黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ここ一番で勝てばいい~通算16勝の完全試合投手・森滝義己

6月28日は藤本英雄が史上初の完全試合を達成した日だった。毎朝聞いているNHKラジオのコーナーの一つ、きょうは何の日、で言っていた。

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それにちなんで完全試合ネタで記事を書こうと考えた。藤本英雄については再々取り上げているので、どうせならまだ手付かずの選手を調べよう、と久々、北原遼三郎氏の「完全試合」を引っ張り出してきた。本日のテキストはこれ。

完全試合―15人の試合と人生

完全試合―15人の試合と人生

 

 完全試合達成者15人の中から森滝義己を選んだ。同年代でもプロ野球選手の名前は知っている方だ(特に古い選手)と自負しているが知らなかった。

有名だからできるわけではない

完全試合は有名な投手だからできるというわけではない。もちろんたくさん勝てる力がある投手ほど完全試合ができる可能性はある。その点、森滝義己は通算16勝。ここにこそ完全試合の味がある。誰にだって大記録を達成できる可能性はあるのだ。

凡人はこういうところに光明を見出さねばならない。どうせオレなんか、なんて自分を卑下してはいけない。あなたにだっていいところはいっぱいあるはずだ(あ、凡人だ、と言っている意味ではありません…)。

 森滝義己は立教大学出身。2017年春季に立教大学は久々に六大学野球リーグを制したのだが森滝義己はエースとして在学8シーズン中5回も優勝した。あと1勝すれば優勝というシーズンもあったがアクシデントでねんざしてそれはかなわなかったという。39試合に登板し18勝6敗、防御率1.43という堂々たる成績だった。

出場機会は自らつくるべし

森滝義己に声を掛けた球団は国鉄ともう一つの2チームだったという。なぜ国鉄を選んだかというと同じ下手投げのピッチャーがいなかったから。このあたりがクレバーな選択。出場機会を自ら作るのも大事なことだ。プロ初年度は初勝利のみ。2年目にもう10勝しているが以後は0勝が4シーズンと5勝が1シーズン。通算7年で16勝だった。このうちの一つが完全試合なのだから人生は分からない。

 首の皮一枚つながった奇跡の1球

北原遼三郎氏は森滝義己の完全試合の中で、「あの1球」にクローズアップした。というかせざるを得なかったのかもしれない。7回、対戦相手の中日の井上登に投げた球は井上の体めがけて進んでいった。カウントはノースリー。死球なら完全試合消滅。当たらなくても死球完全試合消滅。ここで信じられない奇跡が起こり完全試合への挑戦は続行された。はたしてその奇跡とは…? 答えはぜひ北原遼三郎氏「完全試合」でご覧ください。ざっくり言えば、水島新司の野球漫画みたいな展開です。

試合は1-0で勝ち、森滝義己は史上七番目の完全試合を達成した。奇跡の1球は大きかった。もし死球か四球になっていたら完全試合はフイになっており、通算16勝というキャリアで森滝義己は「その他大勢」にのみ分類されていたことだろう。もっとも、完全試合投手になってもそこまで名が知れているわけではないが。ただし80年を超えるプロ野球の歴史の中で完全試合投手は15人しかいないのだから森滝義己の存在価値はすさまじいものがある。

偉業はなぜできたのか?

森滝義己はなぜ完全試合ができたのか。もちろん奇跡の1球も欠かせないが、黒柴スポーツ新聞編集局長としては「執念」とみる。あの奇跡の1球から森滝義己は「天が味方しているとしか思えない」「こんなチャンスはもう絶対一生ない」と考え相手を抑えにかかった。そう、「打たれても仕方ない」なんて考えていたら快挙なんて達成できない。

「やればできる」という言葉は好きじゃないがやろうともしなければ何も生まれない。何も始まらない。本当の勝負強さとは連戦連勝ではなくここ一番で勝つことだと思う。森滝義己の完全試合はプロ2年目。現代ならスマホに号外ニュースが通知され大騒ぎになったことだろう。ちなみに森滝義己が完全試合をしたのは昭和36(1961)年だがお祝いに100万円も集まったという。

 レジェンドとその他大勢

完全試合をした年は10勝したが翌年0勝、2年後も0勝。3年後に5勝するも、4年後と5年目も0勝でついに戦力外通告。腰痛と打球直撃という不運にも見舞われたが果たして森滝義己は持っていた才能を十分発揮できたのだろうか。完全試合達成者には藤本英雄金田正一外木場義郎槙原寛己ら名前が通った人と、「その他大勢」(完全試合達成者の一人である佐々木吉郎氏の表現)にざっくり分けられる。レジェンドたちはもちろんすごいけれど、この彗星的に表れた「その他大勢」の方が、人生において「ここ一番に勝った」意味は大きいと思う。

 実際、森滝義己は引退後サラリーマンとなり、差し出した名刺を見た人が「あの完全試合の?」と言ってくれたそうだ。時は流れもう今のプロ野球ファンに森滝義己の名前はなじみがないだろうが「ここ一番に勝った」森滝義己の名前はプロ野球史にくっきりと刻まれている。それでいいかな、と思う。勝てる人は勝てるだけ勝てばいい。勝てない人でも「ここ一番」で勝てばいいんだ、と。それが進学、就職、結婚(もちろん独身という生き方も素敵です)、転職、独立など、どの局面かは分からないけれどその人が納得する結論を出せたらそれが一番だ。

人間がやることに完全はない

人間がやることに完全はない、と中学校の先生が言っていてなるほどなと思った。完全試合という表現はその対極にあるのだけれど、実は後ろで守っている野手が信じられないファインプレーをしたり森滝義己みたいに奇跡の1球があったりする。史上初の藤本英雄の登板だってローテーション上で投げるはずだった多田文久三がおなかを下した結果の代役での完全試合である。不安定な要素の集合体が完全試合なのだ、と北原遼三郎氏の「完全試合」を読むたび思うのである。

 

あわせて読みたい完全試合投手たちの記事はこちら。

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437本の投稿でやっとこさ10万アクセスになって考えたこと

将棋の藤井聡太四段が29連勝の新記録を作った。21時台のNHKニュースには師匠の杉本昌隆七段が出演。藤井聡太四段の強さの秘密の一つに、膨大な数をこなした詰め将棋があると説明していた。

将棋をたしなまない筆者にはすごさが分からなかったがこのようにトレーニングは地味で、「筋トレ」のようなものだ、と杉本昌隆七段は例えていた。やはり勢いだけで連勝は続かない。この流れで言うのは恥ずかしいがせっかくなので。このブログ、黒柴スポーツ新聞はいただいたアクセスが10万に到達した。いまだ1カ月で最高は9000台とサクサク数が稼げないが、まあこんなマニアックな話によく1日数百アクセスあるなあと自分でも思う。

書くことでいろんな能力が鍛えられた。ブログを書くことは筋トレみたいだ。

それにしてもなぜ今、片岡治大の記事が読まれているの?
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なぜ今、梶本隆夫
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なぜ今、山本集
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なぜ今、酒井圭一?
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書いてる本人にすら分からない。

しかし分かることはある。

なぜ今読まれるかって、ただ読者が「気になっている」からだ。

たまにはグーグルアナリティクスなんか見ちゃうが、直近30分で読まれている記事がバラバラ。たまに中居正広の記事とか、黒田博樹の記事とか一気に読まれることもあるが基本はニッチ産業なので渋い人の記事が多い。
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だからよくここまでたどり着くよなあ、とそのマニアック魂に脱帽する。
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ちなみに1年半やってリピーターは15%。鍾乳石みたいだがじわじわ増えてきていてうれしい。

「着眼点が面白い」と言われるのが一番うれしい。今や一球速報も当たり前の時代、打った投げた、勝った負けただけの記事なんか意味がない。その背景にあるドラマが知りたい。自分がそう思うからいろいろ調べて書いている。

めんどくさいことをしているように思われそうだが好きでやっている。今日はこれだなというネタがない日は無理やり書かない。好きでやっている。そう、この点だけは藤井聡太四段と同じだ。端から見たら筋トレに思える詰め将棋を、藤井聡太四段は「勉強をしている」とは思ってやってはいないだろうと杉本昌隆七段は言っていた。ブログを始めてまだ1年半だが確かに好きでなければ続かないと思う。

今、ちょっと迷っている。時事ニュースなど読者のことを最優先に考えてネタを選ぶのか、自分が書きたいことだけ書くのか。あまりに自分優先だと何のために書いているのか分からないし公開している意味もない。かといっていつも大谷翔平柳田悠岐だと人気選手ばかりネタにするのも芸がない。読者の目には見出しが止まりやすいだろうけれど。
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結局、その時々で表現したいものを表現するしかないかなと思う。アクセスを集めるテクニック的な文章も読んだが、ただ書きたいことを書いていてはダメで読者の欲求を満たさないと!みたいなことが書いてあった。そりゃ自己満足はいけないと思うがこれを書きたいという気持ちは大切にしたい。

一つの記事だけで何万アクセスいく人もいるが、大切なのは読者の欲求を満たす「一分の一」になることではなかろうか。あの選手にはこんなドラマあるんだね、と読者が知ってくれること。それを読んだ人がほんのちょっと前向きになれること。それをこれからの目標にしていこうと考えている。

最後になりましたがいつも星をつけてくださったりシェアしてくださるレアな常連さんたちに感謝します。本当にありがとうございます。好きこそものの上手なれ、でこれからも更新しますので応援よろしくお願いいたします。

五十嵐亮太700試合登板の原動力とは~ナックルカーブには頼らない

ホークス投手陣を支える一人、五十嵐亮太。ヤクルト時代は自信満々にストレートを投げ込み、抑えるか、打たれるかのシンプルな力勝負をしていた印象だった。しかし今は代名詞ともなったナックルカーブを効果的に使い抑えている。通算700試合登板を達成した鉄腕の生き方に学んでみたい。

若き日の五十嵐亮太は自信満々にストレートを投げ込み、打たれるか、抑えるかというシンプルな力勝負をしていた印象だ。石井一久が当時の五十嵐亮太を「コントロールがなかった」と評していたが投手としては致命的。しかしプロ野球選手も社会人も一芸に秀でることは大切。五十嵐亮太は自慢の速球を武器にメジャーに挑戦した。そこでナックルカーブに出合うのが人生の面白さ。速球に磨きをかけるのも一つの生き方だ。だが五十嵐亮太はもう一つの武器を取りに行った。

参考になるのは武器の選び方。五十嵐亮太は速球投手だからその真逆の、スピードを殺し、落ちていくナックルカーブが幅を持たせている。このように元々の武器とは対極的な強みを持つことで戦い方に幅が出る。

だが五十嵐亮太の素晴らしいところはナックルカーブに頼っていない点だ。2017年の交流戦ソフトバンクと広島が勝率1位を争ったが、直接対決でのピンチで起用された五十嵐亮太鈴木誠也から高めの直球で空振り三振を奪った。年齢なりの蓄積されたダメージもあろう。しかしここで力のある直球で三振を奪えるところが五十嵐亮太の真骨頂だ。最初に引用した石井一久の話でも「年齢を重ねても速い球が投げられている」という評価があった。新しい武器を手に入れたらついついそれに頼りたくなるものだ。しかし五十嵐亮太は元々の武器を生かすことで新しい武器を生かしている。もし元々の武器に単に行き詰まりを感じて次の武器を取りに行ったのであれば700試合も登板できなかったのではなかろうか。新しい武器を増やすことも成長。しかしそれを手に入れてほっとしてしまい、成長が鈍化するのは本末転倒だ。幅のある戦い方をするためにもまずはその人本来の長所や得意技、個性に磨きをかけたいところ。まずは自分の強みが何なのか、見直してみよう。

大家友和ギリギリ井口資仁の引退にかぶらず~日米59勝は数字以上の輝き

大家友和という人はこういう人なんだろうな、と思った。何か。一生に一度の引退発表が危うく井口資仁とかぶりそうになった件だ。

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 井口資仁は日米2000安打を達成した名バッター。名球会会員ともなれば大抵の選手はかすんでしまう。だが大家友和になぜか引かれる。日本での最初の5年間でわずか1勝だった時点でもはやプロ野球選手としては厳しい状況だったはず。しかし、むしろそこから大家友和の野球人生が始まっている。

 勝負をかけたアメリカで大家友和は3度の2けた勝利。この事実から言えることは、「人の評価は一カ所では決められない」。進学先が、バイト先が、就職先が、所属先がその人に合っているかなんて最初からは分からない。レッテルを早々に貼るのは愚かな話だ。

 

だから大田泰示のように移籍先でブレイクすると本当にうれしくなる。何と大田泰示阪神へのFA移籍もうわさされる中田翔の後の4番候補だみたいな記事さえ出だした。しかしひょっとするとそこまで行くかもしれない。だとしたらとんでもないシンデレラストーリーだ。まあ中田翔阪神より日本ハムにいた方が存在価値は高いと思うが。

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大家友和もさんざん言われただろうな、日本で1勝の男に何ができる?と。それがどうだ。大リーグで51勝もした。日米通算59勝だからアメリカでの勝ち星の方が圧倒的に多い。メジャー50勝はこれまでに6人しか到達していない。その6人はこちら。

野茂英雄

大家友和

松坂大輔

黒田博樹

岩隈久志

ダルビッシュ有

 

いずれも日本球界で結果を残した人ばかり。いや、だからこそ大家友和に注目してほしい。日本で結果が出せなかった男が世界最高峰レベルで日本以上の結果を出したのだから。

 

この人は本当に野球が好きなのだ。だからアメリカから日本に戻って、横浜にもいたし独立リーグにもいたし、またアメリカにも渡って野球をしている。

 

だからこそ、ありえない夢を見る。今度は四国アイランドリーグにでも行かないかな、と。そう、四国アイランドリーグにはなぜか元メジャーリーガーが来るチームがあるじゃないか…高知ファイティングドッグスだ。

 

これまでに伊良部秀輝藤川球児マニー・ラミレスが入団した。このうち藤川球児は無事、阪神タイガースへの復帰を果たしている。

 

思い出す。黒柴スポーツ新聞編集局長はその時、伊良部秀輝と会話を交わすことに成功した。急きょ開かれたサイン会でのことだった。その日、ダブルヘッダーとは言え午前10時という元メジャーリーガーにはありえない先発開始時刻だった。暑い暑い高知市営球場のマウンドに立つ伊良部秀輝を見た時、「この人は本当に野球が好きなんだな」と思った。試合が終わりサインを求める人の列に加わった。サインをしてもらう時、発作的に「絶対プロに戻ってください」と思わず話しかけてしまった。伊良部秀輝はにやっと笑い「戻れるかなあ」とつぶやいた。調子に乗った編集局長は「握手を」と手を出したら伊良部秀輝は義務的に手を出してくれた。剛速球投手に似合わず、意外にやわらかかった気がした。そんなことがあったから伊良部秀輝の訃報はものすごく悲しかった。

 

野球選手は野球をしているから野球選手だ。そうではなくなる大家友和の第二の人生が気になる。もうプレーしないのならぜひその貴重な経験を若い世代に伝えてほしい。特に自身と同じようにすぐには芽が出なかった選手にこそアドバイスを送ってほしい。その時大家友和はどんな言葉を選ぶだろうか。選手ならずとも、ちょっと聞いてみたい。

 

あわせて読みたい、引退にまつわる記事はこちら。

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王貞治ベースボールミュージアムカウンターシートはお得感あり~ヤフオクドームならではの楽しみ体験談

ヤフオクドームで野球を見る時、席はどこを選んでいますか? 今回、裏技的に見たいなあと、王貞治ベースボールミュージアムカウンターシートを初体験してきました。感想はズバリ、「結構いいです」。
 
※今回は筆者のようなヤフオクまだまだ初心者マークさん向けに書いております。常連さんはどうぞ温かい目でご覧ください。
 
実はわざわざミュージアムカウンターシートを選んだというより急きょ見に行くことにしたため、見たかった内野席が取れませんでした。しかし都合で日程はずらせません。ホークス球団HPで空席検索したら見慣れない「ミュージアムシート」なる文字が。ヤフオク行き慣れてないもので、何これ?と興味がわきました。
 

3つの特徴

ざっくり言うと……
1.王貞治ベースボールミュージアム内から観戦する。
2.外野席後方のガラス越しに観戦する。
3.外野席さながらに3列くらいの「ミュージアムシート」(HPによれば100席)と、外野席の後方に横一列に並ぶ「ミュージアムカウンターシート」(同じく254席)があるので買うときに指定する。
 

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※写真はミュージアムシート。
ミュージアムシートもミュージアムカウンターシートも自由席です。
   

王さんの偉大さを体感

まず王貞治ベースボールミュージアムについて。世界のホームラン王、王貞治ソフトバンクホークス会長の偉大さが数々の展示ガラス体感できる野球博物館です。ブログ用に写真撮影していいか尋ねたらOKでしたので紹介します。展示物そのものは実際に行ってみて楽しんでください。

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ミュージアムは外野後方

ミュージアムは球場の外野席後方をとりまく形であります。2でも書いたように、外野席とミュージアムシートおよびミュージアムカウンターシートとはガラス窓で遮断されています。ミュージアムカウンターシートからの見た目はこんな感じです。 グラウンドまでどんだけ遠いかと思っていましたが、全然許容範囲でした(もちろん受け止めには個人差はありますが…)

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ミュージアム入場料は1000円

 ミュージアムはHPによれば通常、野球のチケット以外に高校生以上は1000円、小学校4年~中学生は400円の入場料がかかります。保護者同伴なら3年生以下は無料だそうです。
  

ミュージアムシートは最高2000円

ミュージアム内部からガラス越しに見るミュージアムシートやミュージアムカウンターの気になるお値段は、高校生以上1400円(小4~中学生700円)か、1800円(同じく1300円)か、2000円(同じく1500円)と、試合のカードにより異なるそうです。筆者は6月10日の阪神戦だったため一番高い2000円でした。
  

ウンチク語れます、体験もできます

この料金は王貞治ベースボールミュージアムの入場料込みです。野球好きの彼氏やパパなら一緒に見て回って、お連れさんに王さんのウンチクを語れること間違いなし。ただし解説はほどほどに(笑)。もちろん、試合展開によっては試合中に気分転換がてら展示を見てもよさそうです。筆者はこの日都合でMAX2時間しかドームにいられなかったこともあり、阪神の攻撃中に小分けしてミュージアムを見学。展示は何年か前に一度見ていましたので、おさらいです。展示物以外にも「89スタジオ」ではホークス選手のバットやバッティンググラブの展示、和田毅投手の牽制球を警戒してのリード体験、ピッチングやバッティング速度の計測コーナーもあり野球少年にはたまらないでしょう。

  

腕輪があるので入退場もすんなり

筆者は童心に帰って体験コーナーでハッスルしてミュージアムカウンターシートに戻ったら先発松本裕樹が四球を出して満塁のピンチ! あわてて応援するも、タイムリーを浴びてしまいました。試合中にミュージアムとの行き来をする場合は見どころを逃さないよう上手にやりましょう。なお当日はミュージアム観覧者の証である黄色いテープの腕輪をすることでミュージアムと、シートの間を行き来できます。

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食事はカウンターでできます 

カウンターシートには文字通りカウンターがあるので、売店で買ってきた食べ物もそこに広げて食べられます。ヤフオクドームは試合前でも人、人、人ですからパパや彼氏は上手にお連れさんの食べ物を用意してあげることで株価が上昇します。逆に食事であたふたすると野球場は人がいっぱい→疲れる→一緒に行かないという最悪のケースもあり得ます。スマートにエスコートしましょう。
  

ラジオの音声も流れる

一つ気になったのはフロアに流れるラジオ中継の音声。カウンターシートでは据え付けのスピーカーから聞こえるのですが目の前のプレーからビミョーな4秒くらいのタイムラグが。一つ一つのプレーを予知できている錯覚に陥ります。また、ガラス越しにうっすら聞こえる声援とラジオ音声の声援が「渋滞」します。慣れるまで大変でした。ただしラジオは解説者がいらっしゃるのでうまく聞くと、より試合が楽しめます。
 

わあわあ応援する所ではない 

ミュージアムシートは応援席とはおもむきが違うのでわあわあ応援する所ではありません。思わず出る拍手、「オオッ」という反応くらいでしょうか。
ちなみに筆者が行った日は柳田悠岐がセンター前ヒットに猛チャージしてノーバウンドのバックホームで2塁ランナーを刺しました。打球がセンターに抜けた時、うろうろしていた筆者はちょうど阪神ファンが多いレフト側のカウンターシート後方を歩いていました。で、阪神ファンが「よっしゃ(追加点や)」と喜び、筆者は「ガーン(また失点かあ)」と見ていたらギータが「とりゃあああ!」とバックホームしたので「えっ、まさかの?」と期待したらホントに殺しました。カウンターシートで矢のような送球が堪能できました。
  

結論

選手への近さ、迫力を求めるならバックネット裏など高価な席であることはいうまでもありません。まさに特等席だからそれなりのお値段。自分や家族へのご褒美的にもぴったりでしょう。しかし球場に行く回数を稼ぎたいとか同行者がまあまあ多いとか、そこまでお連れさんが野球をガッツリ見なくても雰囲気を味わえたらいいかなくらいならミュージアムシートは十分コストパフォーマンス高いと思います。
 
特に小さなお子さん連れだとなにかと人混みは気を使います。その点ミュージアムシートは入れる人に限りがあるので混雑はありません。逆にミュージアムという特性から大声は禁物。静かに見られる年齢ならば、という印象です。トイレもミュージアム内にあります。分からないことがあれば係員さんに聞きましょう。筆者は親切に対応してもらえました。
 
というわけで話の種にもなるミュージアムシート、次回のヤフオクドーム観戦時の選択肢にいかがでしょうか。料金や注意事項など公式情報はチケット予約の前に念のため王貞治ベースボールミュージアムのHPをご覧ください。それではこれからもヤフオクドームでの野球観戦を一緒に楽しみましょう!
 
あわせて読みたいヤフオクドームでの観戦記はこちら。

青木宣親日米2000安打で宮崎日日新聞がラッピング紙面~プルーブ・ユアセルフ・ライトの意味とは?

2017年6月12日(日本時間)にアストロズ青木宣親が日米2000安打を達成した。関連記事はいろいろ読んだが、青木宣親の好きな言葉が興味深かった。

 

「プルーブ・ユアセルフ・ライト(自分が正しいと証明しろ)」

 

カタカナで書かれていたので、見当を付けて英和辞典を引いてみた。

 

あった。

prove oneself  C = (自分が)Cであることを証明する

青木宣親の場合、「ライト(right=正しい)」を使っているから、自分が正しいということを証明する、となる。

 

社会人としてもかみしめたい言葉だ。過程も含め評価してくれる先生がいる学生とは違い、社会人は評価に値する結果を出し続けるしかないのだ。

さて、努力の結晶である2000安打ハンターを自任する黒柴スポーツ新聞編集局長は荒木雅博の地元、熊本県で発行される熊本日日新聞をゲット。偉業達成を報じる地元紙の手厚さを再確認した。

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引き続きアンテナを張っていた結果、青木宣親の出身地で発行されている宮崎日日新聞が出した、青木宣親の2000安打号外と記念のラッピング紙面(6月14日付)を入手できた。

 

サクッと写真でお見せしたいところだが、紙面写真を勝手にネットにアップするのはご法度だ。それにできれば実物を楽しみに見ていただきたいので(入手方法は後述)、文字でダイジェストをお届けする。

MIZUNO(ミズノ) 青木宣親選手 2000本安打達成記念フェイスタオル 12JRXA0200

MIZUNO(ミズノ) 青木宣親選手 2000本安打達成記念フェイスタオル 12JRXA0200

 

ラッピング紙面とは新聞1部を、1面から最終面まで文字通り「包んだ」もの。包んでいる紙面は、書籍のカバーのイメージだ。青木宣親の「表紙」は、打ってから駆け出す青木宣親の縦写真を左右見開きではなく上下展開で使っていた。なかなかダイナミックだ。

 

その裏面は左右見開き。青木宣親少年がいかにして一流打者になっていったのか、小学校時代から大リーグまでの写真を並べた「アルバム」形式だ。写真は全部で8枚使われている。宮崎県民および青木宣親ファン必見の紙面と言っていい。

 

8枚の写真の下には地元企業がお祝いの広告。青木宣親の出身小中高校PTA、放送局、プロ野球宮崎県人会のほか一般企業も含め幅広く広告が集まっていて地元感満載だ。

 

青木宣親は甲子園で名を馳せた訳でもなく、早稲田大学出身だが野球推薦で入れたら訳でもなく、プロ入り初年度から活躍できた訳でもなく、大リーグも華々しいデビューではなかった。史上初の2度目のシーズン200安打や、メジャーリーグの剛球対策、頭部への死球からのカムバック。青木宣親は2000安打を達成した日も3安打とサクサク安打を重ねたように見えてしまいがちだがまさに「プルーブ・ユアセルフ・ライト(自分が正しいと証明しろ)」を実践してきた。

 宮崎日日新聞もラッピング紙面では「青木選手2000安打達成おめでとう」という巨大見出しのほか、本紙1面の本人コメント、社会面の少年野球教室風景と、地元紙ならではの展開。「プルーブ・宮崎日日新聞・地元紙」といったところだ。

 

黒柴スポーツ新聞の取材により、このラッピング紙面の問い合わせ先が判明した。宮崎日日新聞読者局0985-26-9300です。1部180円。郵便振替用紙が同封されるので送料とともに支払う方式だそう。興味がある方はもう二度とない青木宣親2000安打ラッピング紙面をぜひ手に入れてください。スマホではあり得ない超特大サイズの紙面、なかなかです。

プロ初勝利の公文克彦の異常な勝負強さ~降雨ノーゲーム、けが、トレードにも負けず

日本ハム公文克彦が6月14日にプロ初勝利を挙げた。巨人が山口俊、マシソン、カミネロのノーヒットノーラン継投をしたからその調べものをしていて気付かなかったが、朝、新聞のインデックス見て気が付いた。

そして公文克彦の経歴をおさらいしていたら、実に勝負強いことに気が付いた。

1.史上初の2戦連続降雨ノーゲームを経て甲子園勝利

公文克彦高知高校出身。高知高校明徳義塾高校などと甲子園行きを争うのだが同時期には明徳義塾からホンダを経て楽天入りする石橋良太がいた。公文克彦明徳義塾に勝って見事甲子園切符を手に入れた。

しかし初戦の如水館戦は苦戦。3回を終わって0-2だったが雨のためノーゲームに。仕切り直しの試合も5-6と接戦だったが5回表にまた降雨ノーゲームに。いずれもリードしていた如水館には本当に気の毒だが「三度目の正直」で3戦目は高知高校が勝った。公文克彦は14奪三振の力投だった。降雨ノーゲームの是非はいろいろあろう。個人的には選手にも応援団にも負担の少ない京セラドーム開催案を提案しておく。

2.肩を痛めて伴侶をゲット

公文克彦高知高校卒業後、大阪ガスに入社。そして肩を痛めてしまう。ピッチャーには選手生命に関わる大ピンチだが、治療に訪れた先の看護師さんがどストライクだった。交際は順調だったらしく、公文克彦がプロ入り後に結婚した。これぞ災い転じて福となす、である。

3.大田泰示日本ハムにトレード

報道的には巨人のドラフト1位だった大田泰示日本ハムにトレードされたニュースだったが、2016年、公文克彦もセットで新天地、日本ハムへ。巨人では埋没感があったので個人的には非常に楽しみなトレードだった。
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何せ行き先が、投手をやりくりして勝つのがうまい日本ハム。ちょうど2016年は日本ハムが日本一に輝いている。栗山英樹監督や吉井理人投手コーチがどう公文克彦の良さを引き出してくれるかなあとワクワクしていた。2017年は2軍での調整もあったがすでに1軍で、巨人時代の15試合を上回る16試合に登板(6月14日現在)。プロ5年目で念願の初勝利を挙げた。古巣巨人戦でも好リリーフ。一緒に来た大田泰示日本ハムでブレイクしており、公文克彦も続きたいところだ。
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どうだろう。どれも運命の分かれ道だがすべてよい方向に進んでいるように見える。運もあっただろうがもちろんサイドスローへの転向など本人の努力があってこそだ。初勝利は延長での登板だったが三者凡退で切り抜けたことで味方の得点につながった。表現的には初勝利が「転がり込んだ」のだろうがここは野球の神様から公文克彦へのご褒美なり激励と受け止めたいところだ。

うまくいかないことは誰にでもある。だったら公文克彦のように「災い転じて福となす」を実践したらいい。抑えのピッチャーはすぐに次の登板があるから下を向いている暇もない。それは毎日仕事を頑張る社会人も同じだ。切り替えを上手にして、一緒に充実した毎日を過ごしましょう!

大田泰示のブレイクは巨人の恥なのか?~成長を認めない思考にうんざり

久々に他人事で腹が立った。大田泰示が移籍先の日本ハムで大ブレイクしたことを、広岡達朗が「巨人の恥」と評した。

恥?

あえて好戦的に年長者を一つの枠にとらえるが、どうして大ベテランたちは若手の頑張りを認めないのか? 成長を素直に認めることをしない人って何なんだろう?確かに編成上、芽が出なかった選手がトレード先で花開いたら「見る目がなかった」「育てきれなかった」という話になるのは仕方ない。しかし大田泰示が巨人にいたのは8年。さすがに、育てきれなかったとコーチばかりを責める年月ではない。そして大田泰示自身、コーチのせいにはしないだろう。

よくも悪くも毎年新戦力が入りスタメン定着が難しい巨人ならではの側面もあっただろうが、それはプロ野球の球団なら大なり小なりあること。他チームにも失礼な比較だ。

注目された古巣巨人との対戦中、大田泰示は驚異の10打数7安打2本塁打と大暴れ。何でできたかってそんなの意地に決まっている。巨人への恩返しの気持ちは偽らざるところだろう。そして今はファイターズの戦力になっているという自覚がある。意地と自覚があるから結果は出て当たり前だ。それを広岡達朗は、大田泰示がこのまま成長したら巨人の恥だ、という。なぜに大田泰示の奮起と評価できないのか。いい加減、トレードを悲哀を込めて語るのはやめたらどうか。もはや移籍、転職も珍しくない時代。一つの組織でコツコツ勤め続ける姿勢もカッコいいが、自分に合わない所に縛られ続けるのは不幸な話だ。

適材適所という言葉がある。早々レッテルを貼る前にその人がどこなら輝くことができるのか、本人の意向も含めて考えた方が組織のためにも本人のためにもなる。本人が特性を勘違いしている例があるかもしれないが、そういう時は得てして、だれが見ても分かる。それなら、異動したらいい話。

大田泰示松井秀喜の後継者とも目される期待の星だった。しかし巨人という土壌では芽が出なかった。それが北の大地に移り、いま芽が出始めている。巨人在籍8年でホームラン9本の男が日本ハム1年目の6月11日の試合を終えてすでに8本。うち2本が古巣から。大田泰示は自分の力でこのトレードを「成功」にしている。

だからこそ恥、なんて言葉は使わないでもらいたい。

大田泰示と一緒に日本ハムに移籍した公文克彦も先日の巨人戦で中継ぎとして登場。後続を絶った。大田泰示同様、かつての巨人ドラフト1位だった村田透は巨人戦に先発しプロ入り10年目で念願の初勝利。今のところ日本ハム入りした選手たちの方が戦力になれている。大田泰示は10日の巨人戦でのお立ち台で「ファイターズ最高」の決めぜりふのフリを受けるも「諸事情があるので」と固辞したという。これにはネット上でいい奴だな的な賛辞が。奇しくも古巣巨人は6月に歴史的な13連敗を記録しており、放出した大田泰示に「ファイターズ最高」なんて絶叫されたらそれこそ恥をかくところだった。逆に、大田泰示に気遣われた巨人も痛々しい。いや、この際恥も外聞もない。高沢秀昭音重鎮ばりに古巣に戻った例もある。どうせ巨人OBが恥をかくならば大田泰示の再獲得を提言したらいかがだろうか。まあ、熱くなった日本ハムファンが簡単には許してくれないだろうけど。
 
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柳田悠岐21試合連続安打をアシストした工藤公康監督の言葉とは

21試合連続安打で止まった柳田悠岐だが、ちょっと前までは不調で、ストライク、ボールの判定に不満を漏らすこともあったという。

 

 

すごく気持ちが分かる。うまくいかない時は当たりたくなる。何かのせいにしたくもなる。特に自分なりに頑張っているんだという自負がある時はなおさらだ。 しかし学生ならいざ知らず、社会人ともなれば思ったことをそのまま口にするのはスマートではない。発言の影響まで想像する力は必須だ。かくいう筆者も売り言葉に買い言葉的に地雷を何度も踏んでしまった。

 

発した言葉は自分に帰ってくる。ミスった時の「自打球」で悶絶する姿ほど痛々しいものはない。イライラしていた柳田悠岐球審の印象を害していたかもしれない。

 

新聞記事で読んだのだが、そんな柳田悠岐に送った工藤公康監督の一言にうならされた。

 「心穏やかに一日を過ごそう」 

そう、それがいかに大事なことか。 柳田悠岐ほどのバッターであれば技術をとやかくいう話ではない。心と技のバランスが大事だ。そこを工藤公康監督は突いた訳だ。

 

 

こういう指摘ができる上司や先輩ってカッコいい。ついつい「焦るな」と禁止のワードを伝えてしまいがちだ。そうじゃない。「穏やかに過ごそう」と「let's~」という、やってみよう的なアドバイスができる人は生き方そのものがスマートだ。

指摘の仕方は人間性が出る。「let's」の対局は「why」だ。なぜキミはできない?やらない?と畳み掛ける。ただでさえうまくいっていない人を追い詰めてもうまくいくはずがないのに。

確かに伸び悩んでいる人に毎回「let's」というのもしんどい話。そこまで懐は広くないよという声もありそうだ。しかし経験は少しずつしか積めない。まずは「丁寧に」事に当たる姿勢を徹底しないと、いずれ支障をきたす。

柳田悠岐の場合は経験があるから心技体のバランスさえ保てたら結果はついてくる。6月は冒頭8試合で7発と、ホームランを量産した。そしてあの歴史的なボテボテのサヨナラヒットまで出た。

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守っては6月10日にセンターからチャージして矢のようなバックホーム。刺せる自信があるから「(2塁ランナーは)3塁を回れ」とさえ思っていたという。そりゃ、刺せちゃうはずだ。

 

心の持ちよう一つで結果は変わる。それは技術力が確かな人ほど顕著だ。とかくストレスにやられがちな日常だけれども、まずは柳田悠岐のように心を穏やかに保つことで最良の結果を求めたい。

 

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荒木雅博2000安打を報じた熊本日日新聞紙面に感動~県出身5人目の快挙

熊本の知人と再会した。熊本と言えばこのほど2000安打を達成した荒木雅博の出身地。その話から知人が飲みながら「熊本って2000安打が5人くらいいるんで、結構スゴいんスよ」と言ったからさあ大変。

5人って?

荒木雅博は達成ほやほや。

前田智徳もまあまあ新しめ。

やっぱり定番は川上哲治
遺言 (文春文庫)

遺言 (文春文庫)

ここで止まってしまった。

伊東勤は2000安打に届かなかったんだよなあ。

石井琢朗?と思ったが栃木で大外れ。

疾走!琢朗主義

疾走!琢朗主義

広瀬叔功は広島だしなあ。

すると知人がスマホで探して「江藤慎一」。渋すぎる。「確か日鉄でしたよね」と返すと「知らないっす」とちびまる子ちゃんばりに顔にタテ線が入っていた。

江藤慎一―

江藤慎一―"闘将"と呼ばれた男 (名球会comics (3))

じゃあ最後の一人は?

うなっても全然出てこない。2000安打達成者だから絶対超有名人なのに……

悶絶していたら知人があっさり「あ、秋山」。秋山幸二を忘れていたとは……!

秋山引退記念―Hawks2002完全版

秋山引退記念―Hawks2002完全版

そして2000安打マニアにはたまらない、荒木雅博2000安打を報じる地元紙、熊本日日新聞をゲット!!!

確かに1面の見出しに「県出身5人目」と書いてあった。

全部の新聞をチェックしていないがおそらく1面は達成の事実を伝える記事、いわゆる内政面に横顔の記事、そしてスポーツ面には荒木雅博のサイドストーリー、というのが定番だろう。

熊本日日新聞もそうなのだが地元紙である上に荒木雅博の出身地、菊陽町もまた被災地であるため社会面でも荒木雅博の生き方を紹介していて、これがぐっときた。

社会面の記事によれば荒木雅博の実家は瓦は落ちるわ電気も水も止まるわで大変だった。親戚も被災した。町の家々がブルーシートで覆われているのを見て心を痛めた荒木雅博は被災地の支援活動をしたという。

荒木雅博が2000安打を打っても町の復興が急激にスピードアップするわけでもない。ただし荒木雅博はバッティングに関して非力なことを自覚しながらも努力努力で一流打者の仲間入りを果たした。この姿そのものが菊陽町への応援歌になっているはずだ。

こういう手厚い報道は地元紙の真骨頂。次の2000安打達成者が誰になるか分からないが、その時はまた地元紙がどんな紙面を作っているか見てみたい。

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中居正広の連敗巨人応援カツサンドからの巨人軍再建論

SMAPに好感抱いてなかったけど、中居正広は別。野球が好きだからこそ舞い込む仕事を熱烈にこなす。ジャニーズの肩書きに寄っ掛かっていないところがいい。

そして。中居正広は歴史的連敗のジャイアンツを慮り激励のメッセージとカツサンド数十人分を送ったという。スポーツ報知記事で見た。

キツイ状況でも応援するのが本当のファン。だから、筆者は巨人ファンながらあの暗黒時代も今も変わらず阪神に声援を送る虎党は本当に偉いなあと思っている。そういう意味では巨人ファンは久々にしんどかっただろう。
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あまりに負けたらファンが減ってしまう、と巨人OBの柴田勲が懸念していたが違和感を持った。ただ負けたからといってファンをやめるのはうわべだけのファン。愛がない。

そこはやはりあきらめずに必死のパッチで声援を送るとか、カツサンドを送るのが本当のファンだ。声援とカツサンドの後押しがあってついに巨人は13連敗でトンネルを脱した。

ずるずる負け続けたら高橋由伸監督の責任問題に発展しないかとヒヤヒヤしていた。長嶋茂雄ファンが42年前にやきもきしたように、ヨシノブファンもまたヒヤヒヤしていた。

とかく日本人は責任を取らせるのが好きだから今の風潮だと高橋由伸監督の連敗謝罪会見なんてものがセッティングされかねない。イギリスのメイ首相も過半数割れだから日本だったら即辞任だ。

野球界の伝統的パターンでは成績不振→休養→監督代行→新監督だ。休養というのがいかにも日本的。アメリカならトランプ氏の決めぜりふばりに「クビだ!」だろうに。巨人は15連敗していたら高橋由伸監督休養もあり得たかな、と想像していたところだ。だから連敗が止まった意味はすごく大きい。

トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ (ちくま文庫)

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一つ懸念があるのは高橋由伸がクールすぎることだ。阪神金本知憲監督は苦労人の岡崎が活躍したら抱き合って喜んでいた。ボスには品格が求められるが起死回生の活躍にはド派手なリアクションをしてもらいたい。そういう鼓舞の仕方があっていい。本当の信頼関係があれば、部下は上司を喜ばせたくなるものだ。
覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

長嶋茂雄は燃える男だから球団史上初の最下位から優勝というリベンジができた。高橋由伸は秘めたる闘志はあれどそれをどうエネルギーに変えるのか。みんながみんな燃える男の時代はとうに過ぎた。それでもあえて地獄の伊東キャンプ的な荒療治をするのか、やらずにビジネス的にまた補強を繰り返すのか。高橋由伸監督が選ぶ再建策は興味深い。
長嶋茂雄語録 (河出文庫)

長嶋茂雄語録 (河出文庫)

個人的にはクールな高橋由伸監督が猛特訓を課せばこれまたクールな坂本勇人ら主力が一気に熱血軍団になるのでは、と期待している。歴史的連敗がただの黒星の羅列で終わるのか、つぎはぎ的な補強を繰り返すぜい肉体質と決別する分岐点になるかは、高橋由伸の双肩にかかっている。
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補強依存体質は巨人のアイデンティティー~13連敗は起きるべくして起きた

巨人のワースト13連敗が騒がしい。確かにつっこむべき話題。だがそんなにギャーギャー言いなさんな、と、巨人ファンという出自を明かした上で書いてみる。

巨人の結果が出ないと補強の失敗が糾弾される。2017年も森福允彦、山口俊、陽岱鋼が槍玉に上がった。が、巨人のFA選手の失速はもはや伝統である。

補強するから育成がなってない、となる。一理あるがそもそも巨人は補強ぬを繰り返して覇権を握ってきた。大昔は南海のエース、別所毅彦をぶんどった。手続きは異なるが、南海の系譜を持つソフトバンクからは杉内俊哉がFA移籍。歴史は繰り返されるのだ。
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だから補強ばかりしているから育成が弱いという話ではない。今は「どちらもうまくいっていない」のだ。

逆に両方上手くいってるのはソフトバンク。2016年は早々にマジックが点灯しながら優勝を逃し「世紀のV逸」とまで言われた。だから柳田悠岐の負傷と共にV逸の要因であった打の助っ人の不足をデスパイネ獲得で解消した。上林誠知も売り出し中だ。投手陣は千賀滉大の成長を筆頭に、東浜巨ら生え抜きが頑張っている。今は首位ではないが、和田毅武田翔太もいないのだ。むしろよくやっている。
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もちろん巨人の若手も頑張ってはいるのだろうが、プロスポーツは結果がすべて。WBCでブレイクした小林誠司も巨人に戻ったらまただりつが低迷。正捕手として確固たる地位は築けずにいる。
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優勝に生え抜きの力が欠かせないのは2016年の広島優勝からも一目瞭然。巨人では原辰徳政権下の優勝がそれだった。だから高橋由伸監督も生え抜きを徹底的に鍛えるしかない。

実は黒柴スポーツ新聞ではこのところ、伊東キャンプ記事が読まれているようだ。なぜ今なのか疑問だがもしかしたらファンは最下位から奮起して頂上を目指したあの頃の青いジャイアンツを待ち望んでいるのか? 投げ込み、振り込み、走り込みをすることで生まれ変わるしかあるまい。茂林寺の猛練習、地獄の伊東キャンプに続く第三の猛特訓が必要だ。
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とにかく巨人の選手はまず一つ勝って連敗の話題を沈静化しないといけない。13連敗はしたがまだ負け越しは10だ。13連敗より借金の数に目を向けなければならない。

小さい数字ではないが借金10を一つずつ返すしかない。生え抜きが頑張ればオフの補強も小幅で済む(結局やるんかい!と言われそうだが)。頑張らなければまた場当たり的な補強をしてぜい肉体質は改善されないままだ。

84年の歴史の中で最弱の巨人かもしれないが、批判は勝つことでしか払拭できない。池に落ちた犬は叩けとばかりに巨人はバッシングされているが、巨人を本気で怒っていいのは負けても負けても声を枯らして応援し続けているファンだけ。面白がってはやし立てる声は無視して、一人一人の選手にはやるべきことをやってほしい。一塁ゴロを阿部慎之助が捕って、ピッチャーにトスしてもベースをきっちり踏めないとか、カバーが遅れるとか、そういうプレーをしているうちは勝てない。

忖度と業務命令は紙一重~三原脩監督の小芝居を知りつつ燃えた稲尾和久

忖度は2017年の流行語になると見た。忖度とパワハラは紙一重、という話をしたい。

稲尾和久の「神様、仏様、稲尾様 私の履歴書」から大好きなエピソードを引用する。

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

完投した稲尾和久が翌日、グラウンドで体をほぐしていた。名将・三原脩監督が「お疲れ。今日はあがりだな」と声をかける。つまり、ベンチには入らないでいいよ、と。

説明ばかりだとただ写しているような引用になるので以下、今風のセリフで。

「どこで試合見んの?」
「記者席とか」
「じゃあベンチでも変わんなくね?」
「そうっすね」

勘のいい人はこの辺でエンディングが予想されると思うがまあしばしお付き合いを。

試合が進むと三原脩監督はわざわざ稲尾和久の近くに来て、考えごとをして、難しい顔をする。デキる稲尾和久はうすうす三原脩監督の演技を怪しんでいる。

西鉄の旗色が悪くなると三原脩監督はブルペンとやり取りして「ダメか、困ったな」なんて聞こえよがしにしゃべりだす。ハイハイハイ、とうなずくあなたも毎日お仕事お疲れさまです!

魔術師〈上〉―三原脩と西鉄ライオンズ (小学館文庫)

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デキる部下の稲尾和久は「ボク行きましょうか?」とキャッチボールをやり出す。ただし前の日完投しているから肩はバッキバキ。でもだんだんほぐれてきて川崎徳次コーチから声が掛かる。「行っちゃってくれる?」
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お客さんから「待ってました」と声援が飛ぶと稲尾和久のハートは「油紙のように燃え出した」という。

そう、稲尾和久はうまく三原脩監督に操縦された。それは手なずけられたという意味ではなく、気持ちはそう遠くなかったという意味だ。稲尾和久の燃える気持ちを三原脩監督がうまく引き出した。そういう意味ではパワハラではない。

しかしもともとは休息日だから優しくはない。実際、「あがりでもピッチャーは敵を見て勉強した方がいいよね」的な打診を稲尾和久にしていた。これを稲尾和久はズバリ「これはもう業務命令だ」と書いているし、この項目のタイトルが「三原監督の業務命令」になっている。

そう、上司の「やれるか?」は「やれ」なのだ。「Can you?」ではなく「do!」というか。

ただし言われる人がエースと2軍選手ではまったく意味合いが違う。やれるか?とエースが聞かれた場合はガチでの相談。なんなら全権委任されるから続投も降板も自分で決められる。一方、2軍選手は「やれるか?」と聞かれてもまったく心配されていない。むしろやれよ的な。むしろなぜキミはやらないの的な。

結局上司と部下に信頼関係があれば忖度なのだが、単なる主従関係なら業務命令、その最悪バージョンがパワハラなのだ。稲尾和久の気持ちは「油紙のように燃え出した」のだからどのような関係かは分かるというものだ。

あなたは上司が三原脩監督ばりに小芝居を始めたらどうするだろうか? 稲尾和久のように忖度して「行きましょうか?」と先回りするか、業務命令とあきらめるか。別に忖度は悪い言葉ではない。筆者は上司というだけでへーこらするつもりは毛頭ない。むしろ意気に感じたら居残りでも早出でもできるタイプ。右肩上がりの成長が難しい世の中だからこそ、稲尾和久のように意気に感じて油紙が燃えるように働きたいものだ。
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柳田悠岐、飛距離15メートルのサヨナラ打~ヒットにABCはない

推定飛距離15メートル。それでもサヨナラヒットだ。柳田悠岐が魅せてくれた。

「ヒットにA、B、Cはない」

打球の感想を聞かれた柳田悠岐はそう説明してくれた。

そう、ヒットにAランクもBランクもCランクもないのだ。

社会人になると、ついつい体裁にこだわってしまいがち。しかし社会人だからこそ、大事なのは結果を残すことだ。

柳田悠岐が打席に入ったら「内野安打でも点が入る」と解説の秋山幸二が言っていたがその通りになった。確かにバットに当てさえしたら何かが起きる、かもしれない。とにかくつべこべ言わず打席に立たねば何も始まらない。

年を取ったら何かにつけてやらない言い訳をするのはなぜだろう。いい年して必死のパッチの姿を見られたくないからか。失敗した時のダメージが年々大きくなるからか。チャレンジしなくなるとどんどん腰が重くなる。
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ヒットにA、B、Cはない。柳田悠岐、名言だ。

それに引き換え巨人はどうしたことか。選手は必死にやっているのだろうがついに長嶋茂雄監督時代の1975年以来、42年ぶりの11連敗。ボテボテのゴロでも勝てる時は勝てるし、負ける時は負ける。もう開き直りしかないだろう。
野球は人生そのものだ

野球は人生そのものだ

まずは打席に立つ。そしてバットを振る。当たったらたとえファウルになりそうなボテボテのゴロでもとりあえず一塁に向かって猛ダッシュしてみる。あなたもまずはそうしてみませんか?

荒木雅博の「逆境からの2000安打」から学べること~下手な僕が打つことに意味がある

 2017年6月3日に、中日の荒木雅博が2000安打を達成した。プロ野球48人目。これまでの達成者の中でも苦労したグループに分類されるであろう荒木雅博の生き方は、フツーの人の励みになる要素が満載だ。

 

2000安打のうちホームランは33本だけ

 プロ野球選手ならそこそこ打てそうなホームランだが荒木雅博は通算33本しか打っていない。プロ入り時に前に打球が飛ばなかったらしいが、それを裏付ける数字だ。

 フツーは打球が飛ばない時点で挫折する。しかし右打ちを習得するなど小技を磨いたことが、逆に2000安打を近付けた。

 そう、フツーの人でもフツーの人なりにコツコツやればいいのだ。

スイッチヒッターに挑戦

 入団時の監督は星野仙一。「ものになる予感」はあったそうで、スイッチヒッターになることを助言したという。
 ただ、右でも打てないのに……という批評も受けた。
 確かにそうかもしれないが、フツーの人はそれでもやらねば一生フツーの人のまま確定。じたばたすることは意味がある

オープン戦の1打が転機

 やれることをやってみた荒木雅博もプロ6年目には右打ちに専念した。そしてあるオープン戦の日、右打席で放った1打で手応えをつかむ。
 2000安打達成後、思い出の1打を聞かれた荒木雅博は2000安打にカウントされないこの1打を挙げた。
 フツーの人はこういう不意に訪れる転機をものにしないといつまでも一皮むけない

代走と守りは自信があった

 荒木雅博は小さいころから運動神経が抜群だった。バッティングの非力さは自覚していたが代走と守備は自信があったそうだ。2000安打を達成するためにはまずたくさん試合に出ないと始まらない。
 フツーの人でも何かしら長所はある。仕事が遅いかもしれないが確実性はあるとか。コンスタントに結果は残せないがたまに爆発力を発揮するとか。リーダーシップはないけど調整能力があるとか。
 フツーの人は短所を直す以上に長所で勝負しないといけない。
 荒木雅博の俊足は生まれ持った能力だろうが、守備に関しては倒れるまでノックを浴びるなど猛特訓があった。
 そう、結果を残すためにはやるしかないのだ。

決められたことはやりきる

 アライバと称される鉄壁の二遊間を組んだ相方、井端弘和・現巨人内野守備走塁コーチによると、荒木雅博は「決められたことを最後までやるタイプ」だそうだ。
 継続は、続けるぞという意思なしにはできない。荒木雅博は2軍時代、山口県の駅で名古屋に向かう新幹線を待っていた時「逆方向の新幹線に乗ったら(実家のある)九州に帰れるのに」とすら思ったそうだ。
 別に自分の人生だから苦手なことから逃げまくってもいいと思う。ただし、事を成し遂げた人の本やら記事や番組を見る限り、苦難と反対方向の列車に乗り換えた人はいない。
守備の力 (光文社新書)

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いつも不安だらけ

 荒木雅博は22年もプロ生活を送りながら「不安だらけ」「自信を持ってやれたことがない」という。
 確かに自信はあった方がいい。だが不安だからこそ、やっておける準備はある
 うまくいかない前提から準備しておけば、ピンチの時もあたふたしない。
 だから不安を感じるということは、決して悪いばかりではない。
 もっとも、荒木雅博の言う不安は、準備を何もしないで毎回「不安です」というのとは次元が違うので、額面通りに受け取ってはいけない。

次の目標は400盗塁

 2000安打を達成したら荒木雅博が燃えつきてしまわないか不安になる。
 しかしもう1つ、400盗塁という目標があるそうだ。
 目標がある限り、人は頑張れる
 400盗塁は過去7人しか達成していない価値ある記録だ。
 かつてのライバル、赤星憲広が「足は衰えていない」と言っていたから残り24という数字も無謀ではない。
 ただし荒木雅博は「勝ちにつながる盗塁」がしたいそうだ。2017年の中日は低空飛行が続いているが、荒木雅博が400盗塁に近づくほど、チームは上向いているということ。チーム全体でこの金字塔を目指してほしい。
 

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