黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

流れを渡さなかった陰の立役者~ソフトバンク川瀬と松本裕樹

定期購読している新聞をけさ(8月30日)読んだが、スポーツ面にソフトバンク川瀬晃の写真はなかった。松本裕樹も載っておらず、来日初勝利のムーアの写真だった。まあ順当か。西日本新聞も見てみたがこれまた迫力あるムーアの写真。2枚目は貴重な追加点のグラ…

陰での努力を怠らない~ソフトバンク栗原陵矢、スタメン奪取後も慢心せず

こたつ記事、という言葉がある。読んで字のごとく、現場に行かずにお手軽にまとめた記事のことだ。まぁわが黒柴スポーツ新聞も一切現場には行ってないがホークス戦についてはradikoとDAZNを活用して「取材」はしている。そこにスマートニュースのアプリと西…

まだまだ未熟者ではありますが……ソフトバンク川瀬が粘りと実直な人柄披露

ソフトバンク川瀬晃がいい味を出していた。まずはバッティング。8月25日のオリックス戦。先発はエース山本由伸。川瀬は第1打席ではファウルで粘り、12球目をセンター前ヒット。第2打席は四球、第3打席は左飛に倒れるも山本に9球投げさせた。そして第4打…

一生懸命攻めた結果ならば~ソフトバンク石川柊太の四球論

石川柊太っていいなぁと思った。それは8月23日のロッテ戦に勝ってくれたから、だけではない。西日本スポーツ「開幕6連勝のソフトバンク石川はぶれない男 4四球は信念の表れ」には、石川の興味深い持論が紹介されていた。「四球と安打は一緒と言っても、ツー…

先輩の抜けた穴は大きいけれど~ソフトバンク川瀬、今宮復帰まで積みたい経験値

今宮健太のけがの箇所が報じられた。ヒラメ筋。ざっくり言えばふくらはぎを傷めた、ということになろうか。復帰まで1カ月~2カ月弱だそう。Full-Countは「レギュラーシーズン中の復帰は微妙。早くてもシーズン終盤となりそう」とズバリ書いてくれていた。こ…

どうせ遠回りするのなら~阪神・藤浪晋太郎692日ぶり勝利

阪神にようやく得点が記録された。しかも藤浪の内野安打で。実に38イニングぶりの得点だった。そのトンネルも長かっただろうが、藤浪晋太郎はそれよりはるかに長いトンネルを脱した。692日ぶりの勝利。その長さ、苦しさは、体験した者にしか分かるまい。 MIZ…

10回裏二死満塁フルカウント…大ピンチ脱した板東湧梧が手に入れたものとは

地味ながら面白かったソフトバンク対ロッテの首位攻防(8月19日)。ソフトバンクは崖っぷちまで追い込まれながら、ギリギリのところで首位をキープした。何せサヨナラ負け寸前、10回二死満塁カウント3ボール1ストライクまで追い詰められたのだから。大方のソフ…

言われなくてもやる~高谷裕亮は鷹のアンサング・ヒーロー

言われなくてもやる。これができたら確実に誉められる。8月12日のオリックス戦で、高谷裕亮が送りバントを決めた。1死一、二塁。サインは出ていなかったらしい。工藤監督が誉めていた。「サインは出してないです。出そうとはしてたんですが、初球から(…

熱い気持ちがあるうちは~ソフトバンク和田毅、グラブ叩きつけから切り替え勝利

それは目を疑う光景だった。あのクレバーな和田毅が降板直後にダグアウトでグラブを叩きつけていた。8月5日、涌井との投げ合いの中、先に崩れた。5回3失点。自分へのいらだちか。うまくいかなかった悔しさか。降板前、決まったかに見えた投球をボールと…

「千賀が悪い」柳田悠岐は最高の先輩~川瀬もチームも救った規格外逆転ホームラン

「おまえは悪くない、千賀が悪い」千賀が悪い。柳田悠岐が発したこの言葉こ、下半期なら確実に新語流行語大賞行けるなと笑ってしまった。いや、ぜひ日本シリーズ4連覇してオフの流行語大賞表彰式に出席してもらいたい。 福岡 ソフトバンク ホークス 刺繍ワ…

パ・リーグ中継、アメリカに輸出~注目されると困る、ソフトバンク投打の柱

8月10日の日経新聞スポーツ面を見て驚いた。「パ・リーグ、米で生放送」「今月から200試合以上 普及へ英語で実況」という見出しがあった。コロナでアメリカでは野球の試合が激減、野球に飢えた視聴者を取り込みたい放送局の思惑と、米国進出を模索して…

勝負は最後まで分からない~明徳義塾9回2死から鳥取城北下す、甲子園特別試合

見終わってからも鳥肌が引かなかった。甲子園特別試合の鳥取城北対明徳義塾。無安打ながら7回まで2対1と明徳義塾がリード。もらった四死球を、盗塁や犠打を絡めて得点する。気付いたらリードしている。まさに明徳野球の定番だ。しかし、エース新地が捕ま…

ピンチはどうにかして切り抜ける~ソフトバンク板東またも好投で2勝目

またもや板東湧梧がナイスピッチングだ。8月9日は先発笠谷が3回を無安打、0点で抑えたが工藤監督は継投に入り4回から登板。ランナーを背負う場面はあったが見事4イニングを投げきり1点もやらなかった。ソフトバンクは敵のワイルドピッチで先制し、柳…

甲子園のない夏に山際淳司「八月のカクテル光線」を読んで

甲子園のない夏である。それもずいぶん前に決まっていて、予定通りであるため騒ぎにもなっていない。ただぽっかりと、高校野球のファンの日常に穴をあけている。私はとりあえず、山際淳司氏の文庫本「スローカーブを、もう一球」から「八月のカクテル光線」…

ソフトバンク7回の男は誰が適任?~鬼門作らず勝ちパターン確立を

ソフトバンクが8月7日の楽天戦で逆転負けした。4対2だったのに7回だけで5失点。先発東浜が四球で崩れ、売り出し中の小深田に逆転三塁打を喫した。嘉弥真は死球で傷口を広げ、高橋礼はロメロに3ランを浴びてしまった。翌日の西日本新聞の紙面には「ま…

悪い流れを引きずらない~好救援のソフトバンク板東湧梧がプロ初勝利

今年のホークスはズルズル負けない気がする。楽天との首位攻防(なんて書くのはまだ早いのだが)ラウンドでは初戦8回裏、天敵浅村に2ランを浴びて逆転負け。2戦目は涌井に9回1死まで無安打に抑えられ、完封負け。前のカード、西武戦では調子よかったのだ…

最高と最低を考える~ソフトバンク石川柊太がプロ初完投初完封

ソフトバンクホークスの石川柊太が無傷の4連勝だ。8月1日の西武戦で1安打完封。これはプロ入り初完投でもあるそうだ。ホークスは継投がすっかり定着しているが、先発がある程度試合を組み立ててくれると後が楽だ。リリーフ陣もひといきつけたことだろう…


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