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黒柴スポーツ新聞

現役記者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

野々村元県議にも見せたい森本稀哲の号泣引退セレモニー

 

引退試合をチェックするのが好きだ。

これはプロ野球の醍醐味の一つと言っていい。

2015年は山本昌を始め、和田一浩小笠原道大、選手という意味では谷繁元信高橋由伸らビッグネームの引退が相次いだ。

くどいようだが、黒柴スポーツ新聞は独自の目線が命。

レジェンドよりも、性格も見た目も「とにかく明るい」男を取り上げねばならない。

 

ひちょりである。

 

 

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スキンヘッドは病気が原点

森本稀哲

親しみを込め、今回はひちょりで通そう。

「哲」という字は韓国では「チョル」と読む。

漢字を韓国風に読めばヒチョルで、それが名前の元になったのであろう。

ひちょり引退会見を報じる日刊スポーツ記事によると、少年時代に髪の毛が抜ける病気になったという。

ネット上では、病気は治ったが当時の苦労を忘れないためとか、同じ境遇の人を応援するためという理由で毛をそり続けている、という説が多く感じる。

ともかくスキンヘッドは彼のトレードマークとなった。

 

 

 

一番はピッコロ大魔王

いろいろなパフォーマンスで観客を楽しませたが、やはり一番はピッコロ大魔王。

野球カードにもなった。

とにかく新庄剛志ひちょりの取り合わせは危険な香りプンプン。

北海道日本ハムの球団関係者もさぞヒヤヒヤしたことだろう。

 

 

 

ハム優勝へ激走

本紙編集局長が選ぶひちょりのベストプレーはこれしかない。

2006年、日本ハムがリーグ優勝を決めた瞬間である。

9回裏、2死1、2塁。

バッターは稲葉篤紀、相手はホークスの絶対的エース斉藤和巳

1ボールからの127球目を、稲葉はセンター方向へ打ち返した。

セカンドが追いつきショートにトスするが、2塁には一瞬早く1塁走者が到達。

2塁走者ひちょりは勢いよく3塁を蹴り、猛スピードでホームに突っ込んできた。

本塁への送球は間に合わず、ひちょりは滑り込むと両手をたたき、右手を高々と突き上げた。

1塁に走った稲葉に向かい、日ハムナインが一斉に飛び出していった。

 

 

 

斉藤和巳は立ち上がれず

斉藤は右ひざをつき、マウンドでうずくまっていた。

立てなかった。

ズレータらがかつぐようにして斉藤を引き揚げさせた。

斉藤はキャップのひさしをつかんだまま、顔を上げなかった。

エースとして全責任を背負いこんでいた。

2003年に20勝を挙げ一躍エースにのし上がった斉藤。

2006年も18勝と大車輪の活躍だった。

しかし、最後の最後に落とし穴があった。

それは紙一重の勝負ではあったが。

2007年に6勝を挙げるも、肩は悪化していた。

その後手術を受けるが復活はままならず、2013年に引退。

城島健司が駆け付けたセレモニーでは、キャッチャーミットまでボールが届かなかったのが印象的だった。

森本の激走は、球界最高峰とも称えられていたホークスのエースにとってもターニングポイントになった。

 

ひちょりさんに回せ!

時は移り、2015年。

横浜を経て西武に移っていたひちょりにも現役最後の日がやってきた。

試合は西武がリードしており、このままなら8回裏が西武最後の攻撃。

1番から始まったため、7番の森本が打席に立つには4人が出塁しないといけない。

ここからがドラマ。

ヒットあり、四球あり、デッドボールあり。

ツーアウトだったが直前の栗山が粘ってフルカウントから四球を選んだ瞬間、観客が沸いた。

ひちょりも仲間の熱い気持ちを受け止め、涙をこらえきれない。

かろうじて内野ゴロを打つと、あの激走とは打って変わってかみしめるように1塁を駆け抜けた。

 

 

 

渡辺直人は同学年

セレモニーで花束を贈呈した渡辺直人は同学年。

横浜でも西武でもチームメイトとなった。

派手さはないけれど、楽天では人気選手だった印象だ。

味のある花束贈呈だった。

ひちょりは大泣き。

 

おつかれちゃ~ん~

ヒッチョリーノ

おつかれちゃ~ん~

西武球団の関係者の皆さん

わざわざ森本稀哲の引退セレモニー

などしてもらい有難うございます~

引退セレモニーなんかしてもらえる選手は

ほんのヒチョ握りなんで、本人もこんな

温かい球団とファンの前で最後を飾れて

喜んでると思います!!

 

3年後また監督として西武ライオンズ

ユニフォームを着ますって

こないだチラっと言ってましたよん~

 ほな。

           ツー兄さんより

 (新庄氏によるバックスクリーンメッセージ全文)

 

ひちょり、やっと満面の笑みに。

 

 

 

スキンヘッドをなでなで

お次は稲葉のバックスクリーンメッセージ。

とっても真面目な言葉なのでカットします。

そしてご本人が花束を持って登場。

ひちょりはまたもや泣いてしまった。

お兄さんが末っ子をよしよしとやるように、稲葉はスキンヘッドをなでなでした。

なぜかこのあたりでこっちも泣けてきた。

 

 

 

世間を騒がせたあの号泣は腹たつのに、この号泣は心が温まる。

違いは一体何なのか。