黒柴スポーツ新聞

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大田泰示のブレイクは巨人の恥なのか?~成長を認めない思考にうんざり

久々に他人事で腹が立った。大田泰示が移籍先の日本ハムで大ブレイクしたことを、広岡達朗が「巨人の恥」と評した。

恥?

あえて好戦的に年長者を一つの枠にとらえるが、どうして大ベテランたちは若手の頑張りを認めないのか? 成長を素直に認めることをしない人って何なんだろう?確かに編成上、芽が出なかった選手がトレード先で花開いたら「見る目がなかった」「育てきれなかった」という話になるのは仕方ない。しかし大田泰示が巨人にいたのは8年。さすがに、育てきれなかったとコーチばかりを責める年月ではない。そして大田泰示自身、コーチのせいにはしないだろう。

よくも悪くも毎年新戦力が入りスタメン定着が難しい巨人ならではの側面もあっただろうが、それはプロ野球の球団なら大なり小なりあること。他チームにも失礼な比較だ。

注目された古巣巨人との対戦中、大田泰示は驚異の10打数7安打2本塁打と大暴れ。何でできたかってそんなの意地に決まっている。巨人への恩返しの気持ちは偽らざるところだろう。そして今はファイターズの戦力になっているという自覚がある。意地と自覚があるから結果は出て当たり前だ。それを広岡達朗は、大田泰示がこのまま成長したら巨人の恥だ、という。なぜに大田泰示の奮起と評価できないのか。いい加減、トレードを悲哀を込めて語るのはやめたらどうか。もはや移籍、転職も珍しくない時代。一つの組織でコツコツ勤め続ける姿勢もカッコいいが、自分に合わない所に縛られ続けるのは不幸な話だ。

適材適所という言葉がある。早々レッテルを貼る前にその人がどこなら輝くことができるのか、本人の意向も含めて考えた方が組織のためにも本人のためにもなる。本人が特性を勘違いしている例があるかもしれないが、そういう時は得てして、だれが見ても分かる。それなら、異動したらいい話。

大田泰示松井秀喜の後継者とも目される期待の星だった。しかし巨人という土壌では芽が出なかった。それが北の大地に移り、いま芽が出始めている。巨人在籍8年でホームラン9本の男が日本ハム1年目の6月11日の試合を終えてすでに8本。うち2本が古巣から。大田泰示は自分の力でこのトレードを「成功」にしている。

だからこそ恥、なんて言葉は使わないでもらいたい。

大田泰示と一緒に日本ハムに移籍した公文克彦も先日の巨人戦で中継ぎとして登場。後続を絶った。大田泰示同様、かつての巨人ドラフト1位だった村田透は巨人戦に先発しプロ入り10年目で念願の初勝利。今のところ日本ハム入りした選手たちの方が戦力になれている。大田泰示は10日の巨人戦でのお立ち台で「ファイターズ最高」の決めぜりふのフリを受けるも「諸事情があるので」と固辞したという。これにはネット上でいい奴だな的な賛辞が。奇しくも古巣巨人は6月に歴史的な13連敗を記録しており、放出した大田泰示に「ファイターズ最高」なんて絶叫されたらそれこそ恥をかくところだった。逆に、大田泰示に気遣われた巨人も痛々しい。いや、この際恥も外聞もない。高沢秀昭音重鎮ばりに古巣に戻った例もある。どうせ巨人OBが恥をかくならば大田泰示の再獲得を提言したらいかがだろうか。まあ、熱くなった日本ハムファンが簡単には許してくれないだろうけど。
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