黒柴スポーツ新聞

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27歳で引退「山の神」柏原竜二の箱根駅伝解説が早く聞きたい

箱根駅伝で山の神と呼ばれた柏原竜二東洋大学OB)が引退した。27歳での決断を惜しむ声もあろうが、まずはお疲れさまでしたと言いたい。

 

箱根駅伝5区で4年連続区間賞。3度の区間新。「甲子園は清原のためにあるのか」という名実況があるがまさに箱根の山登りは柏原のためにあるのかとでも言いたくなる。

 

そう、これぞ適材適所。用兵の妙。監督が5区に指名したのだろうが登りに強い適性を生かした起用で柏原竜二は輝いた。優れたリーダーとは個性を見極め、伸ばす人のことをいう。 

 

そして柏原竜二柏原竜二たらしめたのは当然ながらチームメイト。在学中は東洋大学が4年連続で箱根駅伝往路優勝、うち3度は総合優勝を果たしている。柏原竜二だけが速くても達成できない。

 駅伝だけじゃない。甲子園で優勝できるチームは総合力で勝つ。例えば2017年センバツ優勝の大阪桐蔭のように。 適材適所と総合力。これは組織で仕事をする上で意識しておきたいキーワードだ。

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柏原竜二の27歳という年齢をどう見るか。陸上選手で言えばまだ現役を続けられそうだ。柏原竜二東洋大学卒業後、富士通に入社。しかし故障があり思うような結果が残せなかった。

 

誰もが思うことだが、全盛期は確実に箱根駅伝を走っていたころだ。しかしそれが毎年往路の5区を走る日にドンピシャではまっていたことに鳥肌が立つ。ピーキングの天才ではないか? 

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 柏原竜二には、ここぞという時にピークを持ってきて最高のパフォーマンスを発揮する秘訣をぜひ若いアスリートや社会人に伝授してほしい。引退後は社業に専念するとのことだが、ぜひ経験を講演や新人向け研修などで伝えてほしい。

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 社会人での競技生活で結果が残せなかったことを不遇だとか燃え尽き症候群だったんじゃないかと見る人もいるかもしれない。でもそれはあまりに短絡的ではないか。

 

確かに箱根駅伝のキャリアがすごすぎて、柏原竜二自身が負担に感じた面はありそうだ。が、燃え尽きるのは決して悪いことばかりじゃない。むしろうらやましくさえ感じる。世の中には力を発揮できずに生涯を終える人はいくらでもいるのだ。陸上選手として記録と記憶を残した柏原竜二陸上競技人生が不幸であるはずがない。

 

そして完全燃焼したこともない人が別の人を燃え尽き症候群呼ばわりすることはあってはならない。

 

日刊スポーツの記事で、「なるべく自分の言葉で書きたい」とつづった柏原竜二のコメント全文を読んだ。誠実そうな人柄が伝わってきた。

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栄光の学生時代に、人と接するのが怖い時期があったとは。そんな中でもそっと見守った家族の存在。優しさが目に浮かぶようだ。柏原家の人々のように、人と接するときはその人がどういう状態かを見極めてから絶妙のタイミングで声を掛けたいものだ。見習いたい。

 

箱根駅伝瀬古利彦の解説が定番だが、柏原竜二くらい若い解説者もほしいところ。特に5区は超絶リアル解説が期待できる。力の入れどころ、抜きどころ。若干のコース変更はあったものの山登りのスペシャリストはそのまま山登りの解説のスペシャリストになるに違いない。

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 そして柏原竜二はアニメや漫画、ゲームが好きだそうだ。これを生かして駅伝アニメ、駅伝漫画、駅伝ゲームをプロデュースしてはどうか。スポーツファン以外も箱根駅伝に注目してもらうビッグチャンスである。

 

気が早いがいつか母校を率いて箱根駅伝に挑むことも十分考えられる。もろもろ考えたら27歳という年齢はむしろアドバンテージかもしれない。物は考えようだ。柏原竜二には陸上の素晴らしさを伝える伝道師になってほしい。

 

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