黒柴スポーツ新聞

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WBCで好投続く千賀滉大が3軍でぐんぐん伸びた訳~背番号128からの下剋上

WBC侍ジャパンがまた勝った。テレ朝難民のため15日のイスラエル戦を見られなかったが、結果を見る限り、思う。この試合のMVPは千賀滉大じゃないのかと。

 打ち勝った印象が強いが千賀滉大の記事はスマートニュース内を回遊する限りいっぱい見つけられた。その中で面白かったのはこのスポニチ記事。

www.sponichi.co.jp

この恩師とは倉野信次コーチである。千賀滉大とは3軍コーチ時代に出会ったそうだ。この記事では「3軍があったから誕生した選手であり、偶然、最適の師もそこにいた」と書かれている。

 

詳しくは記事を読んでもらうことにして、千賀滉大は「軽自動車」だったが今はかっこいいスポーツカーになってきた。欠点を挙げればきりがなかっただろうけれどそこは3軍のいいところ。「長所を伸ばす」作戦が功を奏し球速がアップしたそうだ。

 

ついつい指導者は欠点を直す。千賀滉大も、もし制球面の指導ばかりされていたらここまでのストレートが投げられるようになったかどうか。

 

とにかく背番号が128だったのだ。それが菅野智之より、石川歩といったドラフト1位よりも、育成4位入団の千賀滉大の方が現時点は安定感がある。これが痛快。人は成長できるのだと実感させてくれる選手だ。

 

3軍なんて気が遠くなる。1軍と3軍の間には2軍があり、1軍でも試合に出られる人とそうでない人がいる。千賀滉大はそこから成りあがってきた。自分の力で。2016年には12勝と安定した成績。もうちょっとで最高勝率のタイトルにも手が届きそうだった。

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西スポの記事では千賀滉大が斉藤和巳に「蒲郡(千賀の故郷愛知県蒲郡市)から出てきて、ここで先発した時点でおまえの勝ちや!」と励まされたという。 

www.nishinippon.co.jp

そこに若干「蒲郡くんだり」というニュアンスも感じられるがまあ斉藤和巳が言わんとすることは伝わってくる。いわば雑草魂。雑草はたくましく育つ。そしてしたたかに生き残る。 

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千賀滉大という「雑草」は3軍選手という身分上、いつ引っこ抜かれてもおかしくなかった。しかし倉野信次コーチらが手塩にかけて育てた結果ぐんぐん伸びた。師匠も驚くほどに。そして今、日本の野球ファンの心を躍らせ、次はメジャーリーガーを驚かすことになる、かもしれない。今の侍ジャパンの継投、投手起用は行き当たりばったり感満載だから千賀滉大がどこで登場しても不思議ではない。とにもかくにも、もう一度強打者をきりきり舞いさせるシーンが見たい。 

  主砲・筒香嘉智も打った後喜びをあえて見せない「能面侍」と言われているが千賀滉大もそんなイメージ。だが準決勝以上は一投一打に燃えることだろう。筒香嘉智といい千賀滉大といい、能面侍らしからぬ歓喜の表情がぜひ見たいものだ。

 

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