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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

プロの条件30項目、いくつ当てはまる?~通算310勝・別所毅彦のプロ論

「今度の巨人戦の予想は?」「2勝1敗で巨人!」。プロ野球ニュース定番の別所毅彦のひとこまだ。気合、根性論者とばかり思っていたが、別所さんの本「剛球唸る!」を読み返してみると、社会人として参考になるくだりがいっぱいあったので紹介する。

【プロの条件とは何か】
別所さんなりに30項目をまとめていた。30もあるのかとツッコミたくなったが読んでるとふむふむと納得。あなたはいくつ当てはまったり、納得できるだろうか。

1=自分の仕事に情熱を維持する

2=緊急時における有能さ

3=常に健康に留意する

4=自信を持って仕事をする

5=勇猛心(ゆみょうしん=仏教用語)を持つ

6=勝ち負けにかかわらず謙虚な態度

7=不可能なことに挑戦し、やり遂げる

8=チームプレーに徹する

9=他人の気持ちになって困難を乗り越える

10=ゆとり、遊び心を持つ

11=先見性に富む

12=攻守両面を持つ

13=好調時を長く維持できる

14=ケガに強い

15=大きな試合でベストを出せる

16=集中力がすごい

17=ハングリー精神が旺盛

18=研究心が旺盛

19=熱腸冷眼

20=理想的な性格

21=責任感が人一倍強い

22=企画管理能力に優れている

23=一芸に秀でる

24=記録に挑戦する

25=率先垂範

26=心眼を持つ

27=地位にふさわしい人格と識見を身につける

28=アマと比べて絶対的な技術を身につける

29=社会人としても一流の見識を持つ

30=時の流れを確実に把握する


いかがだろうか。さすが通算310勝。コーチや監督経験の中で培ったことも含まれているのだろう。できていることもあるが、こうありたいと思うことだらけ。胸にグサグサ突き刺さった。


30という数が多いので、別所さん自身が三つにまとめてくれている。
・仕事に対する情熱を持っている
・最高の技術を体得するまで精進、努力する
・人間性の向上に努める


これが実践できたら間違いなく仕事ができる。みんなに慕われることだろう。

別所さんの監督成績は143勝190敗9分けの勝率4割2分9厘。Aクラスにはなれなかった。じゃあ上の30項目は何なのだと言いたくなるだろうが、本が出たのは1989年。別所さんがサンケイの監督をやったのは1968年から70年。思うようにいかなかった思いも込めての人生訓なのだ。単に310勝したおれ様の話を聞けという本ではないからこそ読む価値がある。


別所さんの本は若い人が聞いておいて損ではないくだりがある。管理職向けの話もある。また読み返してここはと思うところに出くわしたらご紹介しようと思う。


きょうの1枚は別所さん。今回は触れていないが元は南海のエース。引き抜きがあったのだ。優秀な人はこういうことがある。最高勝率1回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、最優秀選手2回、ベストナイン6回、沢村賞2回。310勝もして最多勝は3回しかないのは意外だ。コーチ時代は鬼軍曹と呼ばれるほど厳しかったという。根性論は嫌いだがやるべき時はとことんやるという意味では共感する。1シーズン47完投の別所さんが生きていたら昨今の小刻みな継投がどう映っているだろうか。

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