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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

ストライク先行だけの投手は二流~稲尾和久はなぜ年間42勝もできたのか

仕事の流れが不安定な1週間だった。仕事が出来る人というのは好不調の波が少ないのだろう。いつでも力を発揮できる人って素晴らしい。調子が悪いところから盛り返す人はさらにカッコいい。



気分転換に野球の本でも買おうと古本屋に寄った。心の師匠、近藤唯之著「プロ野球 男たちの勲章」を買ってきた。




稲尾和久の章が心に残った。「ボールが先行する投手は三流」という。確かにミスばかりしていたり作業の質が悪いのは話にならない。



「ストライクばかり先行するのは二流」だそうだ。相手に狙い打ちされてしまうからだ。勢いだけで仕事はうまくいかない。ストライク先行なら安心しそうなところを二流と切って捨てている点が秀逸。追い込んでも3ストライク目を狙い打ちされたら意味がない。調子に乗るだけなら誰でもできる。黒柴スポーツ新聞編集局長にはここが特に勉強になった。




じゃあ何が一流かというと、ストライクとボールを半々に投げられる人だそうだ。稲尾和久は初球がストライクなら2球目はギリギリ、ボールになる球。初球がボールなら2球目はギリギリストライクになる球を投げていたという。平行カウントにしていけばストライクを三つとった時点で投手は勝てるのだ。

鉄腕伝説 稲尾和久―西鉄ライオンズと昭和

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結局はコントロールの良さがものを言うのだが危機管理上でも興味深い話。仕事でも相手のあることであれば状況は刻一刻と変わる。だから不利だったり厳しい状況になったとしてもその都度イーブンに持っていければ大負けにはならない。




もう一つ言えば、黒柴スポーツ新聞編集局長は初球がボールになると焦る大変悪い癖がある。石橋を叩いて渡る前に叩き割って渡れないタイプゆえに初球がボールだと安心ができない。




だが平行カウントに持ち込む「平行投法」ができれば、ボール、ストライク、ボール、ストライク、ボールの順となってもまだ3ボール。四球にはならない。勝負どころでストライクさえとれば不利なカウントだったことはチャラになる。まあそれが毎回できれば誰も苦労しないのだが。




黒柴スポーツ新聞編集局長は勝負を毎回、1ボール2ストライクとか、2ボール2ストライクまでできれいに決めようとしすぎる悪い癖も自覚している。アウトはどんな形でもアウト。ヒットもクリーンヒットだろうがポテンヒットだろうが一緒。そのくらいの思考の余裕は持ちたいところだ。

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

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近藤唯之氏はこの平行投法と、「一気15時間睡眠法」が年間42勝の源になったと書いていた。15時間睡眠は現代人にはなかなか難しいが平行投法は心がけ次第でできそうだ。




まだ全部読めてないがこのエピソードだけでも本代108円でおつりが来た。別に買わなくてもいいが野球好きの方は仕事の流れが怪しいなとなったら野球本を読んで気分転換するのも手。とりあえず勝負ができる平行カウントまで持っていきましょう。




きょうの1枚は稲尾和久西鉄と巨人の日本シリーズラジオ中継を聞くために授業中止の学校や就業中止の会社もあったという、とこのカード裏のメモにあった。野球に熱狂的だった時代に、一度タイムスリップしてみたい。
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