黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

2016-01-01から1年間の記事一覧

黒柴スポーツ新聞創刊1年目を振り返る~支持をいただいた記事を紹介しながら

きょうは12月30日。2016年も残り1日です。1年間、黒柴スポーツ新聞のご愛読ありがとうございました(特に初期からの読者向けですが)。 振り返れば2016年1月1日に思い立って急きょ創刊(ブログ開設)。新聞のコンセプトもそこそこにスタートし、得意の野…

地獄の伊東キャンプで18人はなぜ一人も脱落しなかったのか?~篠塚和典が明かした長嶋茂雄氏のゲキ

12月30日午前8時30分から、長嶋茂雄氏、王貞治氏、高橋由伸が出てくる対談をテレビで見た。司会は中居正広。この豪華メンバー、回せるのは中居クンくらいである。 対談の模様を後日、スタジオで振り返る形式。スタジオには徳光和夫や篠塚和典らがいた。 ミ…

素晴らしき球団バッジの世界~広島25年ぶり優勝おめでとうございました編

球団バッジなるものをご存じでしょうか? 球団のロゴなりチーム名をかたどったバッジで正式な名前も分からないのですが、とりあえずネット上でこれらを紹介している方に敬意を表して球団バッジと表記させていただきます。 こんなやつです。雰囲気が出るよう…

選んだ道が正解になるよう自分で努力することが大切~今更ながら黒田博樹著「決めて断つ」より

列車に乗り遅れた。何と次のまで50分くらいある。地方都市、一本逃せば、命取り。とはいえ切符を買う前だからまだどこかで時間をつぶせる。 というわけで久々に駅前の古書店へ。野球などスポーツの本を安く仕入れるのも大事なことだ。実はしばらく買おうか迷…

契約更改時のパフォーマンスとマスコットの契約更改記事はもういらない~イチローも温かいセーターは要らなかった

プロ野球とクリスマス。何とか引っかけたいがそんなにうまくネタは転がっていない。ただし、1枚だけ手持ちの野球カードでサンタクロースの帽子をかぶった選手がいるのを思い出した。 松井秀喜。いわゆるクリスマス更改が定番だった。きょうの1枚は松井秀喜…

ピンチだからこそ顔色を変えない~加藤初の鉄仮面に学ぶ

派手さはないが大崩れもしない。加藤初とはそういうピッチャーだったのではなかろうか。訃報から数日経ってしまったが、コツコツ頑張る人を応援するのが好きな黒柴スポーツ新聞としては最高のテーマ。きょうは満を持して加藤初についてまとめてみる。 早速、…

FA制度導入24年目でも制度と向き合わない広島の姿勢は本当に美談なのか

12月18日配信のスポニチ記事「FA制度導入24年目 獲得選手ゼロの球団とは」に違和感ありだ。 www.sponichi.co.jp まずは記事を読んでいただきたいが、読まなくてもお分かりだろう。ズバリその球団とは広島。スポニチは2016年に広島と、もう一つの獲得数が少な…

現役中は毎日成長しなければならない~巨人移籍を決めた陽岱鋼の野球観

巨人入りを決めた陽岱鋼の心境が、台北共同発の記事になっていた。黒柴スポーツ新聞編集局長が購読している新聞(12月18日付)に載っていた。だいたい1日に一つくらいは新聞記事から新しい発見がある。いや、発見できる感度を毎日高めようとしているという…

ナックルボーラーに「進化」した40歳大家友和の米球界再挑戦~ナックルボールは投げてみないと分からない

Facebookでつながっていただいている根鈴雄次さんの投稿で、気付いた。大家友和がオリオールズとマイナー契約した。12月17日の新聞にも載っていた。ただし見出しは小さなものだったが。 きょうは大家友和応援企画なので恒例きょうの1枚拡大版をお届け。まず…

打率10割、200本塁打、1000打点、鈴木誠也の神ってる目標の立て方

立てこんでいたため、久々に落ち着いての執筆。というわけでネタが数日前のことというのはご容赦を。本日のお題は鈴木誠也の目標の立て方。 広島アスリートマガジン2016年8月号 “誠也の魅力って何だ?" 出版社/メーカー: サンフィールド 発売日: 2016/07/25 …

スポーツ紙が一斉に報じた「阿部ノート」に突っ込んでみた~阿部慎之助が小林誠司に伝えたいキャッチャー像に興味津々

昼休み、スマートニュースで情報収集するのが日課だ。ページを並び替えてスポーツ紙からチェックしている。きょうはどこも阿部慎之助の「阿部ノート」を扱っていた。 カルビー2016 プロ野球チップス スターカード No.S-63 阿部慎之助 出版社/メーカー: かー…

今すべきことに最善を尽くす~林文子・横浜市長の「一生懸命って素敵なこと」を読んで

2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場について、バレーボールは有明か横浜か、なんてことが話題になっている。テレビに林文子・横浜市長が出ていたのを見た。 数年前に林文子市長の本を読んだ。タイトルは「一生懸命って素敵なこと」。林文子さんの…

最悪の状況下でベストを尽くす~故障を押して強行出場した川内優輝の福岡国際マラソン激走に学ぶ

何かやってくれると期待してしまう男、川内優輝。12月4日の福岡国際マラソンでは魂の走りで3位に食い込んだ。日本勢トップで、2017年8月にロンドンで行われる世界選手権の日本代表候補に前進した。走れ、優輝!作者: 川内美加出版社/メーカー: 中央公論新…

荒川博さんはなぜ野球少年に教えるのが好きだったのか~一本足打法を王貞治に授けた名伯楽逝く

王貞治に一本足打法を授け、世界のホームラン王へと育てた荒川博氏が12月4日、亡くなった。86歳だった。 王選手コーチ日誌 1962-1969 一本足打法誕生の極意作者: 荒川博出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1…

美しく咲いた東京五輪の花よ永遠に~後藤正治「ベラ・チャスラフスカ 最も美しく」より

3日連続で新聞をネタ元にする。1989年のきょう、12月4日は、1967年から1968年にかけて高揚期を迎えたチェコスロバキアの政治改革運動「プラハの春」について、ワルシャワ条約機構5カ国首脳が内政干渉だったと自己批判する声明が発表された日だという。 「…

瀬古利彦を描いた沢木耕太郎「普通の一日」を読んで~1978年12月3日、福岡国際マラソンで瀬古利彦初優勝

きょうも新聞がネタ元。12月3日は瀬古利彦が福岡国際マラソンで初優勝した日、と書いてあった。1978年のことだ。 BBM 陸上 マラソン エスビー食品 瀬古利彦 直筆 サイン カード 60枚限定 2016 ベースボールマガジン社出版社/メーカー: ベースボールマガジン…

12月2日は沢村栄治の命日~ノーヒットノーラン3度の名投手をしのぶ

新聞でよく見る所の一つが、「きょうは何の日」的なコーナー。たまに野球ネタがある。きょう、12月2日は「名投手・沢村栄治が戦死」と書いてあった。 27歳。3度目の応召だった。場所は台湾沖。沢村栄治が乗った輸送船が撃沈されたのだった。 沢村栄治。京…

強い人はここ一番に合わせてくる~ジャンプW杯44勝の高梨沙羅と4度目五輪で金のダン・ジャンセン

野球がオフシーズンになるとネタに困る。ラジオ、スマートニュース、購読している新聞。何かしら取っ掛かりがあればしめたものだ。ただしうまく構成できなければ下書きで終わり陽の目を見ないのだが。 きょうは新聞記事のこのくだりにビビビときた。 「本当…

メッセンジャーは名実ともにバッキーを超えられるのか~阪神助っ人史上最長8シーズン目へ

メッセンジャーが来季、阪神在籍8シーズン目だという。年俸3.5億円の2年契約を結んだと、デイリースポーツ記事で知った。これまでの阪神助っ人最長はバッキーとウイリアムスの7年だった。 www.daily.co.jp BBM2016/2nd ■レギュラーカード■524/メッセンジ…

敗者に光を当てるセンス~ソフトバンクが2016年ベストナインゼロと報じたデイリースポーツ

11月25日、2016年のベストナインが発表された。黒柴スポーツ新聞編集局長が購読している新聞では「大谷 史上初の2部門 ベストナイン 広島から5人」という見出しになっていた。 大谷翔平 二刀流 作者: 日本ハムファイターズ 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日…

平和だからこそ野球が楽しめる~1945年11月23日東西対抗戦でプロ野球興行再開、大下弘が大活躍

新聞を見たら11月23日は戦後初のプロ野球興業試合が行われた日だった。1945年の東西対抗戦である。 活躍したのは大下弘と書いてあった。黒柴スポーツ新聞の本棚から辺見じゅん著「大下弘 虹の生涯」を引っ張り出して読んでみた。本日のテキストである。大下…

糸井嘉男「自分を奮い立たせ」阪神移籍を選択~新しい環境が成長をもたらす

敵チームの一員として糸井嘉男にバッターボックスに入られる恐怖を味わったことがあるだろうか。打ちそうな気配がハンパない。べアークローを持ったウオーズマンのような印象を勝手に持っている。BBM2016/1st ■レギュラーカード■122/糸井嘉男/オリックス ≪ベ…

助っ人外国人の野球カードとフィギュアでPPAPを作ってみた~パチョレック編

バラエティ番組でピコ太郎を見かけてからPPAPの音楽がこびりついてしまった。さすがにこれで野球ネタの記事は書けないと思いきや黒柴社長(久々の登場)の散歩中に思いついた。助っ人外国人でPPAPを表現できないか? 【早期購入特典あり】PPAP(DVD付)(初回仕様…

背番号を引き継ぐには自覚もタイミングも大事~浅村栄斗が西武伝統の3番継承

巨人の18、中日の20、ヤクルトの1。チームによって伝統の背番号がある。西武は3が特別だそうだ。それを背番号32だった浅村栄斗が2017年から付ける。浅村栄斗―埼玉西武ライオンズ (スポーツアルバム No. 48)出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社発売日…

固定観念は成長の芽を摘む~大谷翔平の二刀流を成功させた栗山英樹監督に正力松太郎賞

日本ハムの栗山英樹監督が2016年度の正力松太郎賞に輝いた。 www.sponichi.co.jp 他の候補は広島優勝で有終の美を飾った黒田博樹、二年連続トリプルスリーの山田哲人。いずれも素晴らしいがやっぱりトータルで考えると栗山英樹がしっくりくる。 日本ハムを柔…

努力はいつ、どのようにやるかが大事~「努力すればイチローになれるのか」米山公啓さんの文章を読んで

努力したら成功する。夢はかなう。そういうことが言えるのはその人が成功したからに他ならない。 そんなこと言ったら見も蓋もないじゃないかと言われそうだが世の中そんなに甘くないのも事実。こちらの努力を競争相手が1ミリでも上回れば相手が成果を総取り…

永渕洋三伝の作者・澤宮優さんからコメント頂きました~「燃焼の瞬間」「打撃投手」「野球狂列伝」産んだ優しい眼

ブログに珍しくコメントを頂いた。誰かいなと思ったら見覚えのあるお名前。先日ご紹介した「『あぶさん』になった男 酒豪の強打者・永渕洋三伝」の著者、澤宮優さんだった。 tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com ノンフィクション作家さんが一読者のブ…

大事なのは起き上がること~桑田真澄「心の野球 超効率的努力のススメ」を読んで

一度この人の本を読んで見たかった。桑田真澄。無用な精神論とは一線を画するイメージ。桑田真澄はいかにして桑田真澄になったのか。 読んだのは「心の野球 超効率的努力のススメ」。超効率的とは書いてあるが小手先のテクニックは書いていない。ひたすら心…

気分転換がうまい人は強い~二日酔いでも豪打炸裂「あぶさん」のモデル永淵洋三伝を読んで

侍ジャパンの強化試合で11月13日、2016年に「神ってる」活躍で大ブレイクした鈴木誠也が延長で満塁ホームラン。打つ前は緊張で「吐きそうだった」そうだが、グラウンドで本当に吐いた人がいる。しかも守備中。しかも二日酔いで。澤宮優氏の労作「『あぶさん…

観察眼と解釈が人を高める~野村克也と宮本慎也の共著「師弟」を読んで

日本シリーズでの宮本慎也の解説が深くて印象に残った。宮本慎也の本を読んでみたいと思っていたところ図書館で野村克也と宮本慎也による著書「師弟」を発見。借りてきた。師弟作者:野村 克也,宮本 慎也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/04/12メディア: …


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