読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

ハマの番長・三浦大輔引退で大洋ホエールズ経験者ゼロに~9・24巨人戦で24年連続勝利なるか

ベイスターズ三浦大輔が9月20日に引退表明した。2016年はビッグネームの引退がないなあ、と思っていたが、ロッテのサブローや三浦クラスともなると他球団ファンでもおおっとなる。


三浦で何を書くか、帰宅途中の車中で考えた。工藤公康山本昌と並んで23年連続勝利というのもありきたりだなあ。とりあえず併用写真に使いたい野球カードは決めていた。きょうの1枚はこれしかあるまい。

f:id:tf-zan96baian-m-stones14:20160920204215j:plain

おのずと書くことは決まった。三浦は横浜大洋に在籍したことがある最後の選手。引退でホエールズの歴史が完全に過去のものになるのだ。


三浦大輔投手個人成績(NPBホームページ)http://npb.jp/bis/players/41443885.html


大洋の在籍はプロ初年度の1992年のみ。大洋のチーム名が93年から、企業名が入らない「横浜ベイスターズ」になったためだ。ギリギリセーフ! しかも三浦の初年度登板は1回2イニングのみだった。

初勝利は2年目。もし初年度に勝っていたら史上最長の24年連続だったがそれは高望みしすぎか。「投手として安打を放った最多連続年数」は24年連続となり、ギネス認定されたという。
※日刊スポーツ記事 三浦大輔略歴http://www.nikkansports.com/baseball/news/1712648.html


残念ながら初年度は安打ゼロ。もし打っていたら現役全25シーズンでのヒットだった。残念。それでも投手として計122安打(9月19日現在)は立派だ。

本業に話を戻す。9月19日現在で通算172勝183敗。2ケタ勝利は7回。9勝が3回ある。ともかく大洋~横浜~DeNAでの172勝というところに価値がある。元ヤクルトの松岡弘(191勝)を思い起こさせる。


二通りの考え方があると思う。強いチームに入ることで新しいステージに上がるという考え。もう一つは、自分の頑張りでチームに結果をもたらす考えだ。三浦は後者を目指した。


黒柴スポーツ新聞編集局長はいつも、目標設定を「ちょっと背伸びして届くくらい」に設定している。高校進学、大学受験、就職。どれも安全圏ではなく挑戦圏。そういう意味では仮にプロ野球選手だったら強いチームで自分がどう変われるかやってみることだろう。


三浦はFAで阪神入りが濃厚と見られていたが、好条件も、ベイスターズより優勝に近いことも、阪神ファンだったことも投げうって、残留を決めた。「三浦大輔の原点は何かと考えたら、強いチームを倒して勝つこと。強いチームに勝って優勝したい」という気概からだった。
スポニチ記事 決断したFAの三浦大輔「強いチームに勝ちたい」http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_09november/KFullNormal20091101267.html



三浦は1998年のV戦士の一人だが、スタメンはどんなかんじだっただろうか。日刊SPA!「中日・谷繁元信が語る『初めて優勝の味を知った横浜’98年組との思い出』」から引用してみた。

石井琢朗 ショート
波留敏夫 センター
鈴木尚典 レフト
4ローズ  セカンド
駒田徳広 ファースト
佐伯貴弘 ライト
谷繁元信 キャッチャー
進藤達哉 サード

確かにいい選手ばかり。それでもうまく戦力を継承していかないと低迷してしまうのがプロ野球。にしてもこのメンバーは移籍した人がまあまあいる。石井は現役続行を目指し広島へ。波留とローズはロッテへ。あ、ローズはロッテで1軍公式戦には出ていないか。佐伯と谷繁は中日に。進藤もオリックスに行った。
※上記記事http://nikkan-spa.jp/870243


その後にも多村仁内川聖一吉村裕基ソフトバンク村田修一は巨人、相川亮二はヤクルト~巨人などなど、これら全員が横浜に残っていたらここまで低迷したこともあるまい。


広島も2016年に25年ぶりの優勝を果たしはしたが、FAによる主力の流出はボディブローのように響きまくった。長期低迷を予防するには戦力のつなぎ止めが欠かせない時代になっている。大型契約より義理人情を重んじた三浦や黒田博樹の方が異例なのだ。

それでも三浦が耐え忍んだ結果、ついにベイスターズは2016年のクライマックスシリーズ進出を初めて決めた。12球団唯一CS未経験という汚名をついに返上できるのである。


思えばCS進出は広島優勝の一里塚だった。いっぺんCSの味をしめると「あれ、おれたち結構やれるかもよ」となるのかもしれない。

巨人ファン的にはCSを横浜とやるのは安心できない。何せ菅野智之を滅多打ちにしたのは横浜なのだ。開催地が2位チーム本拠地、東京ドームであるだけマシ。横浜スタジアムで初のCS開催ともなれば、ただでさえ観客動員数が増えているのに満員御礼は確実である。


そう、東京ドーム開催だから、9回に抑えの山崎康晃が出てきても「Kernkraft400」をかけながら「おおおおお、おおおおおおお、おっおおっおお、ヤ・ス・ア・キ!」という康晃ジャンプは満員では行われまい(そもそも登場曲は敵の本拠地でかかるのか?)。いや、それ以前に山崎につながれるような展開になってはいけない。

三浦は9月24日の巨人戦での登板が有力という。果たして新記録の24年連続勝利は記録されるのか。果たしてCS登板はあるのか。まさかの日本シリーズ登板はあるのか。ちなみに98年、西武との日本シリーズでは第3戦に先発。負け投手になっている。