黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

意義付けができ出演者も立てる桑田真澄は解説者の鑑

由伸巨人はしばらく続いてほしいが、いつかどこかで桑田真澄に監督をやってもらいたい。今は解説者だが一球の意味合いまで解説できる稀有な存在。そういう視野の広い人にこそチームを任せてほしいものだ。BBM2016ヒスコレ/球場物語■レギュラーカード■003桑田…

江藤慎一が20分も雨に打たれながらグラウンドに立ち続けた理由とは

梅雨だから仕方ないが雨にやられる毎日。先日は朝、黒柴社長の朝の散歩中に土砂降りにあった。小雨を甘く見て傘を持たずに出発してしまった。びしょ濡れになって思った。江藤慎一は偉いなあ、と。 雨天の江藤のエピソードは黒柴スポーツ新聞編集局長の心の師…

オールスターで大杉勝男を差し置いて選出された大人気ルーキー島本講平

2016年オールスターのファン投票の結果が公表された。ドラマ好きな黒柴スポーツ新聞編集局長的には順当すぎてつまらない。もっとも組織票だの、川崎憲次郎にどばっと投票だの、そういう意図的なものはやめてほしい。そういうのがなかった点はよかった。 新人…

要領のいい者は内側を走る~金田正一に外側を走らされた村田兆治

要領のいい者は内側を走る。黒柴スポーツ新聞編集局長の心の師匠、近藤唯之著「新版 比較野球選手論」の村田兆治のくだりにあったこの一文に目が止まった。そう、内側を走る人はどの職場にもいる。哀愁のストレート―もっと速い球を!作者: 村田兆治出版社/メ…

内向きのことにエネルギーを使う組織は結果が芳しくない~宇野勝氏の解説より

東スポの宇野勝氏の解説「中日は選手が相手ではなくベンチを見て野球をしている」が興味深かった。BBM2010 中日ドラゴンズ75周年記念カード 歴代ベストナイン No.DB6 宇野勝出版社/メーカー: かーど屋本店メディア: この商品を含むブログを見るいわく、先発…

背番号は自分で作るもの~大ブレークの鈴木誠也は背番号を変えるべきか否か

広島の鈴木誠也がブレークしている。2試合連続のサヨナラ弾の翌日は決勝弾。緒方孝市監督が「神ってる」というのも無理はない。BBM2016 ベースボールカード ルーキーエディション NEXT GENERATION No.NG10 鈴木誠也出版社/メーカー: かーど屋本店メディア: …

変則フォームで自らの希少価値を高めた永射保

模倣。競技を上達する近道の一つである。昨日の高井保弘の回に書き込めなかったが、首位打者をとった佐々木恭介は高井のフォームを参考にしたという。もちろん参考にしても自分の中に取り入れて結果を出さなければただの真似になってしまう。やはり相応の努…

サラリーマン的にも見習いたい代打本塁打世界記録保持者・高井保弘

常時試合に出るレギュラー。安定感抜群のエース。職場にほしい人材である。誰もがまずはそこを目指すのだろう。代打本塁打27本の世界記録保持者・高井保弘も最初はレギュラーとして1日4打席に立つことを目標にしていたと、「一打席入魂 プロ野球代打物語」に…

結婚式ダブルヘッダー経験者は分かる、ダブルヘッダー2勝5回の秋山登の充実感

何でもいい。1日に同じことをする「ダブルヘッダー」をしたことはあるだろうか?黒柴スポーツ新聞編集局長は結婚式ダブルヘッダーをやったことがある。 しかも日付はサラリーマン的に何かと気忙しい年度末。3月30日か31日だった。まず一人から招待状が来た。…

広島とソフトバンクの日本シリーズなら壮絶な打ち合いは必至

優勝チームに名キャッチャーあり。定番であり、野村克也もそう言っていた。ヤクルトの中村にフォーカスしたNHKの番組でだったが、2016年のヤクルトは苦戦している。 BBM '99 プロ野球カード 560 [南海] 野村 克也出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社…

仕事の質を考えると興味深く見えてくる防御率

仕事の量は労働時間に応じて増える。だが質を考えると逆ともとれる。長時間労働イコールたくさんよい仕事ができた、ではない。もっともスーパーサラリーマンは例外。やればやるだけできちゃう人はいる。 興味深い文章を見つけた。「三原ノート」の一説らしい…

サファテに救援失敗を拭わせた工藤公康監督と主軸ゴメスに代打を送った金本知憲監督

「ピッチャー出身の監督らしい」6月18日の阪神―ソフトバンク戦で解説の小久保裕紀が工藤公康監督の継投策をそう評した。完封ペースの千賀滉大を代え、前夜にサヨナラ負けを食らったサファテを投入したのだ。 BBM2015 ベースボールカード セカンドバージョン …

短髪、長髪、パーマ…プロ野球選手の髪型を野球カードで振り返る

散髪に行ってきた。ここのところじんわり暑くなってきており、短めにした。というわけできょうはプロ野球選手の髪型を考える。王貞治、長嶋茂雄、張本勲に代表されるように短く刈り上げるのが定番の年代があった。江川卓くらいまではこの伝統が受け継がれて…

最後の30勝投手・皆川睦雄がもうひと花咲かせられた理由

人間はいつまで成長できるのか。それは向上心を持ち続けている限り、だろう。安打数の新記録を作ったイチローだって進化し続けている。年齢で判断される選手ではないので、イチローが引退するのは、自分で決める、監督に使われなくなる、けが、いずれかの理…

舛添知事辞任とかぶらずに4257安打を達成するところがイチロー※ピート・ローズの画像付き

イチローが日米通算4257安打を記録した。数字の上ではピート・ローズを超えた。予想通り日米通算は話にならないばりの反応だがそういう時はこう言い返したい。 「イチローは野球賭博していない人の中で最多安打です」 とはいえ。そもそもボールも違う。球場…

39勝の真田重蔵と3割5分5厘、51本塁打、161打点の小鶴誠はどちらがMVPか

投手と打者、どちらの成績が重いのか。ぜひ聞いてみたい勝負がある。1950年のセ・リーグMVP争い。共に松竹にいた小鶴誠と真田重蔵(重男)だ。 黒柴スポーツ新聞編集局長の心の師匠の一人である近藤唯之先生の「新版 比較野球選手論」が元ネタ。両選手のシーズ…

福留孝介の2000安打が話題にならない理由とは

福留孝介が6月13日現在で日米通算2000安打まであと10本に迫っている。恥ずかしながら気付いていなかった。でも世間だってワアワア言ってないんじゃ…一体なぜなのだろうか。理由を考えてみた。【たぶん達成するから】 長らく黒柴スポーツ新聞では、荒木雅博20…

1杯のビールが人生を変えた1978年完全試合男・今井雄太郎

自分の殻は、いつ、どうやって破るのか。プロ野球選手の場合、下手したらさなぎ、いや幼虫の段階で戦力外になることもある。羽化できる人とできない人。そこにどんな差があるのだろう。 昨夜眠れず気をまぎらわせようと読んだ2008年のベースボールマガジン11…

ロッテ限定ユニフォームからサンライズピンクユニフォームに思いを馳せる

6月11日のロッテーヤクルト戦を、テレビで少し見た。NHKは翌日も西武ー中日戦を中継。いろんなカードを地上波でやってくれて素晴らしい。もはや巨人戦のみやるという時代ではない。ロッテは限定ユニフォームでプレーしていた。 黒柴スポーツ新聞編集局長の少…

1963年の世紀のトレードを敢行した大毎・永田雅一オーナーの行動力

ずっと気になっていた。大毎・山内一弘と阪神・小山正明の「世紀のトレード」はなぜ行われたのか。調べてみたが、大毎オーナーの永田雅一の意向で間違いなさそうだ。 世紀のトレードは1963年12月。背景や詳細は黒柴スポーツ新聞編集局長の心の師匠、近藤唯之…

1991年以来の広島優勝に不可欠な野村祐輔の進化

6月9日終了時点で広島の野村祐輔がセ・リーグトップの7勝目。果たしてこのまま最多勝へと登りつめることができるだろうか。BBM2016/1st ■銀箔サインパラレル■248/野村祐輔/広島 ≪ベースボールカード≫出版社/メーカー: ベースボールマガジンメディア: この商…

負けた時より勝った時に反省していた黄金の左腕・江夏豊

少しずつ読み進めている本がある。江夏豊の自伝「左腕の誇り」。まだ4割くらいしか読めていないが、示唆に富むくだりがあった。左腕の誇り 江夏豊自伝作者: 江夏豊,波多野勝出版社/メーカー: 草思社発売日: 2001/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回…

傷心の八名信夫に捧げる東映5者連続ホームランの話

まだまだ知る人ぞ知る黒柴スポーツ新聞。ゆえにアクセスが集中することはない。が、7日夕方の1時間だけ来訪者が増えていた。 同時に、ブログで表示される「注目記事」にも異変があった。荒木雅博が2000安打なるかとか、杉浦亨が代打逆転サヨナラ満塁ホーム…

大谷翔平の163キロと共に覚えておいてほしい東映の速球派・森安敏明

大谷翔平が6月5日の巨人戦で、プロ野球最速の163キロをマークした。ニュースにはなったがときめかなかった。なぜならその一球にはドラマチックな要素がなかったから。試合のすうせいが決まる、あるいはシーズンを占う一球であれば、どんな球速でも心に響く。…

広瀬叔功の1シーズン31連続盗塁と福田秀平の5年がかり32連続はどちらがすごい?

ソフトバンクの福田秀平が5月9日に連続盗塁成功32回の「日本記録」を樹立した。カッコ付きなのはシーズンまたぎのため参考記録だから。惜しくも翌10日に盗塁死して記録は途絶えたが、代走など控えで途中出場が多い福田秀平の快挙を多くの人に覚えておいても…

マネジメントを学ぶ人におすすめ。超二流を率い日本一になった「三原脩の昭和三十五年」

残業は少ないに越したことはない。しかしもうちょっとやればいい感じになりそうということはある。そういう時は素直に流れに身を任すことにしている。同じ居残りでもただ昼間の作業が終わりませんでしたでは芸がない。 いい流れ以上に野球選手にも全盛期なり…

猫ひろしを枕にニャンコ藤本修二のしなやかな変身に思いを馳せる

猫ひろしがマラソンのカンボジア代表としてリオ五輪に出場するという。前回五輪の時はこういうウケ狙いは嫌いだなと思ったが、いざ本当に出場が決まるとすごいなと思う。 で、このネタを枕にどんな記事が書けるかなと思ったが2秒で思い付いた。猫→ニャンコ→…

強力打線支える最年少200犠打男・今宮健太

今宮健太が6月2日の中日戦で、川相昌弘を抜き最年少200犠打を達成した。ここのところ打撃好調だったが持ち味は失わない。素晴らしい。BBM2014「1st」銀箔サインパラレル【095今宮健太/ソフトバンク】≪ベースボールカード≫出版社/メーカー: ベースボールマガ…

大谷翔平にも目指してほしいシーズン19完封の二刀流・野口二郎

張本勲の3085安打なんて誰も抜けないと思っていた。だがイチローが現れた。日米通算ではなく、3000安打が射程だ(5月31日時点で2963安打)。だが決して張本の記録は色あせない。怨念、執念、因縁はびこる日本球界で3000本ヒットを打つなんてすごすぎる。BBM201…


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