黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

19安打敗戦が何より悔しい理由〜柳田悠岐、早くも4失策

悔しい敗戦となった。24日のロッテ戦、ソフトバンクは19安打を放ちながら敗れた。これは75年で3度目の珍事だという(ネタ元は西日本スポーツ)。原因はもちろん13与四球という投手陣の乱調なのだが、私はあのワンプレーがどうしても許せない。柳田の今宮への…

助けられた津森が好投、甲斐に火をつける〜北九州の鬼が5打点の大活躍

甲斐は北九州市民球場がよほど好きらしい。20日の楽天戦で3ラン含む5打点の大活躍。だがその裏には中継ぎ陣の踏ん張りがあったことを書いておきたい。特に津森宥紀。津森は前回登板で手痛い勝ち越しタイムリーを浴びて降板していた。 BBM 2019 GENESIS 013 …

中村晃が9回劇的同点弾。勝ち越し許した津森宥紀を救う

この勝負強さは何なのか。中村晃が西武戦、敗色濃厚の9回に劇的な同点2ランを放った。それはチームと共に若きリリーフ投手、津森宥紀をも救う一発となった。 iPhone11 ケース [デザイン:7.nakamura/マグネットハンドあり] ホークス 選手 中村晃 アイフォン11…

7回の男に休息を〜スチュワート加入で泉圭輔ら中継ぎの負担は分散するのか

ソフトバンクが西武に一矢報いた。開幕からの対戦成績は4連敗だったが、ようやく1勝をもぎ取った。それを喜ぶ一方で不安に思う。今年は「7回の男」が離脱することはないのだろうか。2021年の場合は泉圭輔。4月17日終了時点でもう11試合に登板した。 2019 BBM…

和田毅がホークス40代勝利3人目〜ソフトバンクはベテランが元気

和田毅がホークス40代勝利3人目という。え、あと二人って誰なの? BBM2006 福岡ソフトバンクホークス HAWKS DANASTY No.HD2 和田毅 メディア: そんな長いことやってたピッチャー、ホークスでは思い浮かばない。工藤公康はありえるかな?(違いました) BBM2000…

価値あるブルペンデー勝利〜ソフトバンク松本裕樹が4回無失点

4月11日の楽天対ソフトバンク。トピックとしてはソフトバンク田浦文丸のプロ初勝利か。しかし黒柴スポーツ新聞的にはソフトバンク松本裕樹。2年ぶりの先発で勝ち星はつかなかったものの4回無失点は上出来。投げ合ったのが楽天のゴールデンルーキー早川隆久だ…

いい仕事をして信頼を得る〜楽天の西口直人、6点ビハインドからの好リリーフ

いい仕事だった。敵(筆者はソフトバンクファン)ながらあっぱれと言いたいのは、楽天でリリーフした西口直人。4月10日のソフトバンク戦で6点差の4回からマウンドに立ち3イニング2安打無失点。この踏ん張りが楽天反撃の一因となり何と一時は8ー7と逆転した。最…

勝負に入れ込む〜日本ハムのルーキー伊藤大海、敗戦後に悔し涙

さすがスポニチ。日本ハムのドラ1伊藤、涙流して「凄く悔しい」 7回3失点11奪三振もプロ初勝利ならず チームは6連敗、という記事があった。ソフトバンクファンの私も伊藤大海の投球に見惚れていた。そして敗戦後ベンチに残って涙する姿勢にまたグッときた。 …

チームの一員になる〜巨人から阪神移籍の山本泰寛がサヨナラ打

異動の季節である。新聞社員となり21年で9回の異動ともなると、やはり目が行く。そう、移籍とトレードに。そして新天地で活躍するとまるで自分のことのようにうれしくなる。別に自分が打ったり投げたりはしてないのだけれど。巨人から阪神に移った山本泰寛は…

川島慶三、代打逆転サヨナラ打でチームメイト救う〜ベテランが元気なソフトバンク

彼の打席はいつも劇的である。川島慶三。2021年シーズン、最初の打席は劣勢の9回裏、2死満塁で回ってきた。最初の球を見逃し、次はファウルであっという間に追い込まれた。しかし、落ちる変化球を辛うじてバットに当てた辺りから徐々に川島のペースになって…

栗原と上林、分かれた明暗〜ユーティリティーとオンリーワン

今宮、周東、柳田そして甲斐。華やかに4発の花火が打ち上げられた開幕戦を、上林誠知はどんな思いで見つめていただろうか。上林はオープン戦打率1割台と低迷。開幕を2軍で迎えたのだった。 BBM 2020 018 上林誠知 福岡ソフトバンクホークス (レギュラーカー…

なぜ書くのか、なぜ載せるのか~鶴岡一人の孫や花咲徳栄元主将の記事を読んで

ある大学生が逮捕された記事を見つけた。給付金詐欺。記事になった意味を考えてみた。コロナ禍の中だからのようにも思うが、その記事には特別な意味があった。逮捕されたのは南海ホークスで1773勝を記録した、鶴岡一人元監督の孫だったのだ。しかし、その記…

出会いをいかに生かすか~取手二高の名将木内監督とエース石田そしてリリーフ柏葉

人生に一度だけ、ワンポイントリリーフを頼めたら……そんなことを考えた。本棚で「永遠の一球: 甲子園優勝投手のその後」 (河出文庫)を見つけた。石田文樹。取手二高で全国制覇したピッチャーの物語を読んだ。名将・木内幸男監督が亡くなった後であるだけに、…

見出しに笑いと感動を~社会人野球・四銀、JR四国の「銀行員から駅員」継投に学ぶ

【社会人野球】銀行員から駅員への“継投”で四国勢43年ぶり8強! 四国銀行が初の都市対抗「2勝」Full-Countの記事の見出しだ。銀行員から駅員。なんのこっちゃと思うかもしれないが、それこそが編集者あるいは記者の術に思えた。社会人野球の都市対抗野球で、…

ヘッドスライディングは惜別の言葉だったのか~ソフトバンク長谷川が移籍検討

スマートニュースのプッシュ通知、だったと思う。ソフトバンク長谷川の文字が見えた。移籍検討(日刊スポーツ)。「えっ!!」思わず声が出た。FA権の行使を考えているようだ。確かにソフトバンクは若手の台頭が著しい。とはいえ、長谷川勇也自身はまだまだや…

頼れるのは己れの力~平石コーチ、松本裕樹、岩嵜翔。それぞれのリベンジマッチ

よかったな、と思う。ソフトバンクが4年連続で日本シリーズを制したから? それはもちろんだが、私は3人の男のことを考えていた。平石洋介コーチ、松本裕樹、そして岩嵜翔。巨人との日本シリーズ第4戦は、彼らにとってのリベンジマッチとなったのだった。…

勝つための最善手~感情むき出しで悔しがった長谷川とムーアを交代させた工藤監督

いいもの見たな、と思った。日本シリーズ第3戦、2点リードのソフトバンクはさらに6回も満塁とチャンスを広げ、代打長谷川勇也が登場。鋭い当たりを飛ばしたが、セカンド吉川がダイビングキャッチ。素早く一塁に投げて、ヘッドスライディングの長谷川は惜…

いま何をすべきか理解する~川島慶三の四球を起点にソフトバンク打線が爆発

日本シリーズ期間中、試合がなかった11月23日は第1戦、第2戦を報じるスポーツニュースを見て試合結果を咀嚼していた。そこで気付いた。第2戦、川島慶三は意図した走塁をしていたんだな、と。 iPhoneX ケース [デザイン:99.kawashima-A(TVQ)/マグネットハ…

日本シリーズで周東に走りまくってもらいたい理由

プロ野球選手はチーム内だけでなく、チーム外からも影響を受けるのだな、と改めて思った。日刊ゲンダイDIGITALに「ソフトはヤクルト山田残留に歯噛み…周東に“追い風”の理由」という記事が紹介された。二塁を守る周東にとっては、山田哲人のような強力なライ…

チャンスを与えられなかった内川聖一~ヤクルト入りなら相乗効果がありそう

内川聖一のヤクルト入りが濃厚な雰囲気だ。密かに応援しているアラフォーとしては内川の就職先が決まったことにひと安心。何より、必要と思われて移籍することが素晴らしい。稀代の名バッターが1年間の2軍暮らし。そのまま引退だなんて寂しすぎる。そう思…

人生は選択の連続~ホークス退団の内川聖一にエール

ホークス3年ぶりリーグ優勝の余韻に浸りながら床についたが、翌朝、内川聖一退団への一報で喜びが減ってしまった。その中で、即引退という選択ではなかったことに安堵した。もちろん、獲得されなければ引退せざるを得ないのだが。 2019BBM2ndソフトバンク内…

意図して、やる~ソフトバンク甲斐が指摘されたキャッチングの甘さ

久々に解説に唸った。岸川勝也氏 首位攻防戦の勝負を分けたのは「捕手」 甲斐のキャッチングの甘さと田村の丁寧さ(スポニチ)。キャッチングと捕球は違うんだなと、初めて意識した。岸川勝也の指摘をざっくり言うと、甲斐は捕球時にミットが流れてしまった。…

周東のファンブルは「できない人」の典型~一つ一つのプレーを確実に

バットで返せた。10月6日の西武戦でエラーした周東に対して、前向きな評価が記事になっていた。「ソフトバンク周東、痛恨失策のち…工藤監督は評価」(西日本スポーツ)。工藤監督が言わんとすることは分かるが、私はあえて反対する。このエラー、看過できない…

炎はいまだ燃え尽きず~内川聖一が10月に2軍戦でホームラン

もう10月である。早い時には9月にリーグ優勝が決まることもある。2020年は開幕がずれ込んだから、ここから約30試合、ようやく終盤戦にさしかかったところだ。私は内川聖一のことが気になっていた。内川はいまだに1軍に上がらない。このまま引退してしまうの…

ミスターユーティリティー川島慶三~初の4番で先制打、バレンティン意味深投稿もフォロー

2017年日本シリーズでソフトバンク日本一を決めたのは川島慶三だった。その試合もブログで触れたのだが、「川島の引退が延びただけ」的な反応があった。ああ、そうですともそうですとも。川島慶三は別に億単位の年俸をもらう選手ではないし、そもそも日本ハ…

状況判断力と実行力も高い柳田悠岐~果敢なタッチアップで首位固めに貢献

この男、能力が高いなと思った。柳田悠岐。打率が高い? ホームランが打てる? どちらも当てはまるが今回はその話ではない。状況判断。ロッテとの首位攻防第2戦3回表、セカンドランナー柳田悠岐がレフトへの大飛球を見て果敢にタッチアップ。この好判断がイ…

ミスと挽回を繰り返して成長する~4打点の周東、ソフトバンク優勝のキーマン

天王山と言うにはまだ早いかもしれないが、ペナントレースを占う上ではめちゃくちゃ比重の大きい9月25日からのロッテーソフトバンク3連戦。その初戦の序盤にセカンド周東が痛恨のエラーを犯した。先発ムーアが1イニング5失点したのが大きかったがその起点に…

名コラムニストに必要な才能~黒田創さん「加藤博一」コラムを読んで

最近、セレンディピティーを大切にする気持ちでいられるのだが、またうれしい出合いがあった。文春野球コラム ペナントレース2020にこんな素敵な作品を見つけた。改めて「親父、すげえな」って思った…“56歳で他界”元大洋・加藤博一さんと最愛の息子の物語。…

積極補強に執念で勝て~ソフトバンク内川と長谷川の代打起用を

元中日チェン年俸3000万円って何だろなと思いつつもスルーしていたが、あら、ロッテ入団やん。こりゃ井口監督は本気だなと危機感が芽生えてきた。勝利、逆転優勝への執念。これは手強いぞと不安になってきた。ソフトバンクにはこれに対抗するくらいの執念が…

良書と人をつなぐ~ブログをやっていてよかったなと思う時

先日、わがブログ「黒柴スポーツ新聞」が久々アクセスを集めた。毎日200いけばよい方なのだが、9倍の1800いった日があった。昼休みに異常に気付いたのだが、どうやら週刊ベースボールONLINEで吉村禎章の記事が出たことで検索され、この記事が読まれたようだ…


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