黒柴スポーツ新聞

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状況判断力と実行力も高い柳田悠岐~果敢なタッチアップで首位固めに貢献

この男、能力が高いなと思った。柳田悠岐。打率が高い? ホームランが打てる? どちらも当てはまるが今回はその話ではない。状況判断。ロッテとの首位攻防第2戦3回表、セカンドランナー柳田悠岐がレフトへの大飛球を見て果敢にタッチアップ。この好判断がイニング3得点につながった。

 

ここをポイントに挙げたのはロッテOBの有藤通世氏。スポニチ記事「有藤通世氏 ロッテ、ソフトBとの直接対決残り10試合 自分たちの野球やればいい」ではこう解説していた。
柳田はフェンス際まで飛ぶと判断してハーフウエーから二塁へ戻ってタッチアップ。去年まで同僚だった福田秀の肩の力を頭に入れての判断だった
あ、タッチアップできそう。と思ったら瞬時にセカンドに帰塁。福田が捕ったらサードへGo。素早い判断、そして実行力。柳田悠岐は怪力で度肝を抜くだけではないのだ。

こんなこともあった。7月19日のオリックス戦8回裏、センターを守っていた柳田悠岐はフライを捕ると、タッチアップでサードを狙った安達をノーバン返球で刺した。もともと三塁にいたランナーは生還したのだが次の失点の芽は摘んだ。そしてソフトバンクは1点差で逃げ切ったのだった。映像を見返すと柳田悠岐はフライを捕る前にもう、サードへ投げるべく捕球地点と三塁が一直線になるよう移動していた。まあ、プロ野球の外野手だからそこまでは機転が利くとして、そこからの実行力。ノーバン返球だから安達もたまったものではない。刺されて思わず大の字になってしまった。

超人ギータ。擦ったような当たりがホームランになったりしてとかくパワーに目を奪われがちだが状況判断能力もピカイチ。そしてイメージ通りに成し遂げる実行力も。これ、仕事ができる人の典型である。若い野手を育てているソフトバンクにあって、柳田悠岐は格好のお手本になっている。


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