黒柴スポーツ新聞

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チャンスを与えられなかった内川聖一~ヤクルト入りなら相乗効果がありそう

内川聖一のヤクルト入りが濃厚な雰囲気だ。密かに応援しているアラフォーとしては内川の就職先が決まったことにひと安心。何より、必要と思われて移籍することが素晴らしい。稀代の名バッターが1年間の2軍暮らし。そのまま引退だなんて寂しすぎる。そう思っていた。

デイリー新潮に「退団の内川聖一、球団との確執が原因か 王会長の恩情にも応えず」という記事が出された。内川がそんな言動をするだろうかと思うような内容だ。真偽は分からないし、私は内川の人間性を信じるのだが、そんな心境にもなるよなと肩を持ちたい。何せ貴重な1年を棒に振ったのだ。1軍に上げないのなら、せめて早めに通告すべきだった。生殺与奪の権利を組織に握られる。個人には恐怖でしかない。内川は相当辛かったに違いない。だから最終出場の日のあいさつで思いの丈を言ったのだろう。
「今年1打席も一軍でチャンスをもらえなかったということが、自分の中では“野球を辞める”という決心がつかなかった」
これは言わせた側に責任があると思う。

ヤクルトに行ったら杉村コーチとの師弟コンビが復活するとコメントしている人がいたが、お目が高い。そう、横浜時代の再現だ。ヤクルトは山田哲人が大型契約で残留。元近鉄戦士のベテラン坂口ももう少しやれそうだ。内川とファーストを併用するのか。若き大砲の村上宗隆にもいい影響を与えるに違いない。まだ入団が正式決定したわけではないが、ソフトバンクから弾かれた内川聖一というパズルのピースが、高津ヤクルトにどうはまるか注目しよう。


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