黒柴スポーツ新聞

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19安打敗戦が何より悔しい理由〜柳田悠岐、早くも4失策

悔しい敗戦となった。24日のロッテ戦、ソフトバンクは19安打を放ちながら敗れた。これは75年で3度目の珍事だという(ネタ元は西日本スポーツ)。原因はもちろん13与四球という投手陣の乱調なのだが、私はあのワンプレーがどうしても許せない。柳田の今宮への返球だ。角中の犠牲フライで1失点はやむを得ないが、カットに入った今宮健太への返球が中途半端になり、今宮がお手玉。もたつく間にセカンドランナー中村奨吾の生還まで許してしまった。

この時点でソフトバンクは4ー3とまだリードしているのだから、そこまでの致命傷かという人もいるだろう。しかしこの日「も」先発高橋礼は乱れに乱れ四球が止まらない。そんな高橋礼には1点でも多く余裕がほしいのに1点差になってしまった。結局高橋礼は高部にプロ初ホームランとなる2ランを喫して逆転されてしまった。

もちろん柳田の返球が乱れなくとも高橋礼は逆転を許した可能性はある。しかしあの余計な1失点、ロッテにすれば儲けものの1点で反撃ムードが高まったはずだ。しぶといロッテが相手なのだから、絶対に油断してはならない。このプレーに関して工藤監督は「エラーはある。次は同じミスをしないことが大事」とかばった(ネタ元は日刊スポーツ)が、実は別の試合でも同じように内野への返球がスムーズにいかない間に、余計な進塁を許す場面があった。調べたら今季すでに失策は4つ。いかにミスはつきものとは言え柳田クラスがそうそうミスしては困る。誰がミスしてもよくないのだが、チームを引っ張る人がミスすると乗っていけない。柳田は打つし走れるのだから、ぜひ内野への返球も丁寧にやってもらいたい。それをやってくれなかったからこそロッテ戦の負けの悔しさが倍増してしまった。いつもどのプレーでも全力なのがソフトバンクの素晴らしさ。ぜひ基本に立ち返ってほしい。


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