黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ソフトバンク

呼ばれなくなる恐ろしさ〜代打を送られた牧原と上林、そしてスタメンから外れた周東

その日2安打するのはノッている証拠だ。しかし6回のチャンスで牧原大成には代打が送られた。巨人が変則左腕の大江を投入してきたからだ。左対左は打者が不利というのは定説。しかも変則だ。ノッている牧原でも手こずると見たのか。はたまた、ここは素直に左…

越えねばならない壁〜ソフトバンク泉、決勝被弾翌日またもや阿部に当たる

気になる四球の与え方だった。前日手痛い決勝ホームランを浴びた中日の阿部に、またもやソフトバンク泉圭輔が挑む形になった。だが泉はストライクゾーンで勝負できなかった。泉はどんな心境で投げていたのか。 BBM ベースボールカード 602 泉 圭輔 福岡ソフ…

ミスを糧に走りまくれ〜周東まさかの牽制死に見た一瞬の気負い

反撃ムードに水を差す、とは使い古された言い回しだが、まさに周東がそうなってしまった。柳田悠岐の同点ホームランで追い付き、続く中村晃がヒットで出塁。当然のごとく周東が出てきたのだがまさかの牽制死。野球用語の死って独特だなと思いつつも周東の刺…

悔しさをぶつける〜5月4割の牧原大成、スタメン獲りへ猛アピール

たまには牧原大成をヒーローインタビューに呼んであげてくれ、と思っていたら和田毅と一緒に呼ばれていた(5月23日、オリックス戦)。さぞウハウハ喜んでいるかと思いきや、口から出てきたのは悔しさだった。「開幕スタメンを勝ち取ることがなかったので、その…

「2番・キャッチャー甲斐」はアリなのか〜奮起を促したいのはあの男

初回にバットを持って待機する甲斐拓也を見て「?」。なんと甲斐が2番で起用されていた。球団捕手では80年ぶりだという。いったい甲斐はなぜ2番に起用されたのか。 ハタケヤマ 甲斐選手型 HATAKEYAMA 軟式 キャッチャーミット 捕手用 TH-M62YS イエロー 右…

信じる力〜甲斐拓也が岩嵜に送った激励のシグナル

甲斐は立ち居振る舞いが大人びてきた。風格さえ漂い始めている。日本シリーズ4連覇中だから当然かもしれない。この日、5月19日の西武戦では大事な局面での落ち着きが頼もしく見えた。それは5-5で迎えた8回2アウトの場面だった。 プロ野球チップス2020 第1弾…

手を抜かない〜ダイエー戦士、明石健志の流儀

長く第一線でやる人は何が素晴らしいのだろうか。その答えを一つ見つけた。明石健志。人は彼をダイエー戦士という。そう、プロ生活18年目ソフトバンクホークス唯一の、ダイエー時代を知る野手である。そんなベテラン選手が見せたのは手を抜かない姿勢だった…

いいイメージを持つ〜上林誠知が札幌ドームで正夢弾&タイムリー

上林誠知が好調だ。およそ1カ月遅れの「開幕」となったが2軍から昇格して間もなくこどもの日に起死回生の同点タイムリーを放ったり、その後も打点が稼げたりしている。アウトになることもあるが積極的に盗塁も狙っている。何より一塁でのリードが土を越えて…

意地で放った上林劇的同点タイムリー〜自分らしさを取り戻せ

ゴールデンウイーク終盤、昼間仕事しているうちに上林誠知が大活躍していたとは! 帰宅してからDAZN見て熱い同点劇を堪能させてもらった。ジーンとさせられた。上林、よかったなぁ。 iPhone XR ケース [デザイン:51.uebayashi/マグネットハンドあり] ホーク…

19安打敗戦が何より悔しい理由〜柳田悠岐、早くも4失策

悔しい敗戦となった。24日のロッテ戦、ソフトバンクは19安打を放ちながら敗れた。これは75年で3度目の珍事だという(ネタ元は西日本スポーツ)。原因はもちろん13与四球という投手陣の乱調なのだが、私はあのワンプレーがどうしても許せない。柳田の今宮への…

助けられた津森が好投、甲斐に火をつける〜北九州の鬼が5打点の大活躍

甲斐は北九州市民球場がよほど好きらしい。20日の楽天戦で3ラン含む5打点の大活躍。だがその裏には中継ぎ陣の踏ん張りがあったことを書いておきたい。特に津森宥紀。津森は前回登板で手痛い勝ち越しタイムリーを浴びて降板していた。 BBM 2019 GENESIS 013 …

中村晃が9回劇的同点弾。勝ち越し許した津森宥紀を救う

この勝負強さは何なのか。中村晃が西武戦、敗色濃厚の9回に劇的な同点2ランを放った。それはチームと共に若きリリーフ投手、津森宥紀をも救う一発となった。 iPhone11 ケース [デザイン:7.nakamura/マグネットハンドあり] ホークス 選手 中村晃 アイフォン11…

7回の男に休息を〜スチュワート加入で泉圭輔ら中継ぎの負担は分散するのか

ソフトバンクが西武に一矢報いた。開幕からの対戦成績は4連敗だったが、ようやく1勝をもぎ取った。それを喜ぶ一方で不安に思う。今年は「7回の男」が離脱することはないのだろうか。2021年の場合は泉圭輔。4月17日終了時点でもう11試合に登板した。 2019 BBM…

和田毅がホークス40代勝利3人目〜ソフトバンクはベテランが元気

和田毅がホークス40代勝利3人目という。え、あと二人って誰なの? BBM2006 福岡ソフトバンクホークス HAWKS DANASTY No.HD2 和田毅 メディア: そんな長いことやってたピッチャー、ホークスでは思い浮かばない。工藤公康はありえるかな?(違いました) BBM2000…

価値あるブルペンデー勝利〜ソフトバンク松本裕樹が4回無失点

4月11日の楽天対ソフトバンク。トピックとしてはソフトバンク田浦文丸のプロ初勝利か。しかし黒柴スポーツ新聞的にはソフトバンク松本裕樹。2年ぶりの先発で勝ち星はつかなかったものの4回無失点は上出来。投げ合ったのが楽天のゴールデンルーキー早川隆久だ…

川島慶三、代打逆転サヨナラ打でチームメイト救う〜ベテランが元気なソフトバンク

彼の打席はいつも劇的である。川島慶三。2021年シーズン、最初の打席は劣勢の9回裏、2死満塁で回ってきた。最初の球を見逃し、次はファウルであっという間に追い込まれた。しかし、落ちる変化球を辛うじてバットに当てた辺りから徐々に川島のペースになって…

栗原と上林、分かれた明暗〜ユーティリティーとオンリーワン

今宮、周東、柳田そして甲斐。華やかに4発の花火が打ち上げられた開幕戦を、上林誠知はどんな思いで見つめていただろうか。上林はオープン戦打率1割台と低迷。開幕を2軍で迎えたのだった。 BBM 2020 018 上林誠知 福岡ソフトバンクホークス (レギュラーカー…

ヘッドスライディングは惜別の言葉だったのか~ソフトバンク長谷川が移籍検討

スマートニュースのプッシュ通知、だったと思う。ソフトバンク長谷川の文字が見えた。移籍検討(日刊スポーツ)。「えっ!!」思わず声が出た。FA権の行使を考えているようだ。確かにソフトバンクは若手の台頭が著しい。とはいえ、長谷川勇也自身はまだまだや…

頼れるのは己れの力~平石コーチ、松本裕樹、岩嵜翔。それぞれのリベンジマッチ

よかったな、と思う。ソフトバンクが4年連続で日本シリーズを制したから? それはもちろんだが、私は3人の男のことを考えていた。平石洋介コーチ、松本裕樹、そして岩嵜翔。巨人との日本シリーズ第4戦は、彼らにとってのリベンジマッチとなったのだった。…

勝つための最善手~感情むき出しで悔しがった長谷川とムーアを交代させた工藤監督

いいもの見たな、と思った。日本シリーズ第3戦、2点リードのソフトバンクはさらに6回も満塁とチャンスを広げ、代打長谷川勇也が登場。鋭い当たりを飛ばしたが、セカンド吉川がダイビングキャッチ。素早く一塁に投げて、ヘッドスライディングの長谷川は惜…

いま何をすべきか理解する~川島慶三の四球を起点にソフトバンク打線が爆発

日本シリーズ期間中、試合がなかった11月23日は第1戦、第2戦を報じるスポーツニュースを見て試合結果を咀嚼していた。そこで気付いた。第2戦、川島慶三は意図した走塁をしていたんだな、と。 iPhoneX ケース [デザイン:99.kawashima-A(TVQ)/マグネットハ…

日本シリーズで周東に走りまくってもらいたい理由

プロ野球選手はチーム内だけでなく、チーム外からも影響を受けるのだな、と改めて思った。日刊ゲンダイDIGITALに「ソフトはヤクルト山田残留に歯噛み…周東に“追い風”の理由」という記事が紹介された。二塁を守る周東にとっては、山田哲人のような強力なライ…

チャンスを与えられなかった内川聖一~ヤクルト入りなら相乗効果がありそう

内川聖一のヤクルト入りが濃厚な雰囲気だ。密かに応援しているアラフォーとしては内川の就職先が決まったことにひと安心。何より、必要と思われて移籍することが素晴らしい。稀代の名バッターが1年間の2軍暮らし。そのまま引退だなんて寂しすぎる。そう思…

人生は選択の連続~ホークス退団の内川聖一にエール

ホークス3年ぶりリーグ優勝の余韻に浸りながら床についたが、翌朝、内川聖一退団への一報で喜びが減ってしまった。その中で、即引退という選択ではなかったことに安堵した。もちろん、獲得されなければ引退せざるを得ないのだが。 2019BBM2ndソフトバンク内…

意図して、やる~ソフトバンク甲斐が指摘されたキャッチングの甘さ

久々に解説に唸った。岸川勝也氏 首位攻防戦の勝負を分けたのは「捕手」 甲斐のキャッチングの甘さと田村の丁寧さ(スポニチ)。キャッチングと捕球は違うんだなと、初めて意識した。岸川勝也の指摘をざっくり言うと、甲斐は捕球時にミットが流れてしまった。…

周東のファンブルは「できない人」の典型~一つ一つのプレーを確実に

バットで返せた。10月6日の西武戦でエラーした周東に対して、前向きな評価が記事になっていた。「ソフトバンク周東、痛恨失策のち…工藤監督は評価」(西日本スポーツ)。工藤監督が言わんとすることは分かるが、私はあえて反対する。このエラー、看過できない…

炎はいまだ燃え尽きず~内川聖一が10月に2軍戦でホームラン

もう10月である。早い時には9月にリーグ優勝が決まることもある。2020年は開幕がずれ込んだから、ここから約30試合、ようやく終盤戦にさしかかったところだ。私は内川聖一のことが気になっていた。内川はいまだに1軍に上がらない。このまま引退してしまうの…

ミスターユーティリティー川島慶三~初の4番で先制打、バレンティン意味深投稿もフォロー

2017年日本シリーズでソフトバンク日本一を決めたのは川島慶三だった。その試合もブログで触れたのだが、「川島の引退が延びただけ」的な反応があった。ああ、そうですともそうですとも。川島慶三は別に億単位の年俸をもらう選手ではないし、そもそも日本ハ…

状況判断力と実行力も高い柳田悠岐~果敢なタッチアップで首位固めに貢献

この男、能力が高いなと思った。柳田悠岐。打率が高い? ホームランが打てる? どちらも当てはまるが今回はその話ではない。状況判断。ロッテとの首位攻防第2戦3回表、セカンドランナー柳田悠岐がレフトへの大飛球を見て果敢にタッチアップ。この好判断がイ…

ミスと挽回を繰り返して成長する~4打点の周東、ソフトバンク優勝のキーマン

天王山と言うにはまだ早いかもしれないが、ペナントレースを占う上ではめちゃくちゃ比重の大きい9月25日からのロッテーソフトバンク3連戦。その初戦の序盤にセカンド周東が痛恨のエラーを犯した。先発ムーアが1イニング5失点したのが大きかったがその起点に…


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