黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ただ勝つのではなく圧勝する〜箱根駅伝、タイムにもこだわった青山学院大学

2022年の箱根駅伝青山学院大学が総合優勝を果たした。2位に10分以上の大差をつける圧勝。勝負は決していたのに、最終盤の9区と10区で区間賞かつ区間新。容赦がない。前年4位だったわけだからまずは勝つことが至上命題なのに、タイムにこだわったのはさすがだ。

勝ち方にこだわった人のことを思い出した。ある首長選。引退の現職に、最後にやりたいことを聞くと「(後継を)勝たす」。さらに付け加えた。「圧勝で」。あまり賑やかなタイプではない政治家だったから、驚いた。だが考えてみたら当然か。圧倒的に勝てば支持基盤は盤石。目指す施策を実行しやすいに違いない。その道筋を作るのが最後の仕事というわけだ。後継候補を作るというやり方の是非は別として、勝ち方にも意味や違いがある、ということは勉強になった。


その点、青山学院大学は他校を萎縮させる意味まではなさそうだ。あくまでも自分たちで高い目標を立ててそれを追い求めた。ただ勝つのではなく、いいタイムで勝つ。優勝以外にも目標を持てた時点で青学は一つレベルが違った。それにしても箱根駅伝はどれだけレベルが上がっていくのか。きょうからまたしのぎの削りあいが始まっている。

勝負事はやってみないと分からない〜箱根駅伝2022、巻き返した順大と法大

仕事始めだったため、箱根駅伝の復路はじっくり見られなかった。往路は見ていたので、青山学院大学が逃げ切るかなとは予想していた。で、昼休みにいそいそ見てみると…何と2位が順天堂大学! 往路何位だったっけ?(今確認したら5位)。やはり学生スポーツはやってみないと分からない。だからこそドラマチック。諦めずに追った順大は素晴らしい。

さて、もう一つ感動したのはわが母校・法政大学。往路は13位ながらシード権は射程圏内。頑張ってほしいなあと思っていたが、ちょうど鶴見中継所だったか30秒くらい及ばない!もどかしいなと思ってほとんど諦めていた。するとゴール前あと1キロあたりで11位から逆転したという。前を走っていた東海大学の選手は最後かなりきつそうな表情だったので調子が悪かったのかもしれない。そもそも本番に体調合わせるのも大変な話だとそこで気付く。そうした外的要因があったかもしれないが、やはり諦めずに走り切ったことが法政のシード権獲得につながったことだろう。法政は往路7位。立派だと思う。勝負事はやってみないと分からない。そんな当たり前のことを正月早々思い出させてもらった。

適材適所で勝つ〜箱根駅伝2022往路は青山学院大学・原晋監督の作戦勝ち

2022年の箱根駅伝は、目まぐるしく首位が入れ替わり、見てる方としてはすごく面白かった。結局、青山学院大学が往路優勝したのだが、山登りの5区に1年生を立てて好結果を出すなど、選手の起用で勝ったとの印象を持った。さすが原監督である。

花の2区という言葉があったりと、区間の持つ意味合いやらコースの特徴がある。そこに「ハマる」選手をいかに使うか。ライバル校の選手を想像しながら組み立てたりもするのだろう。学生陸上界には毎年精鋭が入り、箱根駅伝もどんどんレベルが上がる。学生連合は昨年の往路に比べて15分もタイムを縮めたという。学生が粒ぞろいになれば、余計に誰をどのように走らせるかが重要になってくる。


選手個人にしてみたら言われたところで結果を残すしかないのだが、やはり適性というものはあろう。下りが得意な人は山登りは意味がない(5区にもアップダウンはあるけれど)し、スピードランナーは平地を爆走したらよい。箱根駅伝クラスになれば勝つためにどの監督も計算に計算を重ねてやるだろう。それは一般社会でも同じはずなのに、勝つための布陣にしないところがあるから不思議。玉突き人事なんて言葉があるくらいだから、適材適所でないところは案外多いのかもしれない。


青山学院大学は全員28分台という整った選手層が売りのようだが、往路の優勝を見る限り、しっかり選手の特徴を活かしたのではないか。トップに立った3区は1年生だったが勝ち気な顔つきに見えた。初出場なら臆しても無理はなさそうだが、思い切って勝負したのが功を奏した。同じ1年生の5区山登りも攻めた走り。区間賞には届かなかったものの同じレベルでの好走だった。また、渡辺康幸氏が実は鍵を握ると解説した4区はキャプテンが盤石の走り。こうしてみると、青山学院大学は勝つべくして勝ったとすら思えてくる。面白いことを言ったり独創的なことを実行するので原監督を好まない人も一定いそうな気もするが、今回の選手起用を見てあらためて原監督の戦術に脱帽したし、勝つために選手の特徴を活かすことの重要性に気がついた。一般社会でもぜひそういう適材適所であってほしいと思う。

ニューイヤー駅伝、富士通を追い込んだのは誰だ?

Web用に見出しを付ける仕事をしていると、ついバズりたいなという欲望が頭をもたげる。ただでさえわんさか見に来てもらえるサイトではない。どうにかこうにかというのが実際のところである。そこは腕の見せ所だろうと前向きにとらえているのだが。だから想像してみた。もし仕事だったら、ニューイヤー駅伝富士通に何と見出しを付けただろうか?と。

 

もはや富士通イコール優勝旗紛失がセットになるくらい世間に浸透してしまった。正直に言えば最初にこの不祥事を知った時、こんなことあるのか?と興味を持ってしまった。おいおい!とツッコミも入れた。富士通としては謝るしかないし、実際そうした。それで終わればいいじゃないかと思う。選手がじゃれあって破いたとかそういう話ではないだろう。管理がずさんと言われればそれまでだが、これを機に本物の授与から見直したらという意見があるのも納得できる。個人的にはレプリカで返還なしでよいかなと。強豪チームならレプリカをさらに作るのではなく、何年度うんぬんと書いたヒラヒラを付け足して豪華にしていけばよし。富士通は出場辞退ものだと騒ぐ人は、物をなくしたことはないのだろうか?


富士通は12位だった。連覇を狙いながら優勝争いとは遠い戦いになってしまった。果たして優勝旗紛失がどのくらい響いたのか。皆無ではないだろう。だとしたら非常に残念だ。一年かけて積み上げてきたものを一瞬で破壊する批判とは恐ろしい。かくいう自分も記事を書いた後に言われたことがある。社会的制裁は受けたからな、と。おまえの記事でな、そういうニュアンス。こちらは事実を伝えただけだが、そうとらえる人がいるのだなと実感した。今回富士通の記事を書いた記者もそうかもしれない。それでもレース後の見出しは「優勝旗紛失の富士通」ではなく、せめて「連覇狙った富士通」にしてほしかった。やはり見られる見出しとしては「優勝旗紛失」なんだろうが…。そして唖然としたのはまだ優勝旗関連の質問があったこと。却下されたそうだが、そこは本線なのだろうか? 確かに今後どうするか聞くのは構わないが、もっとレースそのものの方が大事だと思うし、現場にいるからこそ書ける記事を読みたいものだ。今年、自分も見出しをいくつも作るだろうし、記事も書くだろうけれど、対象へのリスペクトや節度はしっかり守ろうとあらためて考えた。

2021年よくシェアされたホークス記事は?黒柴スポーツ新聞的ベスト3

2021年も黒柴スポーツ新聞をご覧いただき、本当にありがとうございました。残念ながらわがホークスは日本シリーズ5連覇を逃すどころか、リーグ4位。ホークスファンは例年より長いシーズンオフとなりました。とは言え、選手はよく頑張ってくれました。そこに敬意を表しつつ、2021年シーズン、黒柴スポーツ新聞のホークス記事でよくシェアされた記事ベスト3を紹介したいと思います。

 


【第1位】
信じる力〜甲斐拓也が岩嵜に送った激励のシグナル
134シェア

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5月19日の西武戦、追い詰められた岩嵜を鼓舞した甲斐拓也のちょっとした振る舞いが注目されました。勝った負けたの表層ではなく、バッテリーの心理に感動するあたり、わが黒柴スポーツ新聞の読者はレベルが高い、お目がタカいと自画自賛したくなりました。この時励まされた岩嵜翔は又吉のFA加入に伴う人的補償で中日へ。新天地でもキャッチーとばっちり信頼関係を築いてもらいたいです。


【第2位】
中村晃が9回劇的同点弾。勝ち越し許した津森宥紀を救う123シェア

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4月18日の西武戦で手痛い失点の津森。しかし中村晃が帳消しにする同点ホームランを放った。ベンチで小さくなって迎える津森に中村晃がしたこととは…晃センパイカッコいいッス! ついでにご結婚おめでとうございます。後輩を思いやれる中村なら幸せな家庭を築くことは間違いなしです。


【第3位】
さらば打撃職人・長谷川勇也〜あの勝負強さをもう一度 96シェア

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そのプレー、その気迫でホークスを鼓舞し続けた長谷川勇也がついに引退。長谷川のプレースタイルから、長谷川の記事はいつもよくシェアされました。この記事では私がホークスにのめり込むきっかけになった、あの杉内と涌井が投げ合った試合での長谷川同点タイムリーや、大けがを負った本塁突入などを振り返っています。長谷川は2022年からはコーチに。指導者として強いホークス再建に力を貸してくれるはずです。期待しましょう。


こうして見ると、やはり心を揺さぶるプレーや振る舞いを追った記事がよくシェアされていることが分かります。2022年も皆さんに楽しんでいただけるよう記事を書いていきます。これからもよろしくお願いいたします!

人的補償は突然に…ソフトバンク岩嵜翔が中日移籍

中日からソフトバンクにFA移籍した又吉の人的補償で、岩嵜翔が中日に行くことが決まった。ホークスファンとしては誰が指名されるかソワソワしていたのだが、個人的には岩嵜の移籍を惜しみつつ、又吉を取ったのだからこのくらいの痛みは仕方ないと受け止めている。年齢的にも又吉31歳、岩嵜32歳と、それぞれもうひと花咲かせてほしいところ。移籍選手は早めに結果を求められがちだから、岩嵜も又吉も2022年からの2年間が勝負だろう。

 

ソフトバンクからの人的補償で経験のあるピッチャー流出と言えば馬原孝浩を思い出す。寺原隼人オリックスから来ることに伴うものだった。馬原と言えばソフトバンクで一時代を築いたストッパーだ。故障明けとは言えプロテクトしなかったんだなとその時ちょっと憤慨した。どの組織でも功労者にはそれなりの待遇をしてほしいからだ。しかしプロ野球は契約の世界、そして実力の世界でもある。馬原は人的補償に驚きつつも、リリーフに転向してからは「チームに貢献できなくなったらいつやめてもいい」と考えていたという(Sportiva記事、人的補償を告げられた瞬間。馬原孝浩は一瞬戸惑い、寺原隼人は絶句した より)。


岩嵜もまた覚悟はしていたようだ。「さすがに驚きはしましたが、プロテクトから外れているんじゃないかということは覚悟していたので。そうなった場合に選んでもらえなかったほうが悲しいなと。選んでいただいたことに感謝してやりたい。どこに行こうがやるしかないので」(東スポ記事より)。この言葉の中で、悲しかったのがプロテクト漏れを覚悟していたこと。岩﨑はなかなかに派手な負け方をするから傷が深い。個人的には2021年、パリーグペナントレース結果を決定付けたのは岩嵜だと考えている。オリックス戦で宗にサヨナラの長打を食らったのだ。ソフトバンクはこのところオリックスがお得意様だったのだが、どうもこの勝利で決定的に、オリックスに自信を与えてしまったのではないか。宗は今年ブレイクしてオリックスの軸になった。対象的に岩嵜はプロテクト漏れし、中日に移籍。プロ野球はくっきりと明暗が分かれる、厳しい世界である。


確かに岩嵜が言うように、プロテクト漏れした挙句、中日から指名されなかったとしたら、それはそれで寂しい話。別に名簿が公表されるわけではないから、もし中日が別の選手を指名していたとしても岩嵜は気付かなかったかもしれない。個人は個人で頑張ればいいのだが、実はさほど組織が必要とみていないとしたら、やっぱり頑張り甲斐は少ないだろう。実は中日は2007年ドラフトで、岩嵜を外れ1位で指名したそうだ。この時はソフトバンクが当たりくじを引いたため、中日入りはしなかった。中日にしてみたら元々高い評価をしていたわけで、届いた名簿に岩嵜の名前があったから「じゃあ」となったのかもしれない。


岩嵜は移籍コメントで「たいした成績を残していない」なんて言ったが、球団記録72試合登板は立派な数字だ。まさに岩嵜が必要とされていた証拠である。けがに苦しんだ後、再び球速を出せるようになったのもすごいと思う。ピンチの時汗をびっしょりかいて、余裕がまったくない表情で投げる岩嵜を見守るのはものすごく疲れる。でも本来、抑えというのはそういう厳しいポジション。抑えて当たり前、打たれたら戦犯。7回や8回が主戦場だったが、中日はその経験込みで獲得したと思う。結果的に又吉とのトレードみたいになったが、両方とも新しいチームでぜひ結果を残してもらいたい。

退団もチラついた⁉︎ 3億円ダウンの松田宣浩の胸のうちとは

松田宣浩が頬を紅潮させていた。野球協約を超える67%の年俸ダウン。減額3億円は2018年の和田毅と並び球団最大だそうだ。それでも年俸は1億5000万円だから、松田は4億5000万円という高給取りだった。大方のホークスファンは納得しないだろう。打率2割3分4厘、本塁打14、打点47。日本シリーズ5連覇を逃すばかりかリーグ4位。ホークスファンからポストシーズンの楽しみを奪った責任は大きい。ゆえに大方のホークスファンは松田の大幅ダウンを納得していることだろう。それは松田自身にも当てはまりそうなのだが、松田はなぜ頬を赤らめていたのか。


一つは減額幅が予想以上に大きかったことではないか。リチャードが後半戦で使われるなどして松田は115試合出場にとどまった。とは言え100試合以上出たわけだし、2軍暮らしでもなかった。9年連続の2ケタ本塁打もマークした。行っても半減くらいに思っていたのではなかろうか。それが一気に3分の1に。オレの評価はそんなに低いのかと思ったのかもしれない。一部報道では移籍の選択肢もチラついたという。(fullcount記事 鷹・松田宣浩、退団の選択肢も「ゼロではなかった」 減額制限超え3億円ダウン」など)。野球協約では1億円を超える選手は減俸されても40%までなのだが、それを拒否した場合は自由契約になり移籍を模索できるという。


熱男とまで呼ばれる男である。チームを愛する男が退団まで考えるとはよほど腹に据えかねたに違いない。だがいかんせん松田宣浩は数字を残せなかった。そして目標である1000打点、2000安打を達成するためにはホークス残留が最もよいと判断した。そんなところではなかろうか。前述の記事には「正直な話、相当な時間がかかりましたし」という松田の言葉が出てくる。迷いながらも現実的な判断を下したというところだろう。移籍したとて三塁手は各球団、主力が鎮座している。松田が勝負してスタメンを勝ち取るのは容易くはない。


とにかく試合に出て個人成績を残すこと。それが一番の貢献だと松田宣浩は考えた。そこは間違っていない。2000安打まで残り189本だから1シーズンでは届かないだろう。現実的にはあと2シーズン。松田は41歳だ。2000安打を目標、モチベーションにできることは松田にとってもホークスにとってもプラスだろう。何とか試合に出たい松田とリチャードが争い、調子のいい方を使えるからだ。松田は試合に出るために一塁を守ることも考えている。三塁手出場のパリーグ記録を作ったのはもう過去の話ということか。このあたりの潔さは松田の魅力の一つでもある。


松田にはムードメーカーとしての魅力がある。しかし実績や立場からして、打つことが最大の貢献でありファンサービスだ。幸いけがを抱えていることはなさそうだ。できればコロナが沈静化してもう少しファンが集まったところで熱男を連発…そんな興奮状態で顔を赤らめた松田宣浩が見たい。

これぞエース、山本由伸が魅せた141球〜ソフトバンク石川も千賀も見習うべし

史上初の前年度最下位チーム同士の日本シリーズが終わった。ヤクルト対オリックスの戦いは6試合すべて接戦、最大でも2点差という、まれに見る大激戦。戦力的にも拮抗していて、とても楽しめる日本シリーズだった。昨日はヤクルトの優勝が決まった第6戦を見ていたが、敗れたオリックスのエース山本由伸の力投が心に残った。特に印象に残ったのは6回。サード宗、ショート紅林が立て続けにエラーをしてしまったが動じる素振りも見せず、後続を断ち切った。まさにさすがエースという態度。今年度の沢村賞投手にふさわしいピッチングだった。


これについては第6戦で解説を務めた新井貴浩も絶賛。スポニチ記事「新井貴浩氏 オリックス・由伸 エースの振る舞い、若手の失策にいらだちも落胆もせず」で褒め讃えた。私も同感。せっかく自分が頑張っているのに周りがミスすると、普通の人ならば足を引っ張るなよと思ってしまうものだ。しかし実力のある人は違う。そのミスを帳消しにすることでさらに評価を高めてしまう。ミスをカバーしてもらった人は今度は別の形で貢献しようという気になるものだ。そうやってチームは強くなっていく。きっと、エラーをした宗も紅林も次、取り返そうという気持ちになったはずだ。


8回を投げ、山本由伸は高山ピッチングコーチと握手をしていた。私はそれを見て9回は平野に交代と思った。しかし山本はコーチや中嶋監督と話をしていた。そして9回のマウンドに立った。恐らくはじめは8回で交代の予定だったのだろう。しかし同点だったこともあり山本が続投を志願したに違いない。結局、山本由伸は141球を投げた。オリックスがもし点を取れていたら、十分完投できていたと思う。


山本由伸が沢村賞に選ばれた時、選考基準が話題になった。ダルビッシュが「時代にあった基準」を求めるコメントを出していたが、確かに分からなくもない。近年はピッチャーの分業化がさらに進み、中継ぎも1イニング限定が多くなった。ほぼ毎試合が継投であり、エースといえども完投が1桁であるのは珍しくない。これでは当分、沢村賞の選考基準の一つである完投数「10以上」は難しそうだ。山本は今年6完投で、別の選考基準であるイニング数(200以上)も届かなかった。しかし日本シリーズでの山本の姿勢を見る限り、山本には常にチームのために腕を振る意識があるように思う。「自分のためではなく、チームのために腕を振ることができる。真のエースの姿だった」。先ほど紹介したスポニチ記事で新井貴浩はそう振り返っていた。


最後に、あえてこの話題を、私が応援するソフトバンクに展開する。開幕投手を務めた石川も、けがから復帰して10勝を挙げた千賀も、今シーズンの完投数はゼロだった。工藤監督は基本的に継投する作戦だから仕方ない面もある。千賀については奪三振型のピッチングスタイルだから球数が増えてしまうことも影響しよう。しかし、ソフトバンクのエース格が6回や7回で降板するのも何だか寂しい。8回にはモイネロという素晴らしいピッチャーがいるものの、石川と千賀クラスならまずは完投を目指して登板してもらいたい。新任の藤本監督は千賀の登板を山本由伸にぶつけるプランも持っているという。千賀が山本より長くマウンドに立つ。まずはそれがV奪回の条件になりそうだ。

日本シリーズ難民も楽しんだ!ヤクルト高橋奎ニが気合のプロ「初完封」

日本シリーズ第2戦、地上波はテレビ東京の中継だ。民放の少ない高知県に住む筆者は毎年何試合か「日本シリーズ難民」になるのだが、2021年も餌食になってしまった。いい加減BS見られるようにすればいいのだが、半分、ネタにしているので綱渡りを楽しむふしもある。しかし見たいものは見たい。試合開始直前に知恵袋の友人に聞いたらparaviなら無料体験があるという。ほほう、面白そうだ。だがradikoのヘビーユーザーでもあるので、1試合くらいはラジオでもいいかなと一度はためらった。が、物は試しだと無料体験をしてみた。うん、やっぱり動画は動画の良さがある。かくして豊浜SAに行ってカーナビでテレ東系を見るという裏技を使わずに済んだ。

試合は高橋奎ニが、シーズンでもやったことがない完封。2ー0でヤクルトがが勝った。オリックスの先発宮城大弥は予想通りのナイスピッチング。6回一死までパーフェクトだったのだが初ヒットを許す。8回には四球やヒットでランナーを背負うと青木宣親に先制タイムリーを喫した。高橋の方が5回まで毎回ヒットを打たれていたのに、最後までマウンドに立っていたのは高橋だった。このあたりが野球の奥深さ。だが野球は流れのスポーツだ。バックネット裏の里崎智也は言った。宮城はヒットを許した、その裏を高橋が3人で抑えたら流れはヤクルトに…と。果たしてその通りになった。6回7回を3人で抑えたことが青木のタイムリーにつながったと言える。さらに8回の追加点が力水になり、高橋は完封することができた。野球は攻撃と守備が表裏一体。そのことがよく分かった。

 そんな面白い試合をparaviの無料体験でタダでも見てしまっていいのだろうか。じゃあ有料会員になってやれよという話なのだが、普段滅多にドラマや映画を見ない私には宝の持ち腐れになりそう。仕事でも趣味でも有料商品を考える立場にありながらあるまじき態度だと重々承知しているが、どうしても見たいものにはあっさりお金を払い、なくてもよいものには1円たりとも払わないという消費者心理を再認識してしまった。お客さまに物を買っていただくのはそんなに易しくない。なかなか日本シリーズのような、お金を払ってでも見にきていただくコンテンツをつくるのは大変である。いつか拙文を有料課金させていただくことも夢見ているのだが、買った方をガッカリさせてはいけないから二の足を踏んでいる。当面はこのブログにて文章修行、人生修行である。 

 日本シリーズオリックス、ヤクルト共に1勝1敗。久しぶりに日本シリーズらしい展開になってきた。宮崎県出身の青木が活躍したから明日の宮崎日日新聞は青木の写真がデカデカと載ることだろう。昨日は熊本県出身の村上宗隆がヒーローになり損なったから熊本日日新聞は紙面展開が変わってしまったことだろう。今時リアルタイムでみんな試合を見るしすぐにアプリでいろんな記事が読めるのでわざわざ新聞なんて読まないだろうが、あの試合を1ページにするとこうなるんだな、この切り口って甘いな、見出しつまんねえな、おれならこうするな、なんてチャチャ入れるのも楽しいもんである。そうするためにも、第3戦もどうにか日本シリーズを見なければならない。私が住む高知県では、中継担当のテレビ朝日の放送はない。しかし次戦はAbemaがある。今年もなんとか乗り切れそうだ。そうやって、皆さん、一緒に日本シリーズを楽しみましょう。

オリックス脅威の粘り。村上、奥川は天国から地獄…2021日本シリーズ波乱の幕開け

日本シリーズ第1戦はヤクルトが3ー1で勝利。2年目の奥川が期待に応えて7回1失点の好投。4番村上宗隆に勝ち越し2ランが飛び出した。一方、オリックスは絶対的エースの山本由伸が先発だったからこの敗戦は痛い1敗となった…。とここまで予定稿を書いておきながら、最終回のオリックスの攻撃が盛り上がってきた。先頭の紅林がライト前ヒット。脅威の代打率4割のジョーンズが四球を選び無死一、二塁。さらに福田周平のバントが三塁アウトかと思われたが、送球がややされて村上が落球。無死満塁のビッグチャンスとなった。しかもバッターは宗。京セラの盛り上がりが最高潮となったところで起死回生の同点2点タイムリー。解説の松坂大輔が「球場の雰囲気が嫌ですね」と言った矢先だった。そして死球のけがから帰ってきた吉田正尚がサヨナラタイムリーでとどめ。ヤクルトベンチの高津監督は動けず、奥川の表情は色を失っていた。

天国から地獄という心境は村上か。4番としてホームランを放ちチームを勝利に近づけながら、最終回に痛恨の落球。マクガフのバント処理の送球が二塁側にそれたものを必死で取りに行ったのだから村上のミスというのも気の毒なのだが、試合の分岐点になったのは間違いない。好投した奥川と共に、この敗戦はプロ野球生活で忘れられない負けになるだろう。

それにしてもオリックスの諦めない攻撃には脱帽するしかない。シーズン中も最後の最後まで粘りに粘るのだがパリーグの各チームは痛い目に遭わされてきた(筆者はソフトバンクファン)。ヤクルトファンの皆さん、これなんです。オリックスが厄介なのは。2点差で最終回を迎える場合は最悪同点があると心の準備をしてください。クライマックスシリーズでも最終回に強硬策、強硬策でを決め、日本シリーズ第1戦もサヨナラ勝ち。ますます厄介になってきた。投手戦を予想していた日本シリーズだが、打ち合いの様相が垣間見えた第1戦。継投の難しさもにじみ出ており、見る側としては楽しめそうな展開になりそうだ。

栗原陵矢が長谷川勇也から受け継ぐもの〜背番号24に込められた思いとは

今季限りで引退した長谷川勇也の背番号24。誰が受け継ぐかと思っていたら、栗原陵矢だった。栗原は長谷川の引退試合で涙を流していた。きっと、特別な思いと共に、背番号24を受け継いでくれることだろう。

受け継ぐ、と言えばホークスの若手に言いたい。長谷川勇也の最後の打席を思い出してほしい。ボテボテの内野ゴロ。それでも長谷川は万に一つの可能性を求めてヘッドスライディングした。高校野球などである、気持ちを表すヘッドスライディングではない。セーフになるためのヘッドスライディング。その証拠に長谷川は頭から突っ込んだ後に審判の方を向いて判定を確かめていた。そしてアウトだと悟ると顔を歪めた。最後の打席をヒットで飾りたかった、というような独りよがりの思いではない。チームが勝つためにチャンスを拡大したかった。だが出来なかった。だからこそ、次打者の甲斐拓也がホームランを打った瞬間、長谷川は喜んで、涙を流した。そう、そこまでが長谷川の最後の打席なのだった。そのくらい長谷川は一打席に賭けていた。若手に言いたいのはその執念。一投一打に賭けていたか。何でも気持ちで片付けるつもりはないが、今季のホークスは気迫が物足りない感じがした。

栗原にはぜひ長谷川の背番号と共に、一打席に賭ける執念を引き継いでもらいたい。そしてもちろん、卓越した技術も。21本塁打と77打点は上等だが、2割7分5厘はやや物足りなかったか。2013年の長谷川は3割4分1厘、198安打。ものすごくハイレベルだが、栗原はそこを目指しているらしい。個人的には勝負強さを磨いてホームランと打点を量産してもらいたいが、果たして栗原は背番号24でどんなバッティングを披露してくれるのか。長打もあり、率も狙えるとしたらオリックス吉田正尚みたいになるのか。だとしたら座るのは3番か?5番か?今からとても楽しみだ。

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最後まで諦めない〜打撃職人・長谷川勇也が残したもの

「最後まで諦めるな」というメッセージをもらったと思って、残りの3試合をしっかり戦いたいと思います(日刊スポーツ記事、引退長谷川勇也、執念のヘッスラに「最後まで諦めるな」工藤監督 一問一答 より)。まさにその通りだと思った。長谷川勇也の最後の打席が終わった。一塁ゴロ。あと少しでセーフという、魂のヘッドスライディングだった。

21日が長谷川のラストゲームか、と、楽しみにするでもなく、悲しむでもなくぼんやり待っていたら「(チーム優先で)出ない可能性も」なんて記事を見つけてびっくり。と同時にソフトバンクファンはニヤリとしたはずだ。そう、それこそが長谷川勇也なのだと。ならば下手な演出は要らない。本当に長谷川の出番を必要とした時に代打をコールするまでだ。0-0で迎えた7回裏、デスパイネが出塁して中村晃送りバント。舞台は整った。

日本ハムのルーキー伊藤大海も気持ちは同じ。長谷川への敬意を感じる真っ向勝負。ビシビシ投げ込み2ストライクと追い込んだ。長谷川も負けじとバットを出した。そしてボテボテの当たり。タイミングによっては…。そのわずかな可能性を広げてきた長谷川のヘッドスライディングが最後の最後に飛び出した。最後の最後まで諦めない。可能性がある限りできることをやる。長谷川のヘッドスライディングはパフォーマンス色が一切ない。ただの手段なのだった。ただただチームのために頭から突っ込んだ。

その証拠に長谷川はヘッドスライディング後、上体を審判側に起こしている。セーフの可能性を見い出そうとしたのだった。だからこそアウトと分かった時、顔を歪めて仰向けになった。引退試合でこんな表情をする選手を初めて見た。これこそが燃え尽きるということだ。いや、炎は完全に消え切っていなかった。なんと長谷川は気持ちが収まらず、ベンチに戻るとレガースを叩きつけて悔しがった。チームのために打てなかった。結果的には進塁打になっているから全く貢献していないわけではないのだが、どうやら試合にケリを付けるくらいの気持ちだったらしい。ゆえに長谷川としたらアウトを増やしてしまい、申し訳ないという気持ちだったのだろう。

だがチームのためにという気持ちは伝わっていた。次打者の甲斐が完璧な手応えのホームラン。長谷川の目から涙があふれた。その長谷川を後ろから、小久保ヘッドと工藤監督が叩いていたわった。大丈夫、おまえの気持ちや魂は伝わっているぞ、と。ベンチに戻った甲斐は泣いていた。栗原も泣いていた。大好きな先輩がいなくなってしまう。そんな涙であると同時に思ったことだろう。これからはオレたちがやらないといけないんだな、と。

試合の中継で、立花コーチの談話が印象に残った。長谷川はバットに当ててからさらにひと押しができる。だからヒットゾーンに飛ぶのだ、と。プロ野球選手だからといってみんなができるわけではない。作り上げた肉体。磨き上げた技術。そして研ぎ澄まされた感覚。そして執念。長谷川がひと押しできるのはそのあたりなのだろう。個人的には同じ左打者の牧原大成や三森にその打法を受け継いでもらいたい。二人とも今シーズン十分な活躍だが、いい当たりが必ずしもヒットにならなかった。まだまだ力強さが足りない。そこは長谷川に見習うべき点だ。

2021年のホークスに足りなかったのはまさにこの「もうひと押し」。あと1点取っておけば…あと1点防げていたら…。その積み重ねが史上最多の引き分けであり、CS争いという現状だ。若い選手たちにはぜひ長谷川の必死の姿を目に焼き付けておいてほしい。必死にやったからと言って毎回結果が出るわけではない。だけれども、必死にやらなければこじ開けられないこともある。諦めなければ奇跡は起きる、かもしれない。最後の最後までユニフォームを泥だらけにする意味。打撃職人は最高のお土産を後輩たちに残して、静かにグラウンドを去った。

デスパイネとグラシアルに、ソフトバンクに残ってもらいたい理由

「V逸のソフトバンク デスパイネ&グラシアルに早くも残留ラブコール」という東スポWebの見出しに目が行った。わが黒柴スポーツ新聞も大賛成。是非とも二人にはソフトバンクに残ってもらいたい。その理由はこれしかない。「手を抜かないから」。これに尽きる。

記事によると推定年俸はデスパイネが4億円、グラシアルは3.5億円。高額だとそれに見合う活躍ができなければファンから猛烈なブーイングが飛び出すが、特に目にしない。なぜか? 彼らからは一生懸命さが伝わってくるのだ。分かりやすいのが走塁。先日、本塁でタッチアウトになったものの、デスパイネは二塁から猛然と走って帰ってくる。試合終盤だとさすがに代走が出るが。グラシアルに至っては平気でヘッドスライディングをする。助っ人外国人がユニフォームの上半身を汚すのはあまりお目にかからないが、グラシアルはそれがよく似合う。ケガだけは気をつけてほしいけれど。真面目すぎて送りバントしちゃうこともある。どんだけ献身的なんだか。

比較して申し訳ないが、バレンティンはただでさえ5億円と、批判されるハードルが低い上に打撃で結果を残せず。挙句の果てには「時間を巻き戻せたら、もっとよい決断をするのに」などとツイート。かつて「カネで幸福は買えない」などと意味深なツイートをしたこともあり、ソフトバンクファンはあきれたことだろう。私もひとこと言いたい。キミに背番号4を譲った川島慶三の気持ちになってごらんよ、と。バレンティン自由契約になったがもはやたいして話題にもなっていない。

ものすごい球を投げたりものすごい打球を打つだけが助っ人じゃないし、そういう選手だから人気が出るわけでもない。ファンはよく見ている。この選手はチームのためにプレーしているのか?と。例えばマルティネス。勝ち星がつかなかったら「見殺しにするな」とかばわれてさえいる。マルティネスの場合は試合をきっちりつくるだけじゃない。味方が得点すると感情を爆発させて大喜びする。決して自分の勝ち星に結びつくからとかではない。自分のことのように喜んでくれるから、打った選手もうれしいことだろう。そう、和の精神だ。だからみんな仲良くな、というと昭和な締め方なんだろうけど、チームメイトの活躍をわがことのように喜ぶのはソフトバンクのベンチでよく見る光景。ソフトバンクの助っ人にはそういう雰囲気を大切にしてもらいたい。デスパイネもグラシアルも、もはやチームには欠かせない選手だ。今年はそろって活躍できなかっただけに、ぜひ来年こそはそろって打棒を発揮してほしい。

ソフトバンク1位指名の風間球打、将来は攝津?斉藤和巳?

「久々に満点と言える結果」との王会長の言葉が東スポWebに出ていた。プロ野球ドラフト会議。ソフトバンクは公言していた通り、明桜高校の風間球打投手を1位指名した。どの球団もなかなか意中の選手を宣言しない中、ソフトバンクは先陣を切って公表した形だった。風間を指名できたから言うのだが、やはり1位指名に限っては堂々と勝負するのが気持ちいい。是が非でもほしい、そんな年に一度のわがままが通るかどうかの数少ない権利なのだから、各球団はほしい選手を素直に指名したらよいのでは、と思う。

ソフトバンクファンとしては、今年の苦戦の要因が先発の層の薄さと感じているだけに、風間には先発の柱に育ってもらいたい。ノースアジア大明桜高校は秋田にある。秋田出身のソフトバンク投手と言えば攝津正だ。攝津は秋田経法大付属高校出身だが、これは明桜の前身。つまり風間は攝津の後輩ということになる。攝津は現役が10年と長くはなかったが、5年連続で二桁勝利と貢献。最初の2年はホールドポイントが39と42だから中継ぎとしても優秀だった。郷土の先輩でもあるし、風間には攝津2世に…とも思ったのだが投げっぷりからすると球も速いし斉藤和巳タイプのような気がする。ソフトバンクの高校投手ドラフト1位指名は2017年の吉住晴斗以来。吉住はいまだ1軍登板がない。一時は引退もほのめかしたがダルビッシュ有の励ましを受け現役を続行。そう、1位指名されたからといって全員がすぐ活躍できるわけではない。3球団競合の高橋純平も初勝利まで年数がかかった。風間はどうだろうか。高卒ルーキーが1年目、2年目からバリバリやるというのはなかなか難しいのかもしれない。そう考えると2年目で阪神との天王山で先発したヤクルトの奥川はすごいんだなと思う。ルーキーイヤーから3年連続で最多勝した松坂大輔のような怪物もいるけれど。

風間は高校ビッグ3と言われた。市立和歌山の小園はDeNA高知高校の森木大智は阪神がそれぞれ1位指名した。果たしてプロの世界で投げ合うことはあるのだろうか。甲子園を湧かせた吉田輝星との「秋田対決」も楽しみ。何より将来のエースへ…。モイネロ帰国、長谷川引退表明、牧原フェンス激突退場、ソフトバンク最多の8連敗、工藤監督辞意報道の悲報5連発に喘いだホークスファンには久々の明るい話題になった風間球打の単独1位指名成功。将来のエースを育てながら、投手陣をしっかり再整備してもらいたい。

長谷川引退表明からの宮崎敏郎獲得案〜中村晃、リチャードも絡めて

長谷川勇也の引退表明に伴い、ソフトバンクは代打の切り札、特に左の代打が手薄になってしまった。わが黒柴スポーツ新聞は中村晃を後継に推す。それは期待でもある。中村晃はまだまだスタメンで活躍してほしい選手。しかしそれを脅かす若手よ出てこい!という期待である。

中村晃は外野も守るが内野だと一塁手。ここにリチャードを持ってきたい。育成出身のリチャードはようやくプチブレイク。一発長打は魅力的だ。4打席立たせるためにはスタメン起用の必要があり、三塁か一塁で使いたい。その三塁にはベテラン松田宣浩がいる。2021年後半は松田なりリチャードなり栗原が三塁を守ったが、ここにトレードもしくは補強でベイスターズから宮崎敏郎を持ってきてはどうか。アベレージヒッター、何より佐賀出身。高待遇と九州という条件が気にいればぜひ三塁手争いに加わってほしい。他の三人が宮崎よりよければその人を使い、悪ければ宮崎を使う。今年は打線に迫力と確実性を欠いたが、首位打者経験もある宮崎加入なら十分テコ入れになると予想する。

ソフトバンクは育成で成功するも、このところトレードが活発な印象はない。せっかく阪神から中谷を獲得したのに出すことはなかった。調整がうまくいかなかったのかもしれないがもったいない。ベイスターズからの加入だと、内川聖一吉村裕基多村仁志といいバッターが来てくれた歴史がある。世代的にも実践からしても出身地を考えても今の弱点補強という意味でも宮崎獲得はよい案だと思うがいかがだろう。今日は運命のドラフト会議。将来の主力獲得も大事だが、弱点を補強するにはトレードやFA対策もしっかりやってもらいたい。


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