黒柴スポーツ新聞

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日本シリーズ難民も楽しんだ!ヤクルト高橋奎ニが気合のプロ「初完封」

日本シリーズ第2戦、地上波はテレビ東京の中継だ。民放の少ない高知県に住む筆者は毎年何試合か「日本シリーズ難民」になるのだが、2021年も餌食になってしまった。いい加減BS見られるようにすればいいのだが、半分、ネタにしているので綱渡りを楽しむふしもある。しかし見たいものは見たい。試合開始直前に知恵袋の友人に聞いたらparaviなら無料体験があるという。ほほう、面白そうだ。だがradikoのヘビーユーザーでもあるので、1試合くらいはラジオでもいいかなと一度はためらった。が、物は試しだと無料体験をしてみた。うん、やっぱり動画は動画の良さがある。かくして豊浜SAに行ってカーナビでテレ東系を見るという裏技を使わずに済んだ。

試合は高橋奎ニが、シーズンでもやったことがない完封。2ー0でヤクルトがが勝った。オリックスの先発宮城大弥は予想通りのナイスピッチング。6回一死までパーフェクトだったのだが初ヒットを許す。8回には四球やヒットでランナーを背負うと青木宣親に先制タイムリーを喫した。高橋の方が5回まで毎回ヒットを打たれていたのに、最後までマウンドに立っていたのは高橋だった。このあたりが野球の奥深さ。だが野球は流れのスポーツだ。バックネット裏の里崎智也は言った。宮城はヒットを許した、その裏を高橋が3人で抑えたら流れはヤクルトに…と。果たしてその通りになった。6回7回を3人で抑えたことが青木のタイムリーにつながったと言える。さらに8回の追加点が力水になり、高橋は完封することができた。野球は攻撃と守備が表裏一体。そのことがよく分かった。

 そんな面白い試合をparaviの無料体験でタダでも見てしまっていいのだろうか。じゃあ有料会員になってやれよという話なのだが、普段滅多にドラマや映画を見ない私には宝の持ち腐れになりそう。仕事でも趣味でも有料商品を考える立場にありながらあるまじき態度だと重々承知しているが、どうしても見たいものにはあっさりお金を払い、なくてもよいものには1円たりとも払わないという消費者心理を再認識してしまった。お客さまに物を買っていただくのはそんなに易しくない。なかなか日本シリーズのような、お金を払ってでも見にきていただくコンテンツをつくるのは大変である。いつか拙文を有料課金させていただくことも夢見ているのだが、買った方をガッカリさせてはいけないから二の足を踏んでいる。当面はこのブログにて文章修行、人生修行である。 

 日本シリーズオリックス、ヤクルト共に1勝1敗。久しぶりに日本シリーズらしい展開になってきた。宮崎県出身の青木が活躍したから明日の宮崎日日新聞は青木の写真がデカデカと載ることだろう。昨日は熊本県出身の村上宗隆がヒーローになり損なったから熊本日日新聞は紙面展開が変わってしまったことだろう。今時リアルタイムでみんな試合を見るしすぐにアプリでいろんな記事が読めるのでわざわざ新聞なんて読まないだろうが、あの試合を1ページにするとこうなるんだな、この切り口って甘いな、見出しつまんねえな、おれならこうするな、なんてチャチャ入れるのも楽しいもんである。そうするためにも、第3戦もどうにか日本シリーズを見なければならない。私が住む高知県では、中継担当のテレビ朝日の放送はない。しかし次戦はAbemaがある。今年もなんとか乗り切れそうだ。そうやって、皆さん、一緒に日本シリーズを楽しみましょう。


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