黒柴スポーツ新聞

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最高と最低を考える~ソフトバンク石川柊太がプロ初完投初完封

ソフトバンクホークスの石川柊太が無傷の4連勝だ。8月1日の西武戦で1安打完封。これはプロ入り初完投でもあるそうだ。ホークスは継投がすっかり定着しているが、先発がある程度試合を組み立ててくれると後が楽だ。リリーフ陣もひといきつけたことだろう。私は試合の翌日、勝利の余韻に浸るべく西日本新聞のスポーツ面をチェックしたのだが、石川のサイド記事(筆者は鎌田真一郎さん)に面白い表現を見つけた。石川は常に「最高」と「最低」を意識するというのだ。

物事を始めるにあたり、あなたは最高の結果を想像するだろうか。それとも最低の結果を想像するだろうか。私は基本的に悲観主義者だから、うまくいかなかったときのことを考える。これはマイナス思考という意味ではなく、いざというときに慌てずに済むよう、リスク管理ができるメリットがある。「これくらいはできる」と思ってしまうと、脇が甘くなる自覚もあるのだ。では石川は、というと、マウンドに上がる際は「常に完全試合は狙っている」という。じゃあ、自信過剰かというとそうではない。なんと「常にホームランを打たれるイメージをしてから、逆算している」という。高い理想は掲げつつも、リスク回避には取り組んでいるのだ。私は事前の考え方は楽観主義と悲観主義のどちらかだと思っていたから、これは面白い思考法だなと大変参考になった。

記事にも書いてあったが確かに石川の前回登板の際は伏兵の宇佐美や杉谷(と書いたら伏兵言うな!と言いそうだが)に手痛い一発を浴びてしまった。そういうリスクは常にあるのだから気を付けよう。その意識を持ちつつ最高の結果を求める。これなら天狗にならずに前向きに取り組めそうだ。石川柊太はももクロファンとして知られており、この1安打完封の日は何やらライブ関連行事があったらしい。わずか2時間21分での山賊退治。さぞや気分よくももクロの世界に浸ったに違いない。最低の結果を恐れず、そうはならないようリスク管理をしながら最高の結果を目指す。私も石川を見習い、やるべきことをきっちり済ませて、自分の好きなことにどっぷり浸ろうと思う。


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