黒柴スポーツ新聞

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悪い流れを引きずらない~好救援のソフトバンク板東湧梧がプロ初勝利

今年のホークスはズルズル負けない気がする。楽天との首位攻防(なんて書くのはまだ早いのだが)ラウンドでは初戦8回裏、天敵浅村に2ランを浴びて逆転負け。2戦目は涌井に9回1死まで無安打に抑えられ、完封負け。前のカード、西武戦では調子よかったのだが、コロナ対策で試合中止になってから妙に歯車が噛み合っていなかった気がする。何となく元気がないというか……だからこそ、ノーヒットノーランを阻止した川島慶三の1打は価値があったし、2戦目の板東湧梧の好救援&初勝利は明るい話題だった。そう、悪い流れは断ち切ればいいのだ。

少し前だが日本ハムとの連戦でも、サヨナラ負けを喫した翌日は勝った。悔しい思いをしたなら、なるべく早くよい結果で上書きするに限る。連敗はドツボにはまると大変なことになる。ホークスで言えば、終盤の要の岩嵜が再三痛打を浴びた頃が一番しんどかったのではないか。一時は借金3だったのだ。岩嵜の復調が待ち遠しいが、それまでは泉や津森、板東ら若手で中継ぎ陣を支えねばならない。その意味では板東に勝ち星が付いたのはよかった。谷間の木曜日は笠谷が再三投げたが、また板東にも先発のチャンスが与えられるのではないか。中継ぎ陣一人一人にとっても「連敗」は許されない。 

今年のホークスは選手のメンタルをかなり意識しているように感じる。松田宣浩の1番起用は驚いた。スタメンから外したと思ったら次は1番。思いきっていけという意外、意味がわからない起用だ。おまけに2番はバレンティン。とりあえずバット振ってこい的な? そのうちバレンティンが1番になったりして……。 一時、栗原の調子が落ちた時は1番から外して5番に起用。もうホークスファンでもびっくりなのだが、この時も「とりあえずランナー返してこう!」というメッセージが込められていたと見た。そう、ズルズル悪い方に行かないようにしようぜと、そんな意味合いがあるのではなかろうか?

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  • 作者:松田 宣浩
  • 発売日: 2013/09/18
  • メディア: 単行本
 

 

とにかく、ホークスが大型連敗しないおかげで私は楽しい毎日を過ごせている。通勤時間の長さは減ることはないのだが、radikoを活用して、帰宅時はほぼナイターを聴いて楽しんでいる。コロナ対策で、帰宅後は風呂直行だがその間も別室から音量を上げてradikoを聴いている。そして夕食時も続きを聴き、いい場面になったらDAZNに切り替えて動画を見る。その頃にモイネロや森唯斗が投げていればいい試合ということだ。自分の日々の生活でも、悪い流れは必ずある。でも、それを長引かせないようにしたい。せめて悪い流れは細切れにしたいものだ。毎日楽しくホークス戦を聴くためにも、やるべきことを少しずつでも進めよう。


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