黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ピンチはどうにかして切り抜ける~ソフトバンク板東またも好投で2勝目

またもや板東湧梧がナイスピッチングだ。8月9日は先発笠谷が3回を無安打、0点で抑えたが工藤監督は継投に入り4回から登板。ランナーを背負う場面はあったが見事4イニングを投げきり1点もやらなかった。ソフトバンクは敵のワイルドピッチで先制し、柳田悠岐が特大の一発、最終回には甲斐がだめ押し3ランをお見舞いして同率首位に返り咲いた。もし負けていたら楽天とは2ゲーム差になるところだったので、この連敗ストップは大きい。

中継ぎに白星が付くのは登板後にチームが勝ち越した場合などだが、板東は複数イニング投げて勝ちが付いている点を評価してあげたい。引き継いだばかりの4回は三者凡退に封じてリズムを作った。5回にはランナーを1、3塁に背負いながら、最後は売り出し中の小深田に対して低めいっぱいに直球を決めて見逃し三振に。私は愛犬の散歩をしながらradikoでハラハラしながら聴いていたのだが、アナウンサーがストライク!と実況した瞬間、よっしゃ!とガッツポーズしてしまった(一応、周りは無人です)。

板東はランナーを背負うことはあっても何とか切り抜けている。そこが素晴らしい。そう、敵を完璧に封じられたらそれが一番。でも毎回そんなにうまくはいかない。であればどうにかしてピンチを切り抜けるまでだ。もちろん周りだって協力してくれる。5回に出したらランナーはまず三塁への強い当たりを放ったのだが、サード松田宣浩が横っ飛び。グラブに当てて何とか単打にした。そのランナーは盗塁して二塁に進み、板東はセンターに抜けようかという当たりを打たれたのだが、今度はセカンド周東が何とかつかみ、タイムリーになるのは防いだ。板東はそこから二者連続三振に切ってとり、無失点でしのいだのだった。ピンチを背負いながらも全員で何とかする。一番いい連敗の止め方だった。またもや大事な試合で踏ん張ったソフトバンク。笠谷と板東、一本立ちしてくれたら申し分ないが、そうなるまではひとまず与えられた場面で好投してもらいたい。二人とも、今年のソフトバンクには欠かせない戦力になってきた。


福岡ソフトバンクホークスランキング