明徳義塾がようやく取れた27個目のアウト~第99回甲子園、日大山形を延長12回で振り切る
きょうは明徳義塾対日大山形戦。ブログに書きたくて急いで帰宅。カーラジオで、負けていた明徳義塾の同点打の場面を聞き、帰宅したのは8回裏だった。明徳義塾はピンチだったが何とかしのいだ。
週刊朝日増刊 甲子園 2017 2017年 8/15 号 [雑誌]
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明徳義塾の9回表の攻撃は先頭が出塁するも送りバント失敗でダブルプレー。ツーアウトから死球でランナー一塁となった。死球のランナーが出るも後が続かず9回裏へ。
外野の照明が灯る。明徳義塾の二番手、市川君の調子は悪くなさそうだ。三者凡退で延長に突入した。市川君を初めて見た時の記事はこちら。
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明徳義塾10回表の攻撃。西浦君の打球はショートのエラーを誘った。4番谷合君に期待が集まるもタイミングを外されツーアウト。しかし次打者の時に西浦君が盗塁。勝ち越しのチャンスだったが今井君のいい当たりはレフトが地面すれすれでナイスキャッチ。お互い譲らない。
日大山形は10回裏、ランナー1塁から長打でサヨナラかと思われ、しかも中継が乱れたが二、三塁止まり。次打者の当たりも強かったが二塁手がバランスを崩しながらも根性でさばきスリーアウト。さすが明徳義塾である。
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12回表の明徳義塾は先頭が出塁し送りバントが成功。勝ち越しのチャンスだ。四球を選び一死一、二塁で西浦君。しかしセンターフライ。谷合君はショートゴロだったが遊撃手は追い付きながらも無理な送球がたたり一、二塁間へコロコロコロ……。この間にランナーが帰り勝ち越し。さらに2点入り3点差になった。
さあ12回裏。日大山形もツーアウトから一、二塁と粘る。しかし反撃もここまで。内野フライでゲームセット。明徳義塾が初戦を突破した。
この日のポイントはやはり12回の谷合君のショートゴロ。あれを無理して投げる必要があったのか、ということになろう。しかしNHKのテレビ解説でも言われていたが、いっぱいっぱいだったからのプレー、勝ちたいがためのプレーだから責められないのだ。無理な態勢(そもそもショートはよく追いついた)からさらにアウトを狙って投げた(セカンドに向けてなのかどうかは分からないが)。だから日大山形ナインは負けたけれど誰もショートを責めないと思う。
同じミスでも精いっぱいのミスは責められない。そもそもミスをしようとしてする人はいない。そこは高校球児ではないわれわれも心しておきたい点だ。あとからあーだこーだいうのはフェアじゃない。それに第三者だとしても外野から好き勝手に指摘ばかりしてもいけない。プレーヤーにもなれないのに評論家になってはいけない。なお、プロのアスリートは別。彼らはプロだから批判も受けねばならない。高校球児とは立ち位置が違う。
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あのショートゴロを捕球してからバランスを崩しながら放り投げた時の感覚。ボールがあさっての方向に飛んでいく様をどんな気持ちで見ていたのか。きっと自分を責めたことだろう。これからも責め続けるかもしれない。明徳義塾は二塁手がど根性で踏ん張ってセカンドゴロをさばいてサヨナラ負けを回避できたが、日大山形は踏ん張って投げた球がそれて勝ち越し点を与えてしまった。12回を戦って、明暗を分けたのはこのワンプレーで、まさに紙一重の勝負だった。だからこそ日大山形ナインは悔しいのだろうけれど。
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試合後の監督インタビューで馬淵史郎監督は試合中、選手に「27個目のアウトを取るまで試合は終わらないんだぞ」と伝えたという。それはセンバツで早稲田実業に9回2死からのピッチャーゴロを北本君がさばききれなかったことを指している。
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そうだった。この試合は明徳義塾がセンバツで取れなかった27個目のアウトを取りにきた意味もあったのだ。北本君は序盤打たれたとはいえ、帰ってきた甲子園で先発して、チームが勝った。これで少しは胸のつかえがおりたのではないか。
絶対に選手を責めない名解説者・鬼嶋一司さんだったらあのショートゴロの悪送球をどう評価しただろうか。
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エラーの借りを返しにきた人。エラーをして甲子園を去る人。甲子園は気が遠くなるほどこれを繰り返した。栄光と後悔の歴史。絶妙なタイミングで繰り返されられるからこそ、多くの人が引き付けられる。
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