黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ミスをしたらその後こそ大事~2016年CS第5戦明暗分けたソフトバンクと日本ハムの継投

ミスをしたらやることは一つ。後片付けだ。その後、落ち着いて挽回すればよい。


ここでやってはいけないのが責任の追及。つい誰が悪いかとか言いがちだがその場で責め立てても失敗が成功にひっくり返るわけではない。スポーツならその試合を、ビジネスならそのプロジェクトを終わらせてから責任の所在を明確化し、反省を次につなげることでしか挽回できない。


2016年パ・リーグCSセカンドステージ第5戦、日本ハムはいきなり4点を失った。先発は新人の加藤貴之。勝てばCS突破の大一番、やや重荷だったか。


ここで栗山英樹監督は二番手にバースを持ってきた。先発もできるのでロングリリーフも考えての起用。反撃を抑えているうちに追い付け、追い越せという「攻め」の継投である。


結果的にバースは無失点。その間に日本ハム中田翔のホームランなどで2点を返した。失ったものは泣いても返ってこない。であるなら切り替えてできることをやるしかないのだ。バースも指揮官の起用に見事に応えた。


一方、ソフトバンクはベテラン摂津正が先発。2点を失いながらもまずまずストライク先行で大量失点は防いでいた。


ところが4回から継投に入った。二番手は東浜巨。これにNHK解説の小早川毅彦が異議を唱えた。いわく、追い上げを受けている中で登板させるなら反撃を断ち切らねばダメ。球威のあるスアレスあたりを投入するか、摂津を続投させるかの方がよいと説明した。


引き分けすら許されない一戦でしかも追い上げられて流れは日本ハム。それを押し止める力が東浜巨にあるのかと小早川毅彦が言ったわけだ。しかし不幸にも指摘は当たってしまい、じわりじわり追い詰められ一死満塁の大ピンチ。


押せ押せの日本ハムは勝負をかけ代打に岡大海。2点タイムリーが飛び出し一気に同点。小早川毅彦が「(ソフトバンクにしてみれば)同点なら御の字」という流れだったが東浜巨から引き継いだ森唯斗中島卓也スクイズを決められて5-4と逆転した。


ソフトバンク東浜巨でも反撃を食い止められると踏んだのだろうが日本ハムの勢いはそれを上回った。結果論だが岩嵜翔を投入してもよかった。出し惜しみした訳でもあるまいが反撃の芽は小早川毅彦が指摘した通り徹底的に摘まねばならない。短期決戦では流れを相手に渡してはならないのだ。


いきなり4点のビハインドを背負いながらもゲームプランを立て直した栗山英樹監督。むざむざ流れを相手に渡した工藤公康監督。采配の差が出た。


5点目となった中島卓也スクイズも一気に逆転するぞという日本ハムの意思の現れ。一方でソフトバンクバッテリーはどこまで逆転を防ぐ意識があったか。思いきって外す細やかさがほしかった。


締めのマウンドには大谷翔平指名打者から投手に変身した上に165キロまで記録。ソフトバンクは引き立て役になってしまった。黒柴スポーツ新聞編集局長はホークスを応援しているが素直に負けを認めざるをえない。ベンチワーク、打力、投手力とも日本ハムが上回ったことはホークスファンも分かったはずだ。編集局長は選手と一緒にこの悔しさを噛み締めようと思う。

大谷翔平 二刀流

大谷翔平 二刀流


日本シリーズは広島と日本ハムの顔合わせとなった。打てるし大技小技あるしピッチングスタッフも充実。日本シリーズ史上に残る激闘になる予感もする。野球の醍醐味をファンにたくさん見せつけてほしい。


きょうの1枚はバース。と言っても日本ハムのバースのカードは持っていないので阪神のバース。広島の強力打線と張り合うためにはレアードがバースばりに打つことが求められる。1985年のバースは126試合で174安打、54本塁打、134打点、打率.350。素晴らしい助っ人だった。
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