2017年から鬼嶋ロス~名解説者の鬼嶋一司さんが甲子園解説勇退
甲子園決勝が終わったが、試合終了後こそ実はブログのネタが転がっている。特にきょうの解説は鬼嶋一司さん。きっとまた素敵なことを話されるのでは、と思っていた。
するとまさかの展開が。
「鬼嶋さんはこの決勝の解説をもって高校野球解説を勇退されます」
え! 知らなかった!
高校野球中継ファンとしてはSMAP解散を上回る衝撃。黒柴スポーツ新聞編集局長は初めてSMAPファンの気持ちが分かりました。
高校野球マガジン VOL.6 2016甲子園展望号 2016年 9/2 号 [雑誌]: ベースボールマガジン 増刊
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2016/08/02
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カメラが放送席の鬼嶋さんをちょっとアップめに映す。心なしか目がうるんで赤く見えた。
少年時代、グラブにボールが収まったときの心地よい痛み。バットを振った時の爽快感を忘れていない。今でも野球が大好き。一人でも多くの子にプレーしてほしい。平和の象徴である甲子園が続いてほしい。
動揺しながら聞いていたので正確かは自信がないがそんなメッセージを発信された。最後まで素敵な鬼嶋節だった。
もちろん決勝解説も相変わらずだった。負けはしたものの劣勢だった北海がダブルプレーをとった時も「こういうゲーム展開の中でも何か爽やかな風が吹いたよう」と称えた。セカンドが二塁後方でゴロを食い止め、ショートにトス。反転して一塁に転送したプレーがなお彩られる賛辞。きっと心から感心して解説しているから、視聴者に伝わってくる。黒柴スポーツ新聞も見習いたい。
解説者は感じたものを伝えている。そんなことも再認識させられた。作新のだめ押し点や流れを決めるプレーを攻守で連発したレフトの鈴木選手のプレーなどに対しては「決勝で勝つことへの作新の執念を感じます」と評した。気迫、ガッツ、粘り。似たような言葉はあるが編集局長も同じく「執念」という言葉が最適と思った。明徳義塾戦でもちょっとした隙を逃さず次の塁を狙っていた。これは絶対勝つという執念があるから体が動くのだろう。ショートの選手も何度も鋭い打球を処理し、相手校に流れを渡さなかった。
「一校しかないんですよ、負けないのは。負けることが大事。全力でやって、全力で負ける。それが糧になる」
こんなことも放送最終盤に言われていた。最後まで素晴らしき鬼嶋節。全力で負ける。若人だけでなく、年々鮮度が失われていく世代も意識したい姿勢だ。高校野球解説はただの技術解説ではない。こういう意識でこれからも高校野球解説を楽しみたい。鬼嶋一司さんの勇退理由は分からないが、ひとまず、長い間素敵な解説をありがとうございました。鬼嶋一司さんの解説こそグラウンドに吹く爽やかな風でした。
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鬼嶋さんが解説した2017年5月28日の早慶戦記事はこちら。
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