黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

広島・赤松真人のがん公表で胃カメラデビュー~健康第一でいきましょう

夜。よつ葉乳業のミルクコーヒーをひと口。やさっしい味…

人間ドックのため昨夜から昼まで絶食。朝、コップ半分の水だけだった。何だかんだで食事を抜くほどの働き方はしていないので、一年に一度の絶食。食事のありがたみを感じる日でもある。

が、今回は少し違った。胃カメラデビューを果たしたからだ。

つらいとは聞いていた。が、麻酔もあるしそれほどでも、というネットの記事をわざわざ探しだし自己暗示をかけていた。大したことない、ないと。

が、やはり異物を体は受け付けない。えずくのなんの。ある意味正常なんだろうけど。で、カメラに体を貫かれている間思ったこと。「これが治療ならもっと辛いぞ。検査で辛いとかは言えない」

毎年バリウムを飲んでいた黒柴スポーツ新聞編集局長がなぜ今年は胃カメラにしたか。それは広島の赤松真人胃がんを公表したからだ。

体が資本で、鍛え上げた人でもがんになる。がんとトレーニングの関係はないかもしれないが、プロ野球選手でもがんになるのだから、鍛えていないサラリーマンはなおさら体に気をつけねばならないのでは?という単純な思考からだ。広島ファンでも赤松真人ファンでもない。赤松真人にはまたグラウンドを駆け抜けてほしいけれど(復帰応援しています)。

ちなみに毎年行く人間ドック会場は待ち時間が長い。じゃあ場所変えたらいいじゃんという話だが、病院とか行き慣れていないので知らない場所が嫌。なので通いやすい、同じところに毎年行っている。そこで一つ仕事も済ませ、仕事に役立つメディアの本も読み、並行してこの本も読んだ。

鎮勝也氏著「二人のエース 広島カープ弱小時代を支えた男たち」。カープファンじゃないとか言いつつまた広島。いやいや、この本の主人公、安仁屋宗八外木場義郎プロ野球を知る上で必須だから。名投手である。この本を読んでる途中で胃カメラに向かったのだった。本に夢中だったから広島市民球場から胃カメラ検査室に入場した気分であった。まあ緊張する間もなかったからいいか。

今日は書評を書くコンディションではないのでまたゆっくり。前回「勇者たちへの伝言」でも感じたが書評は慣れないとネタバレしそうで難しい。引用ばかりじゃ芸がない。自分にしか書けない感想じゃないと。というわけでまたの機会に。
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安仁屋宗八カムバック賞をもらったことは本で知ったが、黒柴スポーツ新聞編集局長も無事胃カメラ検査からカムバック。きつい局面はあったが係員さんが背中をさすってくれた瞬間ものすごい楽になれた。別に人間ドックの係員になるという意味ではないが、ピンチの時に背中をさする側の人になりたいと思った。そういう「フォローができる」存在に。

結局、今日のところは体に問題はなかった。酒、たばことは無縁だしあとは運動だけ。比較的健康だ。悪くなりようがない。が、油断はしないようにしよう。

赤松真人が勇気をもってがんを公表した結果、ある一人のプロ野球ファンが胃カメラをのむ気になったという話、でした。黒柴スポーツ新聞の愛読者の皆様、くれぐれも健康には留意を…。

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野球ファンなら読んでおきたい「勇者たちへの伝言」~人生は選択の連続、だからこそ勇気を

鈴木啓示の「投げたらアカン!」を買うにあたり、Amazonを利用。その際ほかのおすすめ商品で「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」(増山実氏著、ハルキ文庫)にビビビと来た。

勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫)

勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫)

レビューによれば、阪急ブレーブス在日コリアンの歴史がうまく絡んでいる。一気に読ませる、という。普段フィクションを読まない黒柴スポーツ新聞編集局長だが、気になったので買ってみた。そしたら本当に一気に読めた。しかも風呂に3時間ほど浸かりながら…

入浴前に少し読んでいたのでそれでも4時間くらいで読めた。それほどに引き込まれた。直感は信じてみるものだ。といいつつさんざんAmazon上で皆さんの感想を読んでガチガチに品定めをしていたが。

著者、増山実氏は放送作家の経験がある。だから、構成が巧みなのはさすが。本当にいいところで次の章にいく。週一のドラマにしたら、すぐに来週が待ちきれなくなるだろう。

画も浮かびやすい。これも放送作家さんのなせる業か。「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」の軸は今はもうない西宮球場だが、一度でも行ったことがある人ならさらに鮮明に映像化できるだろう。黒柴スポーツ新聞編集局長は、西宮球場は未経験だから無理だったが、球場はあちこち行ってるから観戦シーンなんかはまあ何とか組み立てられた。

情景描写もすっきりしていて読みやすかった。元々修飾語が多用される小説は肩が凝る。だからこの作品くらいがちょうどいい。この点は普段あまり本を読まない人向きと言える。サクサク読めてしまうから、通勤時間のお供になんか最適。続きが気になって早く帰りたくなるかも?

物語は西宮球場やら阪急ブレーブスやら、在日コリアンに呼び掛けられた北朝鮮への帰国事業など実在の場所や歴史がフィクションの世界でうまく噛み合っている。計算されつくされている。小説ではあるが台本的にも読める。読み終えた時、映画を一本見たような満足感と軽い疲労感があった。

そう、コメディではないからワクワクとも言えない。展開が読めないゆえのドキドキか。

登場人物もそれぞれ存在感がある。存在する意味がある。有名人でもスターでもないけど、それでも語るに十分な過去がある。当たり前だけどそれぞれの人に人生がある。そんな当たり前のことを再認識させられる。

人生が選択の連続であるということも。それは必ずしもうまくいくとは限らない。むしろ失敗が多いかもしれない。

だとしても「勇気」を出してやった結果であるかどうか、勇気を出せたかどうかが大事な気がする。そこをかみしめるとこのタイトル「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」に味わいを感じることだろう。

野球好きには阪急のバルボン高井保弘が出てくるのがたまらない。いい味を出している。どこまでほんとなのか、架空なのか分からないが、物語にハマっている。ぜひこの二人にも注目して読んでいただきたい。
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阪急のエースだった梶本隆夫にも触れてくれているがこれもたまらない。
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とにかくネタバレしないよう、気を付けて書いてきたがまさにてんこ盛りの丼のようなオイシイ作品なので具がこぼれかねない。このへんで終わっておこう。対象年齢はどちらかと言えば若者よりは人生をある程度ふり返れるアラフォー以上の方におすすめか。ネタも阪急だし。

こう考えると阪急ブレーブスが消滅したことが恨めしい。惜しい。球団がなくなるということはビジネスの世界だけの話ではない。人の生き方にまで影響を与えるのだとつくづく思う。そういう意味では大洋ファン、南海ファン、近鉄ファン西鉄ファン、ロッテオリオンズファンあたりでも十分楽しめるとみた。スカッとする作品ではないが体の中からじんわり「読んだな」感がある作品。テレビドラマや映画が好きな野球ファンにはおすすめです。秋の夜長、ぜひお楽しみください。
勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫)

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戦力外通告の村田修一はどこへ?~強打者を整理する巨人伝統の新陳代謝またもさく裂

巨人が村田修一戦力外通告したという。しかし明日の朝刊の扱いはビミョーか。福原愛が女の子を産んだしなあ(おめでとうございます)。いや、相対評価ではなく、村田修一の来季は巨人ではないかもとすでに予測されていたようにも思うからだ。

2017年、村田修一の立ち位置はビミョーだった。その前のシーズンで活躍しながら、開幕は代打スタート。若手への世代交代ならまだ納得できただろうが、その一人の岡本和真は伸び悩んだ。結果、村田修一は出たり出なかったり。やはりこの人は試合に出続けることで結果を出す人なのだ。

しかし村田修一への戦力外通告は想定内だった。村田修一に限らず、巨人に来た強打者はそういう運命なのだ。巨人の伝統的な新陳代謝方法なのだ。

古くは張本勲王貞治のあとに鎮座しOH砲が形成されながら、栄えある3000安打は移籍後のロッテで達成した。

清原和博も涙のドラフトから自力で巨人への道を切り開いたが、歓喜も長くは続かずけがもあり戦力外通告清原和博の無念は仰木彬オリックス監督によりすくいとられた。そしてヤクルトで四番を張った広沢克己、広島の主砲だった江藤智も巨人で引退とはならなかった。小笠原道大も中日で引退した。だからもう村田修一の今季成績がどうだったかということよりは、現役続行なのか、その場合はどのチームなのか、そして頑張ったら届く2000安打(2017年シーズン終了時点で1865安打)は達成できるのかが焦点だ。

早速ヤフーニュースのコメント欄に「ロッテとか」なんて書かれていたが筆者もパ・リーグが良さそうに思う。

というか、広島は野手が充実しているし阪神は若手が頑張っている。DeNAは出ていかれた古巣だ。となるとヤクルトか中日か。この2チームならなくはない。特に中日はゲレーロが出ていくなら大砲が不在となる。森野将彦が引退したし三塁が守れる村田修一はいいかもしれない。が巨人みたいな年俸は無理だろう。以上によりセ・リーグは可能性が低いと見たのだ。

村田修一は福岡県の東福岡高校出身だからソフトバンクが手を挙げる可能性もちょっとはあるか。いや、戦力が充実していてこれ以上は…となるだろう。となると江藤智みたいに西武に行くとか。清原和博みたいにオリックス行くとか。松井稼頭央が抜けてそのお金が回せる楽天とか? 井口資仁新監督がロッテで再生させるとか? 中田翔の動きが不穏な日本ハムはないとは思うが…。
翔! 頂点目指して

翔! 頂点目指して

2000安打まで残り135本だから現役続行なら2018年中の達成も射程内だ。ここまで来たらぜひ狙ってもらいたいが、記念すべき日は果たしてどのチームのユニフォームを着ているだろうか。そこで引退するなら、引退試合を組んでくれたり、もしくは引退後のポストも用意してくれる球団なのか。そこまで見ておくのは野暮なのか。そう考えると井口資仁はロッテですべて手に入れたんだなとあらためて思う。プロ野球選手にとっても終活は大事なのだ。

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近鉄の鈴木啓示はなぜわざわざ阪急沿線に家を買ったのか?~とんがるならトコトンとんがれ

普段ものを言わず、指示されたことは大概従うタイプ。だが筋を通したい時は割と平気で反抗する。それで損したこともたびたび。おとなしくやり過ごすのと、意思を押し通すのと、果たしてどちらが賢明なのか。

 

一つ、答えをもらった。鈴木啓示著「投げたらアカン! わが友・わが人生訓」に書かれていた。きっかけは今読んでいる鎮勝也氏の著書「二人のエース 広島カープ弱小時代を支えた男たち」。安仁屋宗八外木場義郎を描いた本で、今、しこたま頭にカープの歴史を蓄積している。そこに外木場義郎が割と我が道をゆくタイプ的なことが書かれてあり、寮を出るエピソードに目が止まった。そこに鈴木啓示の例が書かれていた。

 

投げたらアカン!―わが友・わが人生訓

投げたらアカン!―わが友・わが人生訓

 

 

鈴木啓示近鉄の大エースになる前に早々と寮を出た。しかも家を近鉄沿線ではなく阪急沿線にだ。憧れの阪神村山実の家に近いなどの理由からだったが深層心理としては万年Bクラスの近鉄色に染まりたくなかったことがあった。

 

まず、これが素晴らしい。郷に入れば郷に従えとは言うものの、そこが常に正しいかは分からない。近鉄の場合は弱かった上に尊敬できない先輩がいた。寮も整っていたとは言い難く、夏場は建物を冷やすため若手の鈴木啓示が屋根にホースで水をかけていたという。それが嫌だったというわけではなく、強烈な違和感があったのだ。鈴木啓示は契約金をつぎ込み一軒家を買って寮を出た。

 

 

出る杭は打たれる。もし鈴木啓示が結果を残せなかったら「勝手なことをしたからだ」と言われるのがオチだ。しかし鈴木啓示は奮起した。5年連続の20勝。周りを黙らせるには十分な成績だ。

 

そう、とんがるならとことん自分を押し通さねばならない。「投げたらアカン!」にも、中途半端にやるならやらない方がまし、と書いている。寮を出たけどやっぱり勝てませんでしたでは負けなのだ。

 

結局実績。鈴木啓示いわく、それが男のウイニングショットだという。ムム、さすが通算317勝の男。説得力がありすぎる。

 

 

まあ日本で5人しかいない300勝クラスの実績はなかなか修められない。しかしアイツは普段からしっかりやってるな、とは意識次第で思わせられる。多少我を通しても結果や常識さえ伴っていればそこまでとやかく言われない。

 

言いたい人はそのタイミングを手ぐすねひいて待っている。出雲駅伝では青山学院大が2位になり東海大が優勝したが、「原晋監督はテレビ出すぎ」とかそういう話になる。勝っている間はそれを封じられるが負けたら批判が待っている。駅伝好きにはそういう場外乱闘も含めて面白いのだが(性格悪いなあ)。いや、それもドラマの一部ということ。とにかく原晋監督はとんがりきらないといけないのだ。

 

 

結局筆者は個人プレーならとんがるがいちいち組織内で衝突するのも大人げなく思って実はあんまりとがらない人。ここまで書いておいて何だ結局反抗しないじゃんとか突っ込まれそうだが、勝負する時は勝負する。その方が負けたとしても悔いが残らない。自分にとってのウイニングショットが何になるのか分からないがいつかはビシッと投げ込んでみたいものだ。

 

「投げたらアカン!」は1985年発行という時代も感じさせる内容だが今に通じる示唆もある。興味がある方はぜひご一読を。

組織の新陳代謝はほどほどに~日本ハム中田翔、大野奨太、増井浩敏、宮西尚生はFAするのか

日本ハムが4人もFA流出の危機だという。中田翔増井浩俊宮西尚生大野奨太。いずれも2016年の日本一中核メンバー。球団としての戦略や力量が問われる局面だ。

人事の固定化は良し悪し。経験を積めば安定感は増すが、よほどアグレッシブに構えない限り空気はよどむ。だからこそ新しい血は価値がある。しかし、新陳代謝はほどほどにしないと体力は奪われっぱなしになる。この塩梅が悩ましい。

いい例が落合博満政権後の中日。アライバ、森野、岩瀬仁紀谷繁元信和田一浩ら間違いのない面々が安定した成績を残した。その代償として若手の台頭を阻んだ。2015、16年の低迷はなるべくしてなったとみている。荒木雅博岩瀬仁紀は2018年も現役続行らしいが往年の活躍を求めるのは無理というもの。きれいに若手にバトンタッチしていく難しさを露呈している。芸の継承は一朝一夕にはいかない。だからこそ日々人材は育てねばならない。近年、連覇とか黄金時代が続かないのはFA制度と関係があるとみている。

2017年シーズンをもって片岡治大が引退して気付いたが、西武は人材を供給してばかりだ。片岡のほかにも中島宏之、涌井秀章岸孝之と中軸やエースが移籍していった。これでは黄金時代なんてつくれるはずがない。西武が絶対的な強さを誇った時代にポロポロ選手が移籍していったりしていただろうか。

埼玉西武ライオンズ 2008優勝記念DVD

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西武はどちらかと言えば選手の意思で移籍が決まっているように見えるが日本ハムはどうも違う。大田泰示とのトレードでは吉川光夫を指名。吉川は絶対的なエースではなかったもののMVPにもなった男。大田泰示が奮起して過去最高の成績を修め、逆に吉川が低迷したため問題化しなかったが当初は思い切ったトレードに見えた。そして中継ぎにして1億円を稼ぐ男、功労者の谷元圭介をシーズン途中で中日に金銭トレード。ここには、若手を育てるためベテランを整理(言葉としてはキツいが)する意図が透けて見えた。となると、増井浩俊宮西尚生大野奨太も、もしFA宣言したら無理には引き留めないのではないか。大野奨太には早速中日が興味を示している。もし日本ハムが若手育成優先なら大野奨大は乞われている中日で頑張るのも一つの生き方と思う。必要とされる人材は素晴らしい。増井も宮西も素晴らしい選手で実績は十分だから、どこの球団でもほしいし、どこの球団でも結果は残せるだろう。もちろん巨人入りして大コケした森福允彦や山口俊みたいな例もあるが。他人事ながら心配するのは日本ハムが新陳代謝をきっちりやろうとするがゆえにチーム愛が育ちにくくならないかということ。いつまでも人材供給源でいては、オレもいつかは出されるのかなと選手が思っても不思議ではない。今や転職も珍しくなく終身雇用をありがたがる時代でもないが、生え抜きが支えねばならない局面はあるし、チームの顔というのはいつでも必要とされる。主力が毎年FA市場に並ぶのは日本ハムファンとしても複雑に違いない。そこにスマートな球団経営の哲学があるかもしれないが、あまりにサクサク人を入れ替えると日本ハムが人を大事にしていないと勘違いされるんじゃないか、と危惧している。中田翔には触れずじまいだったが日本ハム残留がベターと見る。攻撃力がほしいロッテや中日、ヤクルトなら出番はあるかもしれないがいかにもお客さんで終わりそう。茶髪やひげ込みならオリックスDeNAでもいけそうだが。個人的にはDeNA入りして筒香嘉智、ロペス、中田翔の重量打線を組み広島と張り合ってほしい(そうでもしないと広島は止められない)。しかし中田翔日本ハムを出たら、引退試合を組んでもらえる選手にはならない気がする。これは何の根拠もないのだが。逆に日本ハムに居続けられたら温かく見送られると思う。そして日本ハムに居続けられるということはそこそこの成績を残し続けられているということにほかならない。

この期に及んでまさか巨人が中田翔に触手を伸ばすとも思えないが…これまでのFA補強を見てきたらあり得る話ではある。

松田宣浩が一旦海外に行きかけたことはあったがソフトバンクは不思議とFAで出ようかなという選手は少ない。やはり連覇が狙えるチームというのは人心が乱れないことに加え「必要な」補強がハマるチームだ。そこがソフトバンクと他球団との大きな違い、と黒柴スポーツ新聞はみている。

松田宣浩 (スポーツアルバム No. 31)

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補強も必要としない広島はさらにすごい。投手陣も若いし久々に黄金時代がつくれる雰囲気だ。気になるのは石井琢朗コーチ、河田雄祐コーチの退団。共に単身赴任が影響しているようだが、チームに何の変化が起きないはずもない。クライマックスシリーズ、あるいは日本シリーズで広島をどこかが倒せば多少は広島の勢いが衰えそう。逆に日本一になったら当分広島の天下になるに違いない。
広島アスリートマガジン2012年11月号

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1年前に抜群の安定感だった日本ハムと、苦杯をなめた広島は、1年後、完全に立場が逆転している。組織の運営はそれほどに難しいのだが、それも含めて楽しんでしまうプロ野球ファンが一番腹黒いなあと思う。

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大変、友人のブログがパクられた!~誤りやパクりが許されない理由

先日、読者から質問を受けた。ライターなんですか?と。そう聞かれるくらいだから、文章が下手ではないんだなと少しホッとした。あらためて書くと、筆者は新聞記者経験がある。今はネット版の編集者をしている。表現方法の試行錯誤の一つとしてこのブログに臨んでいる。

今、奥村倫弘さん著「ネコがメディアを支配する」を読んでいる。

奥村さんは読売新聞記者を経てヤフーに入社。今はウェブメディア「THE PAGE」編集長をされている。著書に「ヤフー・トピックスの作り方」がある。「ネコがメディアを支配する」はまだ読み終えていないが共感が多いのでもう自分は行動に起こすことにした。具体的には「信頼に足る情報を発信しよう」と。
ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

もちろんこの黒柴スポーツ新聞はスポーツ好きの人たちと過去や今、近い将来の話題を共有する場だからそんなに凝り固まってコラムを書く必要もない。仕事は報道だがブログは私的な修業の場だから万一誤りがあってもきちんと修正するなど常識的に対応さえすれば深手は負わない。しかし、それに甘えてはいけない。理由はいくつかある。

まずは読者の存在。わざわざ隙間時間を縫って(笑)このブログに遊びに来てくれている。毎回記事に評価の☆をつけてくださる方もいる(いつもありがとうございます!)。まだまだのびしろのある未熟なブログゆえ、ついついアクセス数に一喜一憂してしまうが、究極は1アクセスでもその1ユーザーに何らかの刺激や変化をもたらせたら書いたかいがある。そこに誤った情報があっていいはずがない。

二つ目は新聞社にいることへの矜持。もちろんつまらないプライドなどではない。日頃からきちんとした言葉遣いをする。誤字脱字をしない。それと同じで不正確な情報をやりとりし出すと坂道を転がるように、易きに流れはしないかという懸念があるのだ。(断定できないことは推定として書きます)

コタツ記事という言葉はもう市民権を得たのだろうか。取材にも行かず悪く言えば見たまま聞いたまま右から左へ。張本勲が何と吠えたのか、松本人志が何と指摘したのかとすぐ記事になるが、あれも、やろうと思えば取材せずにテレビを見ながら書ける。

きょうはヒルナンデスの水卜麻美アナウンサーが朝の情報番組に「移籍」した初日で、あいさつで「(緊張から)悪夢を見た」「朝食がのどを通らなかった」と言ったのを視聴したが案の定スポーツ紙が記事にしていた。これがニュースかなと思うが、これが奥村さんの言う「純粋なコミュニケーション」。奥村さんは正確さをなるべく高める作業をしたものを「ニュース」と呼び、区別をしている。

奥村さんいわく、「今、『ニュース』と『純粋なコミュニケーション』を峻別しなければならない、という意識も育っていません」(ネコがメディアを支配する、129ページ)。残念ながら止められない流れとは分かっているが、あきらめずに抗いたい。流れるプールで反対向いて「うおー」と踏ん張るひょうきんな小学生みたいだけれど、逆に悲壮感なしにやってみたい。

ネットでの情報発信は紙でのそれより雑でいいのかと言えばそれは違う。この春、紙からネットの編集現場に来て刺激は確かに多いけれど危うさも感じている。自分を律しないと便利さに流されてしまう。

仕事ではないが、つい先日ショッキングな出来事があった。1年以上愛読しているブログが、パクり被害を受けた。ブログタイトルさえ「寄せて」いる感がある。愛読しているブログは毎回示唆を与えてくれる。そう、示唆。これが重要。やったらいいと思いますよ、オススメですという距離感であって、指示ではない。やるかやらないかは自分次第なんだなといつも思い、刺激を受けてきた。

そんな素敵な文章を、包み紙を変えて世に出す人がいる。売名か、アクセス稼ぎやそれに伴う広告収入目当てなのか。この人がやったことは原作者への冒涜であり、読者への裏切りだ。この件は当事者間のやりとりで一件落着したそうだが、毎回頭を悩ませてブログを書くすべてのブロガーを裏切る行為は二度としないでもらいたい。

この件と奥村さんの著書から学んだ。ネットの「お作法」が紙よりユルくても、ニュースと話題の垣根が低くなろうと、自分は自分が良質と信じた情報発信に努めようと。紙が玉、ネットが石だなんて言わない。ネットには素晴らしい情報があふれている。それと読者をつなぐのは編集者の腕の見せ所だ。自分の意見はもちろん、おすすめの記事や書籍も随時お知らせしていこうと思う。きょうはスポーツの話題なしで書いたが、またあれこれスポーツ談義をしていくので今後とも応援よろしくお願いいたします。

福本豊の盗塁世界記録と黒い爪~9月26日、シーズン最多記録樹立

きょう9月26日は福本豊が当時のシーズン最多盗塁105を記録した日だ。NHKラジオで朝、聴いた。

福本豊が世界に誇れるのは、塁間が日米同じであるから。じゃあ王さんのホームラン世界記録は誇れないのかと言われるとそうではないのだが、ともかく日米問わず、ということが言いたい。まあキャッチャーがアメリカの方が強肩だという意見もあるとは思うが。

きょうもまた出典は宇佐美徹也先生の「プロ野球記録大鑑」。福本豊が抜いた世界記録はモーリー・ウィルスが1962年にマークした104盗塁だった。

福本豊の何がカッコいいかって、記録に執着しなかったところ。世界記録を作った日に阪急が優勝を決めたので、福本豊は残り13試合中7試合を休んだ。休まされたのかもしれないが、福本自身が記録を目指していたら記録はもっと伸びたに違いない(結局106盗塁)。

素人だから思う。せっかくだからもっと貪欲に盗塁しておけばよかったんじゃないの?と。のちのち誰かに追い付かれちゃうんじゃない?と。

実際、世界記録は1982年にリッキー・ヘンダーソンが149試合で130盗塁と途方もない記録を作った(149試合制なのか149試合出たのかは不明)。でも福本の106盗塁は130試合制での記録。リッキー・ヘンダーソンより19試合も厳しい条件での106盗塁だから、同じ試合数なら十分張り合えただろう。

やれるけど、やらない。これはレベルが高い人だけの選択肢だ。レベルが低い人は「やれない」としか言えない。豊かに生きるためには選択肢が多い方がいいに決まっている。

福本豊に関してすごく言いたいのは、安打も2543本打っていること。3割も7回記録している。どうしても盗塁に目がいってしまうから仕方ないのだが、盗塁するためには安打や四死球などで出塁しないといけない。ちなみにホームランは208本も打っている。ゴールデングラブ賞は12回。まさに走攻守何でもできた人なのだ。

そんな福本豊もドラフトは7位と下位指名だった。それが世界の盗塁王になる。下剋上もいいとこだ。元々素質がある上に相当な努力があったに違いない。大好きなエピソードを一つ。ベースボールマガジン社「GREAT RECORDS 『不滅の金字塔』大全集」に収録されているが、福本豊のスパイクは一足わずか400グラムで、足のサイズより5ミリ小さい。「感覚」を大切にしていたからだそうだ。その代償として爪は死んだ。これぞプロフェッショナルだと思う。あの人がデキるのは才能があるからだ、というのは間違いではない。間違いではないけれど、才能だけでうまくいっているわけではないことも知っておきたい。

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何度もうまくいく人は地力がある~9月25日、沢村栄治が史上初のノーヒットノーラン

物事がうまくいくのには二通りある。実力があるからか、たまたまとか運がいいか。何度もうまくいく人はやっぱり力がある。

きょう9月25日は沢村栄治が史上初めてノーヒットノーランをした日だ。沢村栄治は3回もノーヒットノーランをやっている。通算勝利こそ63勝止まりだが、戦地に送られさえしなければもっともっと活躍したに違いない。

沢村栄治とその時代

沢村栄治とその時代

63勝のうちの3勝がノーヒットノーラン。かなりの割合だ。しかもきちんと通算4勝目、21勝目、49勝目とほどよい間隔で達成している。ノーヒットノーランをする、というよりは「できてしまう」のかもしれない。
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1回もノーヒットノーランができない人が山ほどいるのに、一人で3回。これはほかに外木場義郎しかやっていない。外木場はうち1回が完全試合だし、初勝利ノーヒットノーランだから余計すごく思うが、戦争に巻き込まれた悲劇からどうしても沢村栄治に肩入れしてしまう。ちなみにこの記事は記録の神様、宇佐美徹也先生の名著「プロ野球記録大鑑」を基に書かせていただいている。いい機会だから呼び掛けたい。いまやネットで何でも調べられる時代。であるからこそ呼び掛けたい。出典を明示することで出典元に敬意を表しませんか、と。で、またまた本に教えてもらった。外木場義郎もまた、初勝利、20勝目、60勝目といい感じの間隔でノーヒットノーランを達成していた。
プロ野球記録大鑑〈昭和11年‐平成4年〉

プロ野球記録大鑑〈昭和11年‐平成4年〉

筆者はいろいろなことを「だいたい」で済ます悪い自覚があるので、うまくいった時も何となくうまくいく、ということばかりだ。だから力がついている自覚がない。これは本当によくない。やはり地力をつけた上で物事を成功させるのが一番だ。そうやってこそ「ブランド」化されていく。まぐれにはブランドなんてない。

と、正論を一つ書いておいて抜け道も一つ。ノーヒットノーランを2回やった人の一人に中尾輝三(碩志、巨人)がいる。何と1回目には四球10個、2回目は四球7個と死球1個を与えている。しかも2回ともあわや安打の当たりを打たれながら、右翼中島治康の強肩で一塁走者を二塁で刺している。そもそもその走者も四球だった。

そう、失敗しても後のフォローがしっかりできたらうまくいく時もあるのだ。そしてうまくいかせてくれる中島治康的な協力者がいる人も成功する。地力をつけるか、よき味方を得るか。成功するにはどちらかが必要だ。

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続投でも交代でも意思の疎通が大事~ノーヒットノーラン中のDeNA石田に降板命令

もしもあなたがプロ野球の監督で、自軍の投手がノーヒットノーランを継続していたら交代を命じられますか?

2017年9月23日、DeNAの先発石田健大が六回を終えて中日打線をノーヒットノーランに封じていた。スポーツナビのアプリを入れているのでスマホ画面に通知が来て気が付いた。試合自体はテレビで見られないから結果を楽しみにしていた。で、後でスマホを見たら中日が得点していた。ああ、石田健大は打たれたんだな、と思ったら何と代打を送られて交代していた。

これが1-0みたいな僅差なら分かるが何せ13-0だったから何で?と思ったがデイリースポーツ記事で気が付いた。そう、ラミレス監督はCS進出を見据え石田を「温存」したのだ。六回で上がれば疲労はやや少なく済む。次戦に備えられるのだ。目の前のことだけにとらわれない、中長期的な判断。ある意味プロ野球の監督はこうでなくてはならない。

これが中畑清とラミレス監督の違いである、と一刀両断もできないがファンを大切にする王さん長嶋さんの系統の中畑清は石田健大のノーヒットノーランを継続させただろうと黒柴スポーツ新聞は見ている。少なくともヒットを打たれてからの交代だっただろうなと。

続投と交代。どちらが正解かというより大事なのは意思の疎通だ。ラミレスが交代を告げると石田健大は「(もっと)いきたい気持ちがあった」としながらも「ハイ!」と交代に応じている。次の登板のためと分かっているからだ。

部下とボスの意思の疎通はかくありたい。なぜ今その判断か理由が分かれば下はついていきやすい。逆なら道に迷い無駄な時間と体力を費やしてしまう。そして結果は出ない。これは上司と部下だけじゃなく同僚との間にも当てはまる。理由や背景をきちんと説明できる人。筆者もそこを目指そうと思う。

2016年に初のCS進出で味をしめたDeNA。今年その勢いを断ち切っておくのが巨人にとっては中長期的に見て必要な戦略だ。地味に続けてきた12球団唯一の11年連続CS進出へ、巨人はまさに正念場を迎えている。

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結果は出せる時に出しておく~脇腹を傷めたソフトバンク柳田悠岐はCSに間に合うのか

勝つならさっさと勝つ。結果は出せる時に出しておく。それが無難だと思えたのはソフトバンクの主軸、柳田悠岐のけがを知った時だ。

脇腹を傷めた柳田悠岐。フルスイングが真骨頂だからファンは「やるな」とも言えない。しかしホークスファンには痛い思いがある。2016年のホークスは柳田悠岐の離脱とともに失速したからだ。いつも全力プレーがギータの代名詞だからけが自体は責められなかったのだが、けがのきっかけになったあのスライディングキャッチがなければ…と思ったファンは少なくあるまい。

柳田悠岐がけがしたんだから結局今年も去年と一緒じゃないと言われそうだが、それは違う。今年の離脱はリーグ優勝を決めた後。ホークスがぶっちぎりで優勝した結果、クライマックスシリーズまで約1カ月の時間的余裕が生まれた。柳田悠岐は全治3週間だからスケジュール的には間に合う。あとはコンディション的に間に合うかどうかだ。

とにかくクライマックスシリーズ絶望、なんてならなくてよかった。デスパイネがいくら頼りになると言ってもシリーズは初出場だし、マークが集中したらシーズンのようにもいくまい。ともかく相手投手に柳田、デスパイネを4回当てることが「圧」になるのだ。スポーツ選手と一般人ではけがの回復スピードも違うから全治3週間が額面通りなら必ず間に合う。ただし脇腹はくせになると怖い。ぎりぎりまで体を休めてほしいと思う。

従来のパ・リーグ最短優勝記録を1日更新したホークス。おかげで柳田悠岐の治療期間に加え、サファテにも休暇が発生した。2試合に1回以上投げてきた岩嵜翔には休みが与えられなかったのは工藤公康監督流のギャグにも思えたが、あまり余裕を見せすぎるのもよくない。フツーが一番だ。

明日24日の試合には攝津正が復帰する。東浜巨、石川柊太、松本裕樹ら若手の台頭ですっかり影が薄くなってしまったが攝津正は紛れもなくホークスのエースだった。その前は優秀な中継ぎだった。岩嵜翔の登板数もすごいが攝津正もシーズン70試合、平気で投げていた。

今、もろにその影響が出ているように思えるが、攝津正はここしかないという時期に勝ちまくってエースの地位と億単位の年俸を勝ち取った。そう、勝つべき時に勝てば成功するのだ。もはや攝津正にエース級の投球を望んではいけないのかもしれないが、経験は豊富。クライマックスシリーズに間に合うとしたら投手陣に厚みが増す。こういうテストができるのもホークスが優勝を決めているからにほかならない。攝津は攝津で仲間たちが作ってくれたこのテスト機会をぜひ生かして復活ぶりをアピールしてもらいたい。

いつかは終わらせなければならない仕事や課題があるならさっさと終わらせるに限る。それができるなら苦労はしない、のかもしれないがそれができる人はどんどん先に行ける。


マラソンの高橋尚子も言っていた。「魔の1メートル」。いつかは追い付けるとタカをくくっているうちにどんどん差がついていく。そして気付いた時にはもう追い付けなくなっている…そうならないよう、追い付ける時に追い付いておく、勝てる時に勝っておく、やれる時にやっておく、倒せる時に倒しておく。やはりこれが鉄則だ。魔の1メートルにはくれぐれもご用心を。

失敗は成功で上書きするに限る~ソフトバンク・サファテ胴上げ投手で臥薪嘗胆

2017年9月16日、ソフトバンクが2年ぶりのシーズン優勝を果たした。これまでのスピード記録も1日更新した。


セーブ機会ではなくても最後はサファテ。普段頑張っている人を立てる、称えるのって素晴らしい。それをするためには日頃から誰がどう頑張っているか知っていないとできない。

もっとも、サファテの頑張りは数字に表れている。前人未到の50セーブ台。最終的にどこまで行くのか楽しみだ。それとも、優勝が決まったから残りは分担して最後を締めるのか。クライマックスシリーズもあるから調整も必要だ。


外国人通算最多セーブ(従来はクルーンの177S)、外国人初の通算200セーブ、パ・リーグタイの17試合連続セーブなどなど記録づくめのシーズンになった。

こう書くとすべて順調だったような見えるが、1年前は屈辱を味わった。8月23日の楽天戦、9回2死満塁からのピッチャーゴロを捕球できず、転倒して足首を痛めてしまった。結局、ソフトバンクはこれで失った1点に泣き敗れる。まだ日本ハムに首位はギリギリ譲らず済んだが、逆転優勝を許したポイントの一つにはなった。

だからこそ、分かりきってはいたがサファテに胴上げ投手になってほしかった。そう、屈辱は成功で取り返すしかない。しかない、というか、したらスッキリする。いちいち引きずらないでよい思い出に上書きしたらいいのだ。


最近では桐生祥秀。100メートルで日本人初の9秒台をマークしたわけだが、日本選手権ではまさかの失速。世界陸上の個人代表を逃してしまった。

そこから盛り返しての9秒台というところに価値がある。順調にレベルアップして大学入学早々に9秒台をマークしていたらこんな苦労はせずに済んだ。が、低迷期を乗り越えた経験は今後似たようなことがあった時の引き出しになるし、将来指導者になるならアドバイスも送れる。挫折を知ることはマイナスばかりでもない。


2017年シーズン、サファテの言動が不穏な空気を作ったことがある。先発陣のふがいない投球にしびれを切らし、しっかりしろと注文を付けた時だ。もちろん先発陣だって打たれようと思って投げているわけではなかったのだが。


ソフトバンクデスパイネ柳田悠岐ら強力打線の印象が強いが、五十嵐亮太岩嵜翔、嘉弥真新也、サファテら中継ぎと抑えが踏ん張っていることで連敗を免れてきた。サファテもそれを言いたかったのだろう。

ライバルチーム向けではなく味方への苦言。これは非常に危険だ。オレは頑張っているのにアイツは何なんだというレベルの低い指摘ならチームの雰囲気を悪くするだけ。言う意味がない。言う人にもそれ相応の力量と言動が求められる。でないと「アイツは何様だ」となってしまう。結局点に向かって唾をはくことになってしまう。


だから、サファテの「喝」の後でホークスが負けなかったのが大きかった。


2016年、日本ハムに歴史的逆転優勝を許したホークスにとっても2017年にシーズン優勝を果たすことが屈辱を晴らす唯一の手段だった。柳田悠岐の離脱を補える大砲が不在だったのに対し日本ハムはレアードが活躍。ソフトバンクはきっちりシーズンオフにデスパイネを獲得。引き抜かれたロッテには申し訳ないがこの補強は効果的だった。ソフトバンクが強すぎてみんな忘れているが本来は内川聖一が四番である。もしデスパイネがいなければ2016年シーズンの二の舞になっていたかもしれない。やはり弱点の克服や組織のほころびはすぐ手当てするに限る。

1958年以来のセ・パ同日優勝は広島の敗戦によりなくなったが、順当にいけば日本シリーズソフトバンクと広島の対決になる。どちらも強力打線で打ち合いになれば死闘になりそうだ。サファテがあと2回胴上げ投手になった時、ホークスは2年ぶり日本一の栄冠に輝く。

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セパ同日優勝の1958年、日本シリーズ第7戦紙面が面白い~西日本スポーツ復刻版を堪能

新聞業界のセミナーに参加してきた。新聞のいいところもあるんだがなあ、生かしきれてないなとモヤモヤ……気分転換にスポーツニュースでも見るか、とニュースウォッチ9のスポーツコーナーをチェックした。するとセ・パ両リーグの「同日優勝」の可能性に言及していた。1958年の巨人と西鉄以来だという。


新聞制作者にとって優勝紙面は一大イベントだ。特に筆者は野球狂だから担当させてもらえるなら鼻血が出そうな勤務だが、ナイターともなれば実際は時間的にタイト。鼻血ブーというよりはわき汗びっしりの展開なのだ。ともにマジック1で迎えたきょう9月16日、ソフトバンクも広島も阪神戦もデーゲームなのでだいぶ楽だ。


仮に同日優勝なら恐らく各紙見開きの展開。両面カラーを確保できるのか、片面はモノクロにせざるをえないのか。だとしたら広島とソフトバンク、どちらをカラーにするのか。気になる話だ。筆者は単にソフトバンクファンゆえ無条件で(しかもセ・リーグでは30年間巨人ファンだから)こちらをカラーにしてもらいたい。カープは去年も優勝しているし、逆にソフトバンクは2年ぶりだからこちらに花を持たせてもらいたいものだ。


同日優勝でも西日本新聞はもちろんソフトバンク中心、中国新聞ならもちろん広島中心なのは間違いない。気になるのはスポーツ紙だがまあ広島連覇が多く扱われるのではと見ている。


このうちデイリーは大阪並びに全国的には阪神目線で広島連覇を報じ、広島近辺ではカープ寄りの展開だろう。デイリーみたいに分かりやすい立ち位置というのはエッジが利いている。コンテンツ乱立のネット時代にも耐えうる立ち位置である。


じゃあ黒柴スポーツ新聞はというと前回同日優勝だった1958年にフォーカスする。実は宝物があるのだ。1958(昭和33)年10月22日付の西日本スポーツ復刻版。西日本新聞が出した「鉄腕伝説 稲尾和久 西鉄ライオンズと昭和」の付録である。

鉄腕伝説 稲尾和久―西鉄ライオンズと昭和

鉄腕伝説 稲尾和久―西鉄ライオンズと昭和

復刻版というか実際はコピーなのだが、本物の新聞と同じ大きさだ。前日の10月21日は巨人と西鉄日本シリーズ第7戦。そう、なぜ10月22日付紙面が復刻されたかというと稲尾和久が燦然と輝いた「3連敗4連勝」の歴史的なシリーズだったからだ。稲尾和久は7試合中6試合登板、サヨナラホームランまで打つ活躍で大逆転優勝に貢献。あの「神様、仏様、稲尾様」の名文句が作られた。この本は稲尾和久追悼で作られたのだった。

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

10月22日付の西日本スポーツは6ページ。復刻版はうち裏表一枚だ。1面題字下の一番でかい見出しが「西鉄三連敗 奇跡の逆転優勝」。何と赤い「カラー見出し」である。1958年当時としては大胆な手法だろうし、いかにビッグニュースだったかがうかがい知れる。


ものすごく細かい所に気がついた。1958年の両リーグ順位表(紙面上では勝敗表)が面白い。パ・リーグは10月8日現在 全日程終了となっているがセ・リーグは10月19日現在 第28節と書いてあり、巨人と広島の残り試合数が共に「2」になっている。1958年の巨人成績は77勝。この勝敗表では75勝だからあと2つ白星を積んだようだ。裏をとりきれていないが、おそらくシリーズに公式戦終了が間に合わず、後で2試合行ったようだ。(このあたりご存じの方はぜひ教えてください)


もうひとつ、面白かったのが新聞の値段。月決め200円。1部は何と7円! 今のスポーツ紙のおよそ20分の1だ。ちなみに1955年の稲尾和久の契約金は50万円、月給3万5千円。初年度はうち2万円を実家に仕送りしていた。親孝行である。ちなみに同期入団の畑隆幸の契約金は400万円だった。稲尾和久は努力して畑を凌駕する。そう、今だって入学時や入社時の評価がすべてではない。努力して化ければいいだけだ。

見出しでもうひとつ気がついた。白黒写真に「球史空前の偉業成る」と白い明朝体の見出しが焼き込まれている。繰り返すが1958年である。素晴らしい。スポーツ紙と一般紙の違いはあれど、一般紙でも1958年に負けているようではいけない。見せ方も日々進化していかないと読者は飽きてしまう。


読み物は稲尾和久にフォーカスしたもの、三原脩監督の手記(もしくはインタビュー)、第7戦の振り返り、試合終了直前から表彰式までの描写、表彰選手一覧、シリーズ戦績と記録性が高い構成。野球マニアにはたまらない。

魔術師〈上〉―三原脩と西鉄ライオンズ (小学館文庫)

魔術師〈上〉―三原脩と西鉄ライオンズ (小学館文庫)

なんでもかんでも古い紙面が売り物になるとも思えないが、節目の紙面は十分商品になるなあとあらためて感じた。当時の紙面が付録になっているのは記憶にない。興味がある方はぜひこの「鉄腕伝説 稲尾和久 西鉄ライオンズと昭和」をどうにか入手して復刻紙面をお楽しみください。


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日本ハム、功労者・武田久にも容赦なく引退勧告~現役続行を模索したプロ野球選手たち、例えばカトケン

また一人、日ハムのV戦士がチームを去る。武田久が引退勧告を拒否し、現役続行を模索しているという日刊スポーツ記事を見た。


社会人的には考えどころである。武田久は最優秀中継ぎやらセーブ王にも輝き、チームに貢献してきた。ファイターズ一筋15年。引退勧告に「はい」とさえ言えば、うんとうなずきさえすれば引退試合が開いてもらえるクラスの功労者だ。もしかしたらコーチなどの打診もあったかもしれない(これは想像なのだが)。


しかし武田久が選んだのは現役続行。まだまだやれるという自負なのか。やりきっていない不完全燃焼なのか。

2016年にも似たようなケースの選手が2人いた。巨人の加藤健とヤクルトの田中浩康だ。


加藤健は地味中の地味だが、抑え、控えのキャッチャーであり続けたことでスルメのような味わいを醸し出していた。ある種、愛されていた。プロ18年で出場185試合を少ないと言うなかれ。むしろそれで18年も巨人にいたことの方が奇跡である。ホームランは通算3本。打点24。味がありすぎる。

この加藤健が巨人から戦力外通告を受けたが、何と球団にポストを提示されながら現役続行の可能性を求めてトライアウトを受けた。巨人ファンはエエッ!と驚愕しつつも心の中では拍手を送っていた。カトケン、男やん!と。
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だいたい1年平均10試合しか出なかった選手にポストを用意するのだから、よほど巨人は加藤健の価値を見いだしていたに違いない。加藤健もうれしかっただろう。そこを、あえて退団。冒頭の武田久(いつの間にか加藤健が主語の記事になっていた……)といい、プロ野球選手にとって現役生活というのはよほど魅力的なのだろう。


だがやはり考えどころである。運がよければ楽天に入り直せた久保裕也とか、ベイスターズに入り直せた田中浩康みたいにもうひと花咲かせられる。田中浩康だって将来的にはヤクルト幹部の道もあっただろう(この線はまだ消えてなさそうだが)。それを蹴ってベイスターズに入り2017年、通算300犠打を達成した(新井宏昌と並び日本歴代5位タイ、9月11日現在、NPBのHPより)。
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別に犠打のために現役続行にこだわったわけでもなかろうが、現役を続けたからこその数字だ。この通算犠打、田中浩康を地味に細川亨(ソフトバンクから楽天に移籍)が追っているのも面白い。

だが戦力外通告を受けてなお現役続行できるのは、ほんの一握り。加藤健はどこからも声がかからず引退。故郷、新潟のアルビレックスのフロント入りした。これはこれで素敵な選択だったのだけれど。戦力外通告という番組が成立するくらい、大方の選手には無職などリアルに厳しい現実が待ち受けている。


それでも。


武田久はそういう心境なのか。少ないかもしれない可能性を求める生き方。誰もができるわけではないからこそ、ちょっと応援したくなる。


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エースのミスも修正できるカーリングのスイーパー~平昌五輪の女子日本代表はLS北見に決定

2017年9月10日、カーリング女子の平昌五輪日本代表にLS北見が決まった。代表決定戦で中部電力を3ー1で下した。


カーリングの知識は並だから、今回も、野球でいうエースの「スキップ」藤澤五月(LS北見)と松村千秋(中部電力)のプレーの精度が勝敗を分けると見ていた。


それは間違いでもないのだが、スポーツニュースの映像を見て気が付いた。第4エンドだったか、うまくいったショットなのに、藤澤五月の表情が浮かない。これはミスショットなのか?と思いきや、ストーンは狙い通りに円の中心部へ。あれ?


そう、スイーパーが持っていったのだ。スイーパーはブラシで氷の表面をはく人のこと。カーリング協会のHPを見たが、ざっくり言えば、はくと進みがよくなる(興味がある方はぜひHPをご覧ください。雑学満載です)。つまり、藤澤五月のショットは最初弱くて目標地点に届かなそうだったのを、スイーパーがストーンの進みをよくして、距離を伸ばしたのだった。

当たり前だが、カーリングのストーンは一度手放したら「しまった!」と思っても取り返しにはいけない。社会人の仕事も同じ。やり直しがきかないことがいっぱいある。


一方で、何とかなる、何とかしなければいけないこともたくさんある。そういう時こそスイーパーの出番である。トラブったらまずは出来るとこから復旧。チームなら手分けしてリカバリーするのみだ。こういう時こそチームワークが問われるし、先輩ならばスマートに後輩のフォローをしたいものだ。ちなみに1試合でスイーパーがはく距離は2キロにもなるという。チームのために作業する人がいるからこそチームが勝つ。


カーリングの日本代表はチームで選ばれる。もしかしたらドリームチームを作るなら、いったん各チームをばらして人選し直したらどうかとも思った。が、やっぱりチームワークが問われる競技だからこそ、チームとして代表に選ばれるのがよいと思い直した。今回のLS北見を見ていたら、それがよく分かった。


LS北見カーリングの元祖アイドル?の本橋麻里が作った。別にアイドルみたいにはかわいくないのに勘違いしてるという声もあった。そんな時間があるなら練習したまえ的な指摘もあったようだ。が、自分でチームを作るのは見かけの華やかさの割に大変だっただろう。実際、今回のオリンピック出場決定まで7年もかかった。

その本橋麻里は今回控えに回っていた。本橋は2回オリンピックに出ている。その人が出なくても若手が十分な活躍をしてオリンピック出場をつかんだ。本橋がオリンピックの試合に出るのかは分からないが、たとえ勘違いと評されようとわが道を進みきった本橋はエラいなあと思った。


藤澤五月は2015年に中部電力から移籍してきた。今回は古巣との対決に周りがフォーカスしすぎたが、野球で言えば別所毅彦が南海から巨人に移籍したのと同じだ(え、古すぎて分からない?)。強豪の間での移籍。葛藤もあったはずだが、藤澤五月はカーリング選手としてレベルアップするための決断だと言っていた。オリンピック代表決定戦が古巣の中部電力戦というのはドラマチックな展開だった。今回の勝ちは藤澤五月にとっても自分の決断が正しかったと思える出来事になった。そう、決断が間違ってなかったと思うためには結果を出すしかない。


藤澤五月はチームの命運を握るスキップだからプレッシャーも相当かかる。オリンピックはさらに重圧がかかるだろう。だがチームメイトの吉田知那美は同い年であり、NHKサンデースポーツでやっていたが、すでに代表決定戦でも藤澤を上手にフォローできていたそうだ。同じチームに相談相手がいることは本当に心強いものだ。


冬季五輪は夏のオリンピックに比べると地味だ。しかしマニアックな面白さにあふれている。カーリングはその最たるものかもしれない。思えば筆者が初めてカーリングを見たのがトリノオリンピック。予備知識なしで試合を見たが日本が勝ったこともありにわかファンになったものだ。その後、取材でその試合に出ていた小野寺歩さん、林弓枝さんに会えた時は「この仕事をしていてホントによかったなぁ」とミーハー全開だった。こうした先輩たちが道を切り開いたからこそ、今の日本カーリング界の人気と実力があるというものだ。 

カーリング魂。

カーリング魂。

ミーハーにもなっていないという方には映画「シムソンズ」をおすすめする。今のカーリング界も美人選手ぞろいだが、この映画はカーリングに取り組む女子たちのストーリー。出演は加藤ローサら。興味があればぜひ平昌オリンピックまでにご覧ください。きっとよりカーリングが楽しめるはずです。

シムソンズ [DVD]

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いまやなでしこJAPANの話題も激減。スポーツはやっぱり結果がものを言う。メジャースポーツへの道のりは険しいものだ。カーリングはここらでメダルをとれば一気に花開く可能性はある。卓球、バドミントン、陸上男子100に続き、ぜひ花形競技の仲間入りに期待したい。

2000安打の鳥谷敬がプロ野球ファンに愛される理由

阪神鳥谷敬が2017年9月8日、2000安打を達成した。ヤフコメではお祝いコメントばかり。黙々と取り組んできたことが評価されている。


うれしいのか、悔しいのか、鳥谷敬の表情は読めない。プロだからいちいち顔に出さないのかもしれないが、顔に出す人もたくさんいる。


王貞治長嶋茂雄両監督は分かりやすい。だからよくダグアウトの表情がテレビカメラにとらえられていた。ファンサービスと言うよりは、この人たちは正直だから顔に出てしまうのだろう。


同じように、鳥谷敬も顔に出すのが「できない」と見た。誰もが表情豊かな訳ではないのだ。


かくいう筆者も実は表情が乏しい自覚がある。親しい人にもよく指摘されてきた。「何を考えているのか分からない」と。何も考えていない訳ではない。ちゃんと考えている。うれしい時もある。それが表情豊かな人みたいに上手にできないだけだ。素直に喜怒哀楽が出せる人を、うらやましく思う。


何が言いたいかと言うと、鳥谷敬のクールな表情は、あれはあれでいい、いや、あれこそが鳥谷敬の味なのだ。


鳥谷敬はキャプテンも務めた。キャプテンは2タイプある。言葉で引っ張るか、背中で引っ張るか。ロッカールームでは知らないが、鳥谷敬はべらべらしゃべる人という印象がない。プレーでチームを引っ張ってきた。2000安打というのはその結果でもある。


名門・阪神において生え抜きの2000安打が鳥谷敬で2人目(初の到達は藤田平)というのは意外。しかし名門ゆえにプレッシャーがあったり試合に出続けることができなかったり、選手生命が長期化されなかった面があるのかもしれない。


また、鳥谷敬の2000安打のもう一つの価値は若手の北條史也の台頭を受け止めながら達成した点にある。ショートの定位置は譲ったものの三塁手として試合に出てヒットを重ねている。守備も相変わらず秀逸だ。


鳥谷敬早稲田大学卒。1年目から将来を嘱望され使われ続けてきた。連続フルイニング出場は歴代4位の667試合で途切れたものの、連続試合出場は2004年9月9日から継続中である。(きょうで1877試合)。


特に今年は巨人戦で顔面に死球を食らったため、これは連続試合出場が終わったなと思った。何せ鼻から流血してグラウンドを後にしたからだ。あんな硬い球が顔に当たったのだ。ダメージが小さいはずがない。


それでも鳥谷敬は翌日、まさに不死鳥のように試合に出てきた。顔面には鼻を覆うフェイスガードを着けていた。サッカーの宮本恒靖が着けたアレだ。


かつて日本歴代1位の2215試合連続出場を達成した衣笠祥雄西本聖死球を食らい記録ストップが危ぶまれた。この時も、代打ででも出てきてとりあえず打席に立ってたら連続試合出場は継続する。しかし、それでは意味がない。衣笠祥雄は三振したもののフルスイングを貫いた。同じように鳥谷敬も代打で出てきたが内野ゴロを全力疾走。鼻が折れているのだから痛くないはずがない。この時も表情に出さないのがカッコよかった。


まあこう考えるといちいち顔に出さないのも悪くはない。ちなみに先日、日刊スポーツ記事で見たが広島のジョンソンはイラつきを態度に出す悪癖があるという。味方のエラーの後、頭を抱えてしゃがみこんだのだ。気持ちは分かるが社会人的にもこれはいただけない。筆者も未熟ゆえついつい、いらだちや後悔を表情に出してしまう。気を付けよう。そう、弱さは顔に出さず、クールな表情をしながらコツコツ取り組み結果を出すから鳥谷敬はカッコいい。これこそが鳥谷敬プロ野球ファンに愛される理由だ、と筆者は見ている。


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