黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

よい結果をイメージする~ソフトバンク明石が16年温めたバック宙ホームイン

平成最後のヤフオクドームでの主催試合でスーパープレーを二つ見た。明石健志のサヨナラ3ランからのバック宙ホームインと今宮健太の空中スローイング。いずれもエアー系というか、めったにお目にかからない超絶技巧(特に今宮)。何度見ても素晴らしい。

 

「明石、日焼けしています」

ヒーローインタビューをダグアウトで待つ明石を実況アナウンサーがそう表現した。そう、明石は腰を痛めて手術を決断。復帰まで2カ月はかかると見ていたから4月の復帰は経過が良好だったのだろう。ソフトバンクはけが人続出であり、明石は早速試合で使われた。が、ヒットがなかなか出なかった。ようやく初安打が出たのだが、それが今夜のサヨナラ3ランだった。

 

「苦労して、頑張ってリハビリした結果がこういうものになったと思いますよね」

解説の柴原洋が明石をそう評した。痛めた腰について、明石はインタビューで「手術してもよくなるかは分からなかったがそれしかなかった」と話していた。そう、決断したとしても、うまくいかないかもしれないのが人生。だったら割りきって決断して、思いきってやるのがよいと思う。答えは行動次第で変わるのだから。

 

明石の打球はライトのポールを直撃。明石は一塁を回りながら、赤い手袋をはめた右手を高々と突き上げた。そしてホーム直前でヘルメットを投げ捨てた。まさか!  やるのか?

 

やった。秋山幸二ばりのバック宙ホームイン。秋山幸二に憧れ、サヨナラホームランを打ったあかつきには同じことをやろうと、16年間温めていたそうだ。よい結果をイメージするのは素晴らしい。喜び方を考えておくなんてなかなかオシャレである。

 

ちょっとだけ勢い余って、バック宙の明石は一歩分ベースを空過した。その瞬間、待ち構えていたソフトバンクナインは一斉にホームベースを指差した。ぜひ見返していただきたいがダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」ばりのリアクション。ナインのハイテンションが伝わってくる。

 

 

 

サヨナラホームランを打った明石はもちろん素晴らしいのだが、チャンスはチームメイトがコツコツ作った。まずはこの回デスパイネがヒット。上林誠知が代走に出た後、内川聖一が技ありのヒットエンドランで一、三塁とチャンスが拡大したのだった。このあたりも忘れず書いておきたい。

 

そしてその流れを作ったのは何と言っても今宮健太。前夜救援失敗の森唯斗が10回、またもやタイムリーを許した!と思った瞬間外野に抜けかけた打球に横っ飛びで追い付き、立ち上がらずに無理やり体を反転させながらセカンドにストライク送球。セカンド牧原大成もよくあのタイミングで二塁に入った。西村徳文監督がリプレー検証を求めるほど微妙なタイミングだったが判定通りアウト。セーフだった場合は、もともとセカンドにいたランナーの本塁生還が認められて1点入っていたので大きなプレーだった。

 

ファンからしたら森唯斗が本調子でないことを不安視してしまう。しかし明石がヒーローインタビューで言っていたように森唯斗は5年連続50試合以上投げてチームに貢献してきた。守護神だから打たれてはいけないのだが、自信を失うのもよくない。今回は今宮のスーパープレーに命拾いしたのだが、そうやってもり立ててくれるチームメイトに、森唯斗なりに報いていけばいい。

 

森もまずは明石を見習って、うまくいった時をイメージしたらよい。そう、喜び方の想像を含めて。取らぬ狸の皮算用になってもいけないが、成功を想像できるということはシミュレーションができるということ。本当に実力がある人はそのゴールに向かって着実に歩んでいけばいい。

 

もちろんサヨナラホームランくらい高めの目標設定だと実現に日数を要するのだが、どうせ想像するなら胸が躍る結果の方がチャレンジのしがいがある。私も明石を見習って、想像した喜び方を実現できるように、まずは準備段階で日焼けするほど努力するところから始めよう。さて、皆さんが想像するなら、どんな素敵な結果で、どんなオシャレな喜び方ですか?

いいチームの条件とは~ソフトバンク甲斐野がデビュー10戦無失点のプロ野球タイ記録

「本当にいいチームに入りました」

プロ野球タイ記録となるデビューから10試合連続無失点を達成した甲斐野央の言葉だ。サンスポの見出しでこれを見つけた時、思った。そりゃうれしいだろう、こんなに打線の援護が期待できるチームに入れたんだから、と。しかし甲斐野は違う意味合いで発言していた。

 

「記録はうれしいけど、自分のレベルが上がる要素を頂いて、毎日発見がある本当にいいチームに入れました」

そう、もっと深い意味で「いいチーム」だと言ってくれていた。これ以上の詳しい説明はなかったのだが、想像するに、さまざまな助言があったり、考えた起用をされているから日に日にレベルアップできていると言いたいのではないか。

 

東洋大学からドラフト1位で入団。いきなり開幕カードから登板し、以後抑えの一角で結果を出し続けてきた。24日のオリックス戦を見ていたが4番メネセスから外角いっぱいのストレートで三振を奪い、マウンドを降りる際はこれで当然くらいの自信があふれていた。もはやルーキーとも思えない。

 

 

自信はどこから来るのか。やはり結果だと思う。結果を重ねることで信頼が高まる。信頼が磐石になればちょっとくらい失敗しても信頼は揺らがない。この日は守護神の森唯斗が1点のリードを守りきれず逆転負けを喫したのだが、工藤公康監督は「いやもう、森君で負けるなら…。彼には100パーセントの信頼を置いている。これまで何度もチームを救ってくれている」(西日本スポーツ記事より)と森を責めなかった。そして、なるべく早くリベンジの機会を与えたい、とも。

 

これが信頼感を得た人の扱いである。対照的に、信頼感のない人はかばわれもしないし、リベンジの機会も与えられない。ピッチャーならばまずはビハインドのある場面から抑え、同点の場面で抑えることで信頼感を高め、勝ちゲームで使ってもらえるようにレベルアップしていかないといけない。

 

甲斐野が言うように、いいチームとは自分をレベルアップさせてくれる環境が整っているチーム。助言をもらえるだけでなく、刺激、例えばライバルの存在もあろう。ソフトバンクで言えば同じくルーキーに奥村政稔や泉圭輔がおり、早くも結果を出している。甲斐野は頭一つ抜け出した感もあるがよい刺激になっていることだろう。

 

森唯斗が同点にされた直後、睡魔に襲われて、気が付いたらオリックス中川がヒーローインタビューを受けていた。え?  森唯斗が打たれたってこと?  ソフトバンク打線が追い付けなかったってこと?  一瞬訳が分からなくなった。だが私の気持ちも工藤監督と同じ。森唯斗が守護神代行から押しも押されもせぬ守護神になってから安心して最終回が見られてきた。弘法にも筆の誤り、だ。次はきっと抑えてくれるだろう。

 

甲斐野もますます成長して、いずれ森唯斗クラスの信頼感を得てもらいたい。単に強いチームに入ったと思わず、自分を高めてくれるいいチームに入ったと思える感性は素晴らしい。登板過多には気を付けてもらいながら、ぜひ新人王を目指してもらいたい。

運命の分かれ道でどう振る舞うか~ヤクルト田川賢吾、弾まなかったセカンドゴロ

ヤクルト対巨人が珍しく地上波で中継されていた。最近スマホDAZNを見る機会が多いので、テレビ画面が大きいと感じてしまったのだが、そこに田川賢吾が登板していることに気が付いた。

 

私はヤクルトファンではないのだが、彼が高知中央高校という非甲子園常連校からプロ入りしたことは知っていた。2012年のドラフト3位。高い評価に驚いた。ヤクルトには一時代を築いた岡林洋一という元エースのスカウトがおり、球団と高知県勢の橋渡し役をしてくれている。田川もおそらく、岡林洋一という橋を渡ってプロの世界に入ったのだろう。

 

カネボウ1993 プロ野球ガム No.026 岡林洋一
 

 

 

だが勝負はそこから。結果を出さなければプロでは生きていけない。この日の中継副音声はザキヤマ谷繁元信とヤクルトびいきの磯野貴理子だったのだが、ザキヤマと谷繁が「プロで一本もヒットを打てずにやめる人はいっぱいいる」と話していたら磯野貴理子は「え?」と信じられない様子だった。

 

谷繁流 キャッチャー思考 (当たり前の積み重ねが確固たる自信を生む)

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田川は打者ではないからヒットを打てずに、ではなく「1勝もできずに」引退しそうな局面が何度もあったらしい。田川クラスの選手はいっぱいいるからメディアが詳しく報じることはない。ドラフトから7年もたったし、田川賢吾という名前を忘れていた。

 

再起――東京ヤクルトスワローズ~傘の花咲く、新たな夜明け~

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だが田川は育成契約を経験しながらついに2018年、1軍の試合で登板していた。育成経験ありと言えば今年楽天の1軍で投げている石橋良太(明徳義塾高校出身)もそう。復活組が踏ん張る姿には心を揺さぶられる。

 

そして田川賢吾は地上波中継される中、豪華絢爛な巨人打線と対峙していた。田川が投げていると気付く前にまず丸佳浩がホームランを浴びせていた。それでも2アウトまでこぎ着けた。そしてセカンドゴロが山田哲人の元に飛び、このイニング終了、と思われた。

 

だが思ったほどゴロが弾まず、山田哲人のグラブには打球が入らなかった。イニングは終わらず打席には四国アイランドリーグ出身の増田大輝が入った。もしもセカンドゴロがさばかれていたら増田のこの打席はなかったし、田川は何とか巨人打線を乗りきれたはずだった。だが増田はこのチャンスをものにしてタイムリーを放った。

 

GIANTS 2019 和と動 (YOMIURI SPECIAL 120)

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田川は小林にもタイムリーを浴び結局4失点。もちろんヤクルトベンチは山田哲人のゴロ捕球失敗を見ているからすべてを田川に背負わせはしないだろう。しかし田川の4失点は消しゴムでは消せない、油性ペンばりにはっきりと残る失点になってしまった。何度も登板機会が保障されているわけではない田川クラスの選手にとっては一回一回の登板が勝負。あの弾まなかったゴロが何ともうらめしい。

 

一方であのあたりが人生の分かれ道なんだな、とも思う。もしもあの時あの人に出会っていなければ、あの会社に入っていなければ、あの仕事を任されていなければ、あの現場にいなければ、なんて機会は誰にもある。好機ならそこをどう生かすか。ピンチならどうしのぐか、だ。

 

ヤクルトベンチは田川が打たれても交代はさせなかった。最終回だったし、点差もあったから今さら次のピッチャーをつぎ込む選択肢もなかっただろう。しかし田川は打たれながらも何とか巨人打線をしのいだ。任されたイニングを投げきったのは数少ない収穫だった。

 

 

 

3度のトリプルスリーを達成した山田哲人にとっては痛みの少ない捕球失敗だが田川にはダメージが大きかった。しかし仮に山田哲人が無難にアウトにしていても、田川に実力がなければいずれ打たれてしまうことだろう。田川が巨人打線に捕まったのはやはり今の実力ということ。失策はあり得ることだから、ピッチャーはピンチをしのぐ力を持っておかねばならない。そこはまだまだ足りない田川ではあったが、できればヤクルトには田川の実力を伸ばす機会をまた与えてあげてほしいと思う。

結果を残した人ならではのギャップ~内川聖一が密かに抱いていた危機感

ヒーローインタビューで内川聖一の目が潤んでいたように見えた。そして私も泣きそうになった。アラフォーには痛いほど分かるベテランの胸の内。稀代のヒットマン内川聖一でもこんな心境になるんだな、と少し驚きもした。

 

無理もない。前日の西武戦では16安打16点の大勝だったが着火したのは初スタメンの若手、三森大貴(猛打賞)と周東佑京(プロ初ホームラン)。だめ押しで美間優槻までプロ初ホームランを叩き込んだ。

 

きょうのオリックス戦でのお立ち台。「若手の活躍に刺激を受けた部分もあったんでしょうか」とふられた内川聖一は答えた。「若い選手の活躍を頼もしいと思う半面、自分がどんどん弱くなっていくような気がして。負けちゃいけないなと思いましたし……まぁ、よかったです」

 

内川聖一が若干声を詰まらせたところにソフトバンクファンがわーわー声援をかぶせるもんだから内川はますます感情が高ぶったように見えた。2000本以上ヒットを打った人でもこんなになるんだな。

 

いや、結果を残した人だからこそ、衰えに対する恐怖が生まれるのかもしれない。ピーク時のレベルが高ければ高いほど、どん底とのギャップが激しいのだろう。このあたりは結果を残した人にしか分からないつらさだ。

 

だがそこを打ち破るのもまた己でしかない。打席に入る際、内川は「奇跡が起きないかな」とさえ思ったという。そうしたら本当に奇跡が起きたとおどけたが、奇跡を起こしたのは内川聖一のバットにほかならない。忍び寄る衰えを振り払うかのような、鬼気迫るスイング。久々に見た内川聖一らしい鋭い打球だった。

 

そう、どん底に落ちたのならバットを思いっきり振るしかない。もちろんやたらめったら振り回すのは体力の無駄だ。しかし狙いを定めたら渾身の力を込めて振り抜く。そうやって、うまくいかないかも、という不安を一掃する。それしかないように思う。

 

不振の内川が弱気になったと読める記事が東スポに出ていた。あまりに打てなければ内川とて引退を考えるのかと思ったが、それはプロ野球選手である限り避けては通れない。内川が現役を続けたければ打ち続けるしかない。分かっているからこそ、内川は若手の成長に危機感を覚えたのだろう。

 

実際、ソフトバンク投手陣は一足先に相当若返った。一時代を築いた攝津正、五十嵐亮太寺原隼人は2018年シーズンをもって戦力外に。2019年はドラフト1位の甲斐野、奥村が早速結果を出した。そしてきょうは泉圭輔がプロ初勝利を挙げた。泉の背番号53は五十嵐が背負っていたものだ。ソフトバンクは五十嵐ではなく新しい選手に背番号を託した。五十嵐をリスペクトしていないとかそういうことではない。組織としての新陳代謝である。

 

内川聖一はスタメンを外れることになっても現役を続けるだろうか。いわゆる代打の切り札的な立ち位置をよしとするのか。そこを危惧している。内川聖一の勝負強さは天下一品。代打でも十分相手には脅威だと思うが、きょうのあの自分の追い込み方を見ると、やめるときはスパッといきそうな気がする。

 内川家。

 

内川家。

 

 

もちろん私は1日でも長く内川聖一の打撃が見たい。だがそれ以上に納得できる現役生活であってほしいと思う。きょうの一打が復活ののろしであってほしいと願う。世間的には初勝利でキラキラ感満載の泉圭輔で記事がわんさか出そうな気がするが、私はヒーローインタビューを見た瞬間、きょうは内川聖一のことを書きたいと思った。内川はまだまだ人の心を「打つ」ことができる。経験と熟練の技で若手とガチンコの勝負を繰り広げてもらいたい。

 

 

若手の成長が組織を強くする~ソフトバンク周東と美間初ホームラン、三森は猛打賞

ソフトバンク関係者に、今どん底で点取れませんからと宣言してた人がいるんですけど。11点ですよ」。11点を取った段階で中継解説の兄やん松沼博久が感嘆しながら話していた。「それだけ、困った時に若手が爆発的に活躍してくれたってことですよね」。そう。一文字も付け加えることがない。初スタメンの周東佑京と三森大貴効果でソフトバンク打線が活性化した。4月21日の西武戦、ソフトバンクは16点を奪い大勝した。

 

わが黒柴スポーツ新聞は一つ謝罪を。三森大貴の1軍昇格にあたりとうとう上げるべき戦力がいないという趣旨から「どさくさ紛れの吉村裕基復帰待望論」なる記事を書いた。もちろんオランダリーグまで見据えて踏ん張る吉村へのエールなり吉村が本当に復帰したらドラマチックだよなという願望込みから書いたものだが、三森は十分戦力になってくれている。認識違いでごめんなさい。吉村は吉村でオランダで頑張ってもらいたい。

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その三森大貴は初のスタメン。セカンドで出場した。プロ初安打がタイムリー。次の打席は一度はピッチャーゴロでアウトになったがリプレー検証の結果覆りタイムリー内野安打に。俊足が生きた。きょうは初盗塁&初猛打賞で初のヒーローインタビュー。埼玉県越谷市出身なので故郷に錦を飾ってよかったね、おめでとう!

 

三森にヒーローインタビューを譲ったものの三森をしのぐ活躍を見せたのが周東佑京。主力の離脱でちょこちょこ試合には出ていたが三森と同じくきょうが初スタメン。周東はスクイズを決め、さらにはプロ初ホームランも。大技小技で4打点。もしも試合をヤフオクドームでやっていたら確実に三森とお立ち台だった。

 

中継で松沼博久が言っていた。チャンスで結果を出せるかどうかが大きいと。才能を持ちながら発揮できずに球界を去る選手はいっぱいいる。先輩たちは♪子どものころからエースで4番♪みたいな人たちばかりだから、その中に割って入るのは至難の技だ。だがチャンスをものにしないと生き残れない。今のソフトバンク打線はし烈な生存競争が繰り広げられている。

 

もう三森大貴と周東佑京でお腹いっぱいなのに最終回には美間優槻がプロ初ホームランを叩き込んだ。守備でも一塁に回ったため、打力が付いたら内川聖一のサポートに回れそうな予感。青息吐息のソフトバンク打線だったが裏返せば一気に若返りが図れそうな状況になってきた。

 

密かに5打数無安打の上林誠知あたりはうかうかしてられない。実績と経験はまだまだ上林が上だが上林とて結果が出なければスタメン剥奪もあり得る状況だ。打率はついに2割を切った。チームメイトの猛アピールに冷や汗をかいているに違いない。だが上林とて2年前のCSで自分の不甲斐なさに涙したことがあるほど熱いものは持っている。奮起を期待したい。

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若手のアピールでレギュラーのハートに火が付く。組織の活性化としては理想的な流れだ。2日連続の完封負けを喫し3連敗になった時はヤバイなと思ったが不安を一掃する16安打16点の大勝。打線は水ものだから油断は禁物だが、日替わりヒーローが期待できそうな顔ぶれではある。

 

若手につられるように松田宣浩内川聖一デスパイネのバットからも快音が出ている。甲斐はパンチ力を発揮してホームランとタイムリー。打つ方が落ち着いたら盗塁阻止率を上げてほしい。今宮健太は安定してヒットを量産中。チームが打ち過ぎて埋没したが中盤に栗山巧のヒット性のあたりを横っ飛びでショートゴロに封じたのはよかった。この試合の陰の功労者だ。

 

投げては高橋礼が無傷の4勝目。月間MVPもうかがえる好結果だ。降板前に押し出しとポークがあったのは反省材料。解説の松沼博久に「カッコいい」と言わしめたアンダースローも力強さを増してきている印象だ。松沼博久アンダースローで2桁勝利6回で通算112勝。高橋礼にもぜひアンダースロー投手の美しさ、力強さを受け継いでもらいたい。

 

もうソフトバンクナインへの賛辞しか浮かばないくらいの勝ち方だった(中継ぎは次頑張りましょう)がまだ首位ではない。主力の穴を埋めるのも、厳しめに見たら「目処は立った」くらいか。勝って兜の緒を締めよ、だ。油断せず、若手の力を生かしながら戦力の底上げを続けてもらいたい。

焦る気持ちがミスを呼ぶ~千賀好投の裏でソフトバンクナインの判断力が気がかり

ソフトバンクが連敗を3で止めた。表面上は千賀が8回126球の男気投球なのだろうし、実際気持ちのこもったピッチングだった。被安打2、奪三振11。貧打にあえぐチーム状況から、絶対に点をやらないという強い気持ちが伝わってきた。

 

だが、あえて書く。11安打で2得点は自滅しすぎだ。ロッテに喫した3連敗が重くのしかかり、前のめりの気持ちばかりが空回りしてはいなかったか。

 

 

 

特に走塁面。2回のデスパイネは四球を選ぶも暴投を見て二塁を狙ってアウトに。新打線で5番に降格したことで挽回したい気持ちでも出たのだろうか。

 

2シーズンぶりに4番に座った松田宣浩は三塁ランナーだったが内野ゴロで本塁に突入しタッチアウト。西武・外崎がうまくさばいたようにも思うが、内野ゴロで本塁を狙うからにはそれなりの判断が必要だ。特に最近は打線が湿っており、貴重なチャンスは大事にしたかった。

 

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それともチャンスが少ないと見て無理をしたか。物事がうまく回らない時はそんなものかもしれない。うまくいく時は意識せずに何でもかんでもうまくいく。黙っていても信号は青信号だし、テレビをつけたら面白い番組にぶち当たる。でもうまくいかない時は逆。果敢に本塁突入してもアウトになってしまう。焦る気持ちが脚力に微妙に影響するのだろうか。

 

本塁突入失敗は勝負どころでも。7回に二塁打の牧原大成をバントで送り1死三塁。次打者今宮健太のセカンドゴロで牧原は本塁を狙ったがアウトになった。ゴロなら突入と決めていたのだろうか。6回の無死満塁で無得点に終わったことで、何が何でも得点したいという気持ちが透けて見える。

 

その満塁のチャンスでは甲斐がスクイズを試みた。高めに球が浮いたためファウルになったが、ソフトバンクと西武、どちらが命拾いしたのか。甲斐はロッテ戦で送りバントを連続で失敗。自信を失ったままスクイズを敢行したのではないか。もしそうならうまくいくものもいかない。

 

無死満塁で無得点に終わったことから千賀の「打たれまい」という気持ちがさらに強まったとしたら皮肉なものだが、千賀でなければ気負いすぎたピッチャーが自滅していてもおかしくない流れだった。

 

守備では名手今宮健太がまさかの2エラー。6回はランナー一塁で今宮健太の前に打球が飛べばダブルプレーが難なくとれそうだが捕球できず一、三塁と傷口は拡大。ここは千賀がさすがの投球で後続を断った。最終回はショートゴロをお手玉したものの間一髪一塁アウトに見えたが検証の結果、審判の判定どおりセーフに。守護神の森が四球を与え一発出ればサヨナラ負けだったが何とか逃げ切った。

 

こうして見るとよく勝てたなと思う内容。もちろん今のソフトバンクには勝ちが何よりだから素直に喜ぶべきだが喜んでばかりもいられない。判断力は高めてもらいたい。勝つことで落ち着きを取り戻してもらいたい。

 

離脱続出で日替わり打線を組んできたが、今季は今宮健太が好調なこともあり2番釜元豪、3番今宮健太、4番松田宣浩は面白い並びだ。デスパイネはヒットが出たから4番に戻るかもしれないが気負わず打てるなら5番のままでいいのかも。9番高田知季も1番牧原へのつながりを意識できて「打線」になっている印象だ。毎日打線を組むのも大変である。今宮、松田はひとまずタイムリーが出たし、このまま乗っていってもらいたい。

 

ともかく連敗は脱した。どんなにできる人でも、焦る気持ちがミスを呼ぶ。その焦りを防ぐためにも日々、目の前のことは着実に終わらせて結果を出したいものだ。そしてうまくいかない時でも千賀のように最後は踏ん張る。これも大事だ。連敗を止めるのもエースの大事な役割。千賀はそれを体現したように思う。

景色を変えながら視野を広げる~ロッテ鈴木大地がコンバート先の一塁定着中

ソフトバンクファンの私は、敵ながら気になる選手がいる。3連敗を喫したロッテの一塁手鈴木大地である。

 

そう、あえて一塁手と書いた。昨年は三塁手だったのだ。日本ハムが契約しなかったレアードをロッテが獲得した時、真っ先に思い浮かんだのが鈴木大地のこと。レアードとポジションがかぶったら鈴木は試合に出られなくなるのではないか……

 

鈴木大地は生え抜きだ。背番号は7。キャプテンも務めた。そこへ助っ人外国人(あまり好きな表現ではないが)をぶつけたロッテは非情だな、とは思わなかった。長距離砲がいないことが致命的だっただけに、むしろ即、手当てした姿勢を買った。課題が浮き彫りになっているのに何もしない組織は最悪だからだ。じゃあ伊東勤監督の時からやればよかったのだが。

 

てっきり鈴木はレアードや安田と競うのだと思っていたが気付いたら一塁手として試合に出ている。一塁はキャンプから取り組んでいたらしい。鳥越コーチから言われたそうだが鈴木は試合に出る可能性を求めて取り組んだ。

 

もしも鈴木が長打力でレアードに引けをとらなければレアードと真っ向勝負したかもしれない。それはある意味プロ野球選手らしいのだが、試合に出るために努力するのもプロだと思う。

 

私は新しいことにチャレンジする時ついつい「やったことがない」と尻込みする悪い癖がある。鈴木にしてみれば試合に出れなくなれば評価の対象外になるのだから躊躇する間もなかっただろうが、私も三塁手から一塁手へと頭を切り替えた鈴木の柔軟性を見習わねばと思う。

 

芸は身を助けるという。一塁には井上晴哉という長距離砲がいるのだが不振でスタメンを外れている。鈴木は一塁の練習をしていたからこそ出番が回ってきた。ロッテにしてみれば鈴木が一塁手として出続けるのがベストではないかもしれないが今のところうまく機能している。

 

ソフトバンクに3タテを食らわした3戦目には打者走者として併殺阻止へ一塁にヘッドスライディング。間一髪でセーフとなり得点をアシストした。ソフトバンクファンとしては痛い失点だが鈴木の必死さを見られて悪い気分にはならなかった。まあ、離脱続出で今のソフトバンクファンにそこまでのゆとりもないのだが。

 

 

 

スペシャリストとゼネラリスト。どちらがよいというよりはどちらも評価されるべきと思う。ただしスペシャリストと単能工は違うし、ゼネラリストと便利屋も違う。スペシャリストはその分野に特化するならぶっちぎりの成果が求められる。ゼネラリストはいろんな仕事をスマートにこなすが、何でもかんでも請け負って仕事の精度を落としてはいけない。評価は周りがすることかもしれないが、自分はスペシャリストだ、ゼネラリストだという意識や気概は持ちたいものだ。

 

 

 

レアードはホームランを量産しスペシャリストぶりを発揮している。鈴木はセカンド、ショート、サードに続きファーストでも結果を出しつつある。中継の解説のG.G.佐藤が、サードができたからファーストもできるかと言えばそんな単純なものではないと言っていた。コンバートがうまくいったとしたら、その裏には本人の相当の努力があるのだ。

 

新年度、異動があった方もたくさんいると思う。私は約20年のうちに8回部署が変わったから、技術的なことはともかく、コンバートの大変さは何となく分かる。しかし鈴木のように試合に出るにはやるしかないのだ。鈴木のようにポジションを変えながら次々に違う景色を見た人はきっと視野が広い。私も頭の固い単能工にならないよう少しずつでも新しいことにチャレンジしていこうと思っている。

どさくさ紛れの吉村裕基復帰待望論~ソフトバンクに求められる人材のフル活用

「一度決めたことだから」。組織の頑固あるあるである。もちろん朝令暮改は下っぱほど影響大だが、柔軟性がないのも考えものだ。その点、新興企業のソフトバンク(といってもそこそこの歴史にはなってきているが)がオーナー企業であるホークスはまだまだましだと思う。であればこの仰天プランもなくはないかもしれない。吉村裕基の復帰だ。

 

というのもsmartnewsを見ていたら日刊スポーツに「元ソフトバンク吉村裕基がオランダ リーグでプレーへ」という記事を見つけたからだ。まだまだ現役続行をあきらめず奮闘中なんだなと知った。

 

いまソフトバンクは外野手を中心に離脱が相次いでいる。中村晃は体調不良、柳田悠岐とグラシアルと福田秀平は故障。上林誠知は死球を食らったが幸い打撲で済んだが無理はできまい。昇格即スタメンの長谷川勇也はまた足を傷めてしまった。

 

吉村は一塁を守っていた印象だが外野もできないことはないだろう。守備を考えれば吉村の前に城所龍磨の顔さえ浮かんだがさすがにこれは突飛すぎるか。引退した城所は無理でも吉村はまだ「現役」だから戻ってきてもらうことはできないか……と考えた次第。

 

もちろん今頑張っている戦力に何とかしてもらうのが一番。だがもう下から昇格させる人材が枯渇状態なのも事実だ。吉村復帰なんて馬鹿げていると言われるのは百も承知なのだが、ドラマ好きな性分もあって書いてみた。単純にもう一度吉村のユニホーム姿が見たいという願望も込めながら……

 

かつてソフトバンクにはリストラの星と呼ばれた選手がいた。宮地克彦元コーチだ。西武を選手外になり、トライアウトも参加。台湾行きまで考えた末にソフトバンクが獲得した。いぶし銀の活躍で16年目で初の規定打席到達はまさにリストラの星という表現がぴったりだった。

 

宮地克彦と吉村が違うのは、ソフトバンク自身が戦力外通告を突きつけたことだ。いったん決めたことを覆すのは組織的にすんなりいかないかもしれない。だが状況は当時と違い深刻だ。ここは一度戦力外にした山本和範を再び召し抱えた近鉄ばりの柔軟な発想ができないものか。

 

マイストーリー・マイウェイ―べった野球人生 カズ山本自伝

マイストーリー・マイウェイ―べった野球人生 カズ山本自伝

 

 

 

まあ無理だろうなと思いながら書き始めたのだが書いているうちにそうでもないかな、なんて気にもなってきたがいかがだろうか。もちろん一度戦力外を突きつけられた吉村の気持ちも大事だしコンディションも見極めねばならないし、通告したソフトバンクなりの考えもあろう。

 

だが大事なのは今このピンチをいかに乗りきるかだ。他チームが走り始める前に緊急トレード含め取れる対応はすべて取ってもらいたい。昨年クライマックスシリーズでブレイクした西田(楽天から移籍)の例もある。チーム内外の人材をフル活用して、この大ピンチを乗りきってもらいたい。

結果が出ない時ほど凡事徹底~ソフトバンク離脱の連鎖ついに上林も?

飛車角落ちという言葉があるが、今のソフトバンクは桂馬だらけのような気がする。筆者は将棋をたしなまないのでズバリの表現かは自信がないがだいたい言わんとすることは分かっていただけると思う。そこへまたもやアクシデント。5番昇格の上林誠知まで死球で交代した。泣きっ面に蜂である。

 

そしてロッテに連敗を喫した。しかも決勝点には主力の相次ぐ離脱の影響が出た。この日のスタメンレフトは牧原大成。いつも牧原が守るセカンドに川島慶三、センターが釜元豪だった。それが上林の離脱で牧原がライト、川島慶三がレフト、セカンドに美間が入った。そしてレフトにフライが上がった。

 

守備範囲の広い今宮健太が追ったからか。川島慶三が深く守っていたからか。それぞれ打球に詰めながら最後の最後で譲り合って捕球できず。結果的にこれで進塁したセカンドランナーが荻野のヒットで生還してしまった。

 

ソフトバンクファンだからあっさり書くが、これだけけがや体調不良が続出してよく戦っている。次々若手やベテランを昇格させて層の厚さを示してくれている。しかしそれにも限度がある。若手による底上げには違いないが、どっしりした勝ち方はなかなか難しい。

 

それにしても打てなくなった。実に楽天戦から21イニング無得点。内川聖一の打率はついに1割台。デスパイネとそろっての1割台である。あの内川聖一が……。いとも簡単にヒットを打ってきたイチローが凡退を繰り返したのを思い出してしまった。イチローも内川も打てなくなり、平成が終わろうとしている。

 

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だからこそ数少ないチャンスは確実にものにしたいところだが、甲斐が2打席連続の送りバント失敗。結果的に8回1失点の好投を見せた大竹を見殺しにしてしまった。

 結果が出ていない時ほど凡事徹底。送るべき時に送る。上林にしても死球の避け方が中途半端。解説者が、ボールとの距離感がつかめておらずいかにも調子が悪そうと言っていたが同感だ。

 

川島慶三今宮健太のフライの追い方もそう。このコンビで打球を追うことが少なかったとしても、大きな声を出して、大きな身ぶり手振りで最後までしっかり連係してほしかった。

 

 

 

上林は大丈夫だろうか。今のソフトバンク打線では貴重な長打力だし守備も堅い。離脱されると本当に困る。もし欠場ならライト牧原、センター長谷川勇也、レフト釜元、セカンド川島慶三……なんてすぐ選択肢が浮かんでしまうのも、控えの出場機会がだいぶ増えたことの裏返しである。

 

あんなに簡単に得点できたのが嘘みたいだ。が、嘆いてばかりもいられない。結局、残った人たちでやるしかない。一人一人ができることをやるのみだ。主力が戻ってくるまで歯を食い縛る。できれば主力が戻る場所をなくすくらい結果を残す。そのくらい高望みしてやっと、主力の抜けた穴の何割かがようやく埋まるくらいだろう。

 

果たしてギータや中村晃、グラシアルといった飛車、角クラスの不在を補う桂馬たちは暴れまわることができるか。桂馬の動き方を確かめたら、桂馬は唯一、他の駒を飛び越せるのだとか。こりゃ我ながら若手をうまく例えられたかと思ったが桂馬は「一度進むと後戻りできないので注意が必要」と書いてあった。いやいや。この際若手は後戻りしようなんて考える必要なし。主軸の座まで奪うつもりで奮闘してほしい。

意味のない無理は禁物~ソフトバンク牧原の走塁死に感じた不安

涌井秀章にしてやられた。貧打が完封負けの原因だがどうしても見過ごせないプレーがある。初回の牧原大成の走塁死だ。

 

涌井の暴投がホームベースに当たって跳ねたのか。確かに普通の暴投よりはキャッチャーが捕るまで手間取った。しかしボールの行方は三塁側。一塁走者だった牧原の進行方向である。もちろん牧原クラスなら視界に入っていないはずはない。

 

 

もう余裕も余裕で三塁で刺された。無死二塁が一死ランナーなしになった。この日の涌井秀章の出来ならばこのプレーがなかったとしても完封負けを喫したかもしれない。だが牧原の暴走は確実に涌井の立ち上がりを助けた。

 

俊足で守備範囲も広い。牧原のファインプレーには何度も助けられている。だが牧原のことが少し心配になる。彼は気持ちが先走るというか、無理しなくていい時に無理をしてしまう時があるんじゃないか、と。

 

 

私はフラッシュバックした。忘れたくても忘れられない昨年の西武との天王山。ランナー牧原は三塁と本塁間に挟まれて、タッチを無理に避けて脚を傷めた。牧原は何とかピンチを脱しようと精一杯のプレーだったのだろうがよほどのことがないくらい、あれはアウトになる状況だった。一つも試合を落とせないシーズン終盤、一つのアウトより牧原という才能を失ったことが痛かった。

 

 

無理することには意味がある時と意味がない時がある。牧原は今後も1番バッターを務めるのならば頭を切り替える必要がある。切り込み隊長(プロ野球くらいしか見ない表現だが)ならば職務はチャンスを広げることなのだから。三塁で刺されたことは結果論だったとしても、あんなに明らかなアウトならばソフトバンクファンは怒るに決まっている。

そして村松・三塁コーチ。スピードに乗ったランナーを制することは難しいのだろうか。状況は違うが今シーズン、本塁突入させた甲斐があえなくタッチアウトになったシーンがあった。際どいタイミングでもセーフになれば、三塁コーチのお手柄だ。逆に余裕でアウトになった場合は戦犯になる。今回の牧原の場合は誰の判断だっただろうか。

外野のポジション争いは長谷川勇也の昇格でますます混沌としてきたが、セカンドは牧原がほぼ固定。他には川島慶三と、福田秀平、高田知季あたりか。タイプ的に牧原とかち合うのは高田。当面、高田を上回れば牧原は試合に出られるが、牧原にはそこに安住してほしくない。もちろん牧原にそんな甘えはないだろうけれど。

 

上林誠知がトップバッターというのは超攻撃的オーダーだがホームランを打てることを考えると今の牧原の1番が素直によいと思う。しかしチャンスメイクをもっと意識することで四球を選ぶなど、出塁率を高めてもらいたい。幸い今季は2番の今宮健太が好調。牧原の俊足を絡めれば送りバントもエンドランもでき、そこから内川聖一デスパイネ……とつないでいける。

 

たった1回の走塁死で牧原を責めすぎた感もあるが、それは期待があるゆえ。まだまだ伸びしろがあると思うので、俊足としぶとい守備でさらにチームに貢献してもらいたい。

長谷川勇也昇格で若鷹軍団は戦々恐々~ソフトバンクの出番争いますますヒートアップ

私がソフトバンクファンになった瞬間があるとしたら、長谷川勇也のあの打席だ。2011年、西武とのクライマックスシリーズファイナルステージ第3戦。杉内俊哉涌井秀章の行き詰まる投手戦で、長谷川はあとストライク一つで負ける土壇場から起死回生の同点打を放った。本当の意味で、私がソフトバンクファンになった瞬間だった。

 

 

あの日の長谷川勇也は神がかっていた。延長でもサヨナラヒット。ソフトバンク日本シリーズ進出に花を添えた。ちょっとしたことをすぐ「神対応」なんていう風潮には辟易しているのだが、私には長谷川が神様のように思えた。

だが時は流れ、気付いた時には長谷川勇也はスタメンではなく代打要員となっていて、今では1軍に帯同もしていない。やはり足のけがが払拭できないのか。特に長谷川のポジションは外野。足に不安があったら起用しにくい。

 

 

2018年契約更改では長谷川勇也も記事になった。大幅減俸よりも、若手に対する挑発的な言葉(と私は受け止めた)が印象的だった。「若い選手に負けるとはさらさら思ってない」「何のために練習しているのか、はっきりと、明確に意思がこう…あんまり伝わらないなという選手が多かった」。言葉の端々に長谷川の苛立ちが見受けられはしまいか。

その苛立ちは後輩に対するものなのか、遠回しに自分自身に対するものなのか。とにかく長谷川の不完全燃焼感がすごく伝わってきた。

それを払拭するためか、キャンプでは長谷川勇也の打ち込みが話題になった。日刊スポーツには「ソフトバンク長谷川勇也、1000球ノルマ妥協なし」という記事が出た。だが開幕が近付くにつれて報じられるのは現在の主力ばかりになり、主力が故障で離脱しても、起用されるのは若手、もしくは福田秀平と川島慶三だった。

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長谷川がいるじゃないか、と思っているソフトバンクファンもいる。昇格させてもらえないのは長谷川と工藤監督の間に確執があるからだ、という人もいる。本当だろうか。正直なところ、その辺りには興味ない。だがもし実力以外、例えば若手にチャンスを譲らされていることが2軍にいる理由だとしたらもったいないなと思う。

長谷川の年俸は1億円。すでに大幅減俸は経験済みだ。想像したくもないがこのままだと長谷川は攝津正や五十嵐亮太寺原隼人と同じ運命になると思う。この3人とも現役続行の意思を示したが、長谷川とてまだまだやれると思っている。じゃないと1000球も打ち込まないはずだ。 

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そんな長谷川勇也がついに昇格する。福田秀平のあのフルスイングがこんな結果になるとは。福田にとっては酷な結果だが長谷川には千載一遇の大チャンス。プロ野球はまことに過酷な現場である。

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若手にしてみれば戦々恐々だろう。実績が十分なことに加えて、若手が物足りないと言っていた大先輩と争わねばならないのだ。

しかし若手は若手で先輩を超えないと自分の居場所は作れない。先輩は先輩で自分の居場所は守らねばならない。ソフトバンクの最近の出番争いは近年稀に見る激しさだ。福田より長谷川の方が危機感があるから、激しさは増すに違いない。

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それが結果としてチーム力の底上げになればよいのだが。そうしているうちに柳田悠岐やグラシアルや中村晃が戻ればよいのだが。それは控え軍団が控えに戻ることを意味する。それとも若手のうち誰かが主力の一角を崩すのか。

福田のフルスイングによりまさかの展開に。長谷川勇也が舞台に立ちますますヒートアップするソフトバンクのスタメン争いから目が離せない。私たちは毎日のように極上のドラマを見せてもらっている。

福田秀平のフルスイングを肯定してしまう私~プロ野球選手が見せる激しい生存競争

雨の中、イベントのブース運営に出動。帰ってからDAZNソフトバンク戦を堪能するつもりだったが、一緒にソフトバンクを応援している方のFacebookページが一瞬見えてしまった。瞬時に目を背けたが「福田」「怪我」の文字が!うそだろ?

見間違いであってくれ。そう思いながら飛ばし飛ばし試合を見ていった。福田秀平はセンターにもライトにもレフトにもヒットを放ち連日の3安打。全然大丈夫じゃないか。いやいや、福田は盗塁もするし外野の守備もできるから打撃以外でけがをするんじゃないか。DAZNを見る前にFacebookを見てしまったがために、もはや楽天ソフトバンクを見ているのか、福田がけがをするのかどうかを確かめているのか分からない。

試合は甲斐の3ランをベースにソフトバンクが得点し6-1と終始ソフトバンクペース。そして最終回になった。福田が出てきた。そしてファウルを打った瞬間脇腹を押さえた!  でた、これか!

中村晃柳田悠岐、そしてグラシアル。いかに層の厚いソフトバンクとてこんなに離脱するのはどうかしている。もし福田秀平まで故障したら本当に呪われているんじゃないかとさえ思ってしまう。

だが福田は打席に立ち続けた。しかしファウルを打つ度に顔をしかめた。明らかに異常がある。だが福田は交代できなかった。なぜなら後輩たちが激しく追い上げているからだ。釜元豪が昇格。次は真砂。そして美間。きのうは栗原陵矢が決勝タイムリー。どんどん若手が頭角を現そうとしている。

そんな中で結果を出しているから福田は使われているのだ。しかもスタメンで。この2日間の福田の3安打はアピールであり、意地と見た。若手の可能性を見るのもいいがオレを忘れないでくれ。そんな気持ちの表れに見えて仕方がなかった。

だからこそ福田は交代を望まなかった。それは立花コーチも分かっていた。だがどうやら福田に「スイングするな」と声を掛けたらしい。福田は3ストライク目をスイングせずベンチに帰ってきた。

金本知憲ばりに片手で気合でヒットを打つのも美しい。しかし福田秀平にはあれ以上無理をしてほしくなかった。せっかくつかんだチャンスを逃したくない。その一心は痛いほど伝わってくる。守備固めや代打、代走。福田は常にチームのために働いてきた。それが積もり積もっていつの間にか、スタメン起用が少ない選手になってしまった。そこへ主力のけが。真っ先に福田の名前が挙がるタイミングで先に釜元が使われた。私は福田の胸中を察した。

だから脇腹を押さえながらスイングする福田を見て泣きそうになった。これはスタメン人生を歩んできた人には分からない感情だ。そして控え人生を歩んできた人には痛いほど分かる感情だ。やっとつかんだチャンス。簡単に手放せるわけがない。

ソフトバンクは強いなと思う。それは首位争いをしているという意味ではない。相手と戦いながら自軍の選手を競わせている。そうしながら勝っている。本当に強いチームだと思う。福田の顔を歪めながらのスイングは、ソフトバンク野手の出番争いの激しさを何より物語っているのだ。

 

 

プロ野球選手はなるだけでもすごいのに1軍昇格争いもある。1軍になってもレギュラー争いがある。ポジションは一つずつしかなく、先に守備のうまい選手が鎮座していたらなかなかポジションは奪えない。先に似たタイプの選手が結果を出してしまったら、控えに回るしかない。ソフトバンクの選手起用を見ているとあらためてプロ野球が生存競争の社会であることを再認識させられる。

いま福田秀平はどんな気持ちだろうか。結果を出さねばという気持ちが強すぎて力が入ったのだろうか。一生懸命な人にけがをさせるなんて、野球の神様は酷なことをしすぎだ。それとも長いシーズン、福田にはぼちぼちやれという、神様なりのメッセージだったのか。

福田には悔しい気持ちをグッとこらえて、まずは不安がない状態にしてもらいたい。まだ4月。若手が調子よくとも、経験は乏しい。結果は乱高下するだろう。その点福田は経験がある。福田の力を必要とする場面は山ほどあるのだ。脇腹は傷めるとややこしい。痛みが再発するとも聞く。今はとにかく無理をしてほしくない。

 

 

福田が離脱したらもうレフトやセンターのポジション争いは川島慶三も含めて激化の一途だ。中村晃やグラシアルが復帰したらどうなるのだろう。主力の回復はうれしい半面、悩みどころでもある。その時福田はどんな立ち位置にいるだろうか。

福田秀平は何もそんなに必死のパッチでバットを振らなくていいじゃないかと思う人もいるかもしれない。でも私は福田のがむしゃらな姿勢を肯定してしまう。ひょっとしたら2018年オフに戦力外通告を受けた城所龍磨のことがちらついているのかとすら思う。あれだけ若手が起用されたら焦らない方がおかしい。力を入れない方がおかしい。目一杯振らざるを得ないのだ。私は福田のフルスイングにプロ野球の恐ろしさを見た。

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譲れない一線は守る~判定に異議を唱えた楽天キャッチャー足立

楽天ソフトバンクの試合で、久々に抗議の場面を見た。リクエスト制度が出てから審判への直接的な抗議が減った。審判はリスペクトすべき存在ではあるけれど、納得できない時は声を上げてよいと思う。きょう声を上げたのは楽天のキャッチャー足立祐一だった。

美馬と足立のバッテリーは8回、ランナーを二塁に背負った。0-0の展開だっただけに何としても抑えたいところ。ツーアウトとなり、バッター牧原も追い込んだ。そして低めにズバッと直球が決まったかに見えた。ソフトバンクファンの私も「うわっ」と思わず天を仰いだが判定はボール。ここで足立がエキサイトした。

 

何か球審に言ったようだ。もしくは思わず声が出たか。球審が足立の前に腕を出して制していた。足立の表情はマスク越しに、紅潮しているように見えた。納得がいっていない様子だった。

収まりきらない足立の態度を見て、楽天の平石監督や光山コーチらがベンチを飛び出した。そして足立と球審の間に割って入った。光山コーチが足立をなだめていた。気持ちを切り替えろ、と言ったのかもしれない。

 

美馬と足立は再開後のボールに落差のある球を選択。牧原は空振り三振した。足立はミットを突き出して喜びを表した。私はソフトバンクファンだから本来残念がるべきなのだが、何だかすっきりしていた。そしてほとんど知らなかった足立というキャッチャーに好感を持った。

 

アラフォーともなるといろんなことが分かり、先が見えすぎて、少々のことは流しがちだ。異議を唱えても覆る可能性が小さければ、無駄なエネルギーは消耗したくないからと丸く収めてしまう。ごちゃごちゃ言うやつだと思われたくない。めんどくさい……どんどんこだわりが減っている自覚がある。

 

だからこそハッとさせられた。足立はまだまだ実績が少なく、球審に抗議を言うのも気持ち的に憚られる若手だ。勝負どころだったから声が思わず出たのかもしれないが、ストライクだと自信があったのだろう。だったら声を上げて正解だ。

 

何より美馬はうれしかったに違いない。渾身のストレートが最高のコースに決まった。判定はボールになったが相方は分かってくれた。相方はオレと同じ気持ちなんだ。だからあんなに熱くなってくれているんだ。次は絶対ストライクをとってやる。そんな前向きな気持ちになったのではないか。

楽天首脳陣がベンチを飛び出したタイミングもよかった。あれ以上エキサイトしたら足立が退場になってしまう。足立の気持ちは聞いてやる。しかしまずはこのピンチをしのぐことがおまえの役割だぞと諭したのだろう。そして足立は見事に期待に応えた。

 

あの後足立は光山コーチと話をしただろうか。美馬と話をしただろうか。ちょっと気になる。

 

足立が生まれる遥か前、一時代を築いた阪神村山実がストライク、ボールの判定に猛抗議をした有名な事件があった。剣幕に押されたか、球審は退場を命じた。だが納得いかない村山は泣いて抗議した。納得いかなかったのはストライク、ボールの判定か、退場宣告か、審判の態度だったのか、全部か。ともかく村山は球審に「どこがボールや。ワシは命がけで投げているんや。あんたも命がけで判定してくれ」と詰め寄ったという(週刊ベースボールONLINE  プロ野球デキゴトロジー/8月11日  阪神村山実、涙の抗議【1963年8月11日】より)。

 

村山実「影の反乱」

村山実「影の反乱」

 

 

何かとドライになってきた世の中、そして私。納得できないことをすべてのみ込まない、そこまではしないけれどこれは譲れない!という時は勇気をもって声を上げたいものだ。確かに傷つく恐れはある。あとは自分の気持ちとのバランスだ。自尊心を傷つけられるくらいつらいことはない。つまらないプライド、ではない。誇りだ。自負だ。譲れない一線は密かに守りたい。そのためにも上げるべき時は勇気をもって声を上げていこうと思う。

防げる失点を防ぐ~ソフトバンク甲斐とモイネロにほしかった少しの「間」

その1点は防げたかもしれない。2点目も防げたかもしれない。そうしたら負けなかったかもしれない。結果論とは承知の上だが、ソフトバンクはバッテリーの若さが出た。決勝点はモイネロの抜けた球を甲斐のミットが弾いての三塁走者生還。だめ押しはバッテリーが喫したスクイズだった。

 

モイネロは浮わついていた。先頭バッターに二塁打を許し、送りバントを決められた。1死三塁。楽天は代打にベテラン渡辺直人を送り込んだ。ソフトバンクはしぶとい打撃にさえ注意を払えばよかった。実際、渡辺を追い込んだのだがまさかの死球ソフトバンクの台本は崩れ、モイネロはセリフを忘れた俳優のような顔になっていた。

 

ここで一息入れたかった。しかし流れを変えられないまま次のバッターへ。一塁走者の代走橋本到が盗塁を試みた。それが視界に入ったのか。モイネロの投球は大きく上に逸れ、甲斐が慌ててミットを伸ばしたが投球を突き飛ばす形になり、三塁走者が生還してしまった。

 

気持ちを立て直せないままバッテリーは次打者の田中和基に向かった。楽天の監督が高校野球の名門PL学園出身の平石であることを考えたらスクイズは当然あるのだが、2球目にあっさり決められた。

 

私が指摘したいのはこの悪い流れ。確かに試合は4-2で楽天が勝ったのだから、スクイズの失点がなくてもソフトバンクは負けた。だが気持ちを立て直せないままの失点はまずい。そしてもったいない。失点には防げなかった失点と、防げた失点がある。最後の2点は今後の大きな反省材料だ。

 

先頭打者の二塁打からモイネロはいつもの調子を出せずじまいだった。毎回完璧に抑えられたらいいのだが、そんなにうまくはいかない。ならばランナーを返さないように気持ちを切り替えてほしかった。ベンチは、甲斐は、野手はサポートできなかったか。マウンドで一呼吸置きたかった。

 

誰しもミスはある。ならばせめてミスを続けないようにしたいものだ。野球はランナーがホームに還って1点だ。言い換えれば生還させなければ失点しない。先発の千賀がランナーを貯めた時は何度も甲斐とマウンドで話していた。サイン違いの確認だったかもしれないが、千賀は後ろを見たりして気持ちを切らさないようにしていた。十分な「間」があった。モイネロは素直にバッターに向かってしまった。タラレバは意味がないのだが、例えば死球で出したランナーに一球、牽制球を挟むなど工夫がほしかった。

 

気持ちを立て直せないとこうなるんだよな、と試合を見ながら再認識した。気持ちではどうにもならないことは実生活でたくさんある。でも、だからこそ、気持ちの切り替えで何とかなることに関してはもがいてみたい。防げた失点はいかにももったいない。ミスは仕方ないにしてもミスの連鎖は防ぎたいものだ。

 

そのためにも「間」は取りたい。たばこを好む人は一服すればいいが私は吸わない。根を詰める悪い癖があるので、意識してコーヒーを飲んだりチョコレートをつまんだりしてみよう。誰かに相談してみてもよさそうだ。幸い何人か顔が浮かぶ。防げる失点は防ぐ。そうやって勝ち進んでいきたい。

ソフトバンク準レギュラーの競争に興味津々~釜元、真砂、美間それぞれの思惑

美間がライト線を襲う二塁打を放った。その後映ったソフトバンクベンチは松田宣浩を中心にグラウンドに向かって何やらワアワア騒いでいた。そのボールを記念にくれ、とでも言っていたのか。そう、美間は1軍に昇格したばかり。彼は昨年トレードで広島からやってきた選手なのだ。

 

美間優槻選手のテーマ

美間優槻選手のテーマ

 

 

 

 

ソフトバンクは野手の「高齢化」が指摘されている。筆頭はベテランの内川聖一松田宣浩なのだが、彼らではなく柳田悠岐中村晃、グラシアルが離脱。代わりに川島慶三、釜元豪が試合に出だした。

 

 

川島慶三はベテランなのだが、釜元はようやく一軍に定着しつつある。8年目だからようやく手にしたビッグチャンス。昇格のきっかけが主力の離脱という他人の不幸だったとしても、プロ野球選手はそれをとっかかりにしてでも名前を売っていかねばならない。幸い初安打、初ホームランを記録。11日の試合でもタイムリ三塁打を放ち俊足ぶりを見せつけた。首脳陣の評価も上々だろう。

 

 

一方、チャンスをもらった真砂は自分の打撃ができなかった。妙に自信なさげなスイングだった。「ミギータ」とは、抜群の身体能力で、右の大砲になってほしいという期待も込めてのあだ名らしいがギータと決定的に違うのが思いきりのあるなし。百戦錬磨の柳田悠岐と実績がない真砂を比べてはいけないのだが、自分のタイミングでバットを振れない真砂は見ていて切なくなる。私は真砂の精神状態が何となく分かる。

 

 

彼自身、そろそろ結果を出さないとまずいとは分かっている。だから今回の1軍昇格は願ってもないチャンスだった。スタメン起用された日本ハム戦の三振が印象的だった。明らかな振り遅れ。振らされているように見えた。もちろん野球はピッチャーが投げて始まるのだが、それにしても受け身すぎる。

 

 

野球も仕事も同じだと思う。受け身では結果を出すことが非常に難しい。試しに周りにいる、仕事ができる人を見てみてほしい。この人たちは常に自分で時間や他人をコントロールしている。バットを振らされるのではなく、自分のタイミングで振っている。だから当てやすいのだ。

 

 

じゃあ経験が少ない人はどうしたらよいのかと言えば、それはもう、結果を出すしかない。真砂は結果を出せなかった。そして代わりに美間が昇格した。冒頭の二塁打にどんな意味があるのか、よく分かるだろう。

 

 

真砂はピンチだが美間にはチャンス。そして美間は結果を出した。あとはこれを続けた者勝ちだ。チーム内では明石健志や福田秀平らが守備固めや代走、代打で起用されてきたが明石は故障で離脱。福田秀平は後輩たちに出番を奪われている。2019年のソフトバンクはこの準レギュラーたちを見ているだけでも面白い。

 

 

できれば全員ヒットを打ってくれないかなと思うのだが、それは虫がよすぎる。見た感じ、釜元は持ち味を出せており、柳田悠岐は無理でも頑張ればグラシアルの穴は埋められるのではないか。そんなことを書いたら川島慶三にオレがいるぞと怒られるかもしれないが。確かに川島慶三は試合に出してもらえていて、当たりは決して悪くない。

 

 

美間は美間で名実共にチームの一員になれるビッグチャンス。どのくらい1軍にいられるか楽しみだ。当の選手たちは大変だが人間模様含め準レギュラーたちのレギュラー争いは興味深い。主力が戻るまではいい意味で競争してみんなで主力の抜けた穴をカバーしてほしい。


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