黒柴スポーツ新聞

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藤本ソフトバンク開幕5連勝!〜成果は戦力の充実から

今年はひと味違うと思いたい。藤本ソフトバンクが開幕5連勝。新人監督の開幕5連勝は中日の与那嶺要監督(1972年)、阪急の梶本隆夫監督(1979年)、西武の田辺徳雄監督(2015年)に続き史上4人目だという。ソフトバンクはBクラスに甘んじた2021年シーズンとは何が違うのか。

まずは目立った故障者がいないこと。針が患部に残ってしまうという信じられないことが起きた松本、ローテ入りと見られていた田中正義や武田翔太がいないものの、投手は千賀滉大がどっしり座るのが大きい。昨季は足首を傷め前半戦は不在。後半戦で盛り返し2桁勝ったのはさすがだが、千賀不在は優勝争いに大きく響いた。

野手では3番柳田悠岐、4番グラシアル、5番栗原陵矢が固定できたのが大きい(栗原のけがは心配だが)。昨季はグラシアルが指を傷めて打線の軸がなくなった。栗原や柳田がそのポジションに入るも、この2人が止まったら全体的に勢いがなくなってしまった。勝ち越されるとなかなか逆転できない印象だった。

抑えの森唯斗も去年は本調子からほど遠かった。まず戦線離脱することが想定外。戻っても追いつかれることがたびたび。代役を岩嵜や板東、モイネロが務めたが森の代わりができたかというとやはり難しかった。

という、千賀、グラシアル、森のキーマン3人がいることが大きいわけだが、そこに新戦力が結果を出していることが好調の要因だ。まずは藤井皓哉。広島を戦力外となり独立リーグの高知経由でソフトバンクと育成契約。勝ちパターンの一角に食い込み、開幕5戦で早くも2勝となった。

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同じく独立リーグ経験者の又吉克樹も好投。又吉も中日から移籍後初勝利をゲットした。働く場所が変わった人はまず結果を出すことで名実ともにチームの一員となるわけで、又吉も一息つけたに違いない。

野手では新外国人のガルビスが鮮烈デビュー。開幕スタメンは譲ったものの、代打で初安打。さらには逆転満塁ホームランで藤本監督に初勝利をプレゼントした。

ルーキーでは野村勇がロッテ戦で快足を披露。代走ですかさず盗塁。タッチアップで三塁に進むとサードゴロでも果敢に本塁へ。紙一重のセーフで無安打での勝ち越しに成功した。

こうしてみると、適材適所プラス新戦力という絵に描いたような成功例だ。開幕カードは一歩間違えばビッグボス新庄劇場になりかねなかったがそれに振り回されることなく結果を出した。レギュラーがそろうことは大前提で、新しい風が勢いをもたらす。新年度が始まるあちこちの職場でもこうありたいものだ。


さて、このブログ「黒柴スポーツ新聞」がこの記事で通算1000本投稿となった。2016年元日の創刊、7年目での達成だ。この間感性が枯れ果てたり仕事を優先したりと大スランプの時期もあったが、何とか大台に乗せることができた。これもひとえに読者の皆さんのおかげ。本当にありがとうございます。ちょくちょくのぞいてスターを付けてくださるあなた、いいねを付けてくださるあなた、シェアやリツイートしてくださるあなた、そう皆さん一人一人の力で通算1000本に到達した。これはゴールではなく通過点。フッ、いつか言ってみたかったこの言葉。これからも最高の暇つぶしメディアを目指して新しい展開も考えていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。


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