黒柴スポーツ新聞

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バレンティンを熱男にするソフトバンク~年俸5億円の効果は現れるのか

5億円の保険が機能するかもしれない。ソフトバンクバレンティンのことだ。昨シーズンオフ、バレンティンがヤクルトを離れることになりソフトバンクが手を挙げた。ソフトバンクにはデスパイネやグラシアルという実績ある外国人選手がいるので、5億円も出して獲得しなくてもいいのでは?と思った人もいただろう。黒柴スポーツ新聞編集局長もそう思った。だがとにかく2019年のソフトバンクは離脱者が多くハラハラドキドキしっぱなしだった。ゆえに保険と言っては失礼かもしれないが、バレンティンを獲得できるならまさしく保険的な安心にはつながるように思っていた。その保険が機能する事態になっている。デスパイネもグラシアルもこのコロナ禍でキューバを出国できないのだ。

これについてはサンスポが「ソフトバンク・森ヘッド、デスパイネとグラシアルの開幕絶望を明かす」と記事にしていた。日本に来られてもすぐ合流できないし、開幕時には戦力と考えてないよというものだ。状況からしてやむをえまい。しかしさほど悲壮感を感じられなかったのは戦力的に間に合っているからではなかろうか。柳田悠岐もいるし、長谷川もいる。そしてバレンティン。工藤監督はバレンティンにレフトを守らせる考えのようだ。

デスパイネはDHまたはレフト。グラシアルもレフトを守れる。バレンティンも守るならレフト。そろいもそろってレフトだが、デスパイネとグラシアルが合流できたなら3人のうち二人をレフトとDHで使えるということなのかもしれない。

ほら、こういうこともあるから獲れる戦力は獲っておいた方がいいよというのも正解だし、それは結果論であって、あまりに高い額で選手を獲得しなくていいよというのも一理ある。ただ今回言いたいのは保険が効きそうだということだ。保険は当たり前だが掛けた人に恩恵が生まれる。バレンティンとて不発に終わる可能性もあるが大技あり小技ありのソフトバンク打線に名を連ねることで作戦に幅は出そうだ。

個人的に楽しみなのはバレンティンも「熱男」になるのかという点だ。ヤクルト時代はかの宮本慎也に全力疾走や守備の大切さを説かれたというバレンティン。その教えは言葉なり「背中」だったと思うがソフトバンクでは言葉よりもチームの雰囲気、明るいノリなんじゃないかと思う。すでにオープン戦ではいくつかの激走を見せておりバレンティンの変化の萌芽が見られる。どうせアイツはと言わず乗せて走らせてしまうことができたとしたら、ますますソフトバンクはいいチームだなあと思うことだろう。「みんながいいように環境を作るのがチームメートだから」。バレンティンとの縁を紹介する、full-count記事に載っていた川島慶三のコメントだ。環境づくりは、本当に大事である。


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