黒柴スポーツ新聞

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侍ジャパンを救うソフトバンク勢に興奮〜柳田同点打、栗原送りバント、甲斐勝ち越しタイムリー

崖っぷちの侍ジャパンを3人のソフトバンク戦士が救った。まずは柳田悠岐。土壇場の9回1死から、内野ゴロで同点に追いついた。ド派手にサヨナラ3ランとはいかなかったが、きっちり最低限の仕事をしてくれた。

そして栗原陵矢。解説の宮本慎也でさえ体験したことがないというくらいしびれる、タイブレークのノーアウト一、二塁からの送りバント。これを高校野球のお手本になるような、初球での成功。代表初打席というだけでも緊張しただろうが勝負強さはさすが。明るいキャラの栗原がきっちり送ってベンチに戻ると侍ジャパンはイケイケムードだ。

締めは甲斐拓也。アメリカチームが何やらゴニョゴニョ話していたが、何と外野手を1人内野に向かわせた。ピッチャー、キャッチャー以外に内野手5人。一か八かの賭けに出たが、それは甲斐も同じ。初球を思いっきり振り抜くと、アメリカの工夫をあざ笑うかのように高々とフェンスまで飛んでいった。甲斐の場合は殊勲のタイムリーも大事だが、そこはやはりキャッチャー。この日は梅野の後を引き継いだ訳だが延長では栗林の持ち味をきっちり引き出してタイブレークを無失点で切り抜けた。思い切ってこい!というジェスチャーは十分栗林に伝わっただろうし、期待に応えた栗林もさすがデビューから無失点記録を積み重ねた守護神らしかった。

というわけでソフトバンクファンにはたまらない勝ち方の侍ジャパン。今日は中継ぎで千賀がよく踏ん張ったのも収獲だ。次の韓国戦でもソフトバンク勢が活躍してよい結果をもたらしてほしい。


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