黒柴スポーツ新聞

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戻ってきた人たち〜ソフトバンク2022年は4位から巻き返せるか

2022年にソフトバンクホークスはどうなるのか。2021年はリーグ4位だったからかなり負けたと思っていた。が、実は負け越しが2だけ。もちろん優勝するにはたくさん貯金が必要なので、借金2というのは良くはない。だが必要以上に落胆する必要もないのでは?と思った。

次に、あらためて気付いたのはヘッドコーチが交代したこと。藤本新監督がクローズアップされがちだが、しれっと森浩之ヘッドコーチに戻っている。あら?小久保ヘッドはどうなった?と調べてみたら2軍監督だった。この配置転換をどう見るか。正直なところ、いちホークスファンとしては、2021年の敗因の一つが選手起用や戦術と考えている。どうせ波に乗れないなら若手起用というファンの声もあったが実際は川島慶三や明石頼み。川島は開幕カードでサヨナラ打を放つなど存在感を示したがシーズンを通した活躍とはならず。代打明石に至ってはヒットが出ずTwitterでトレンド入りする始末。明石もプロとしてどうかと思った一方、そういう状態の明石を一発勝負、一か八かの場面で使い続けた首脳陣も悪いと思った。右の打者が手薄と阪神から中谷を取ったのに使わないのも疑問。新外国人も泣かず飛ばずで終わり、打線は火を吹かずに終わったと言っていい。やはり誰かが責任を取らねばならなかった。となると指揮官の工藤監督の辞任は不可避だったかもしれないが、ヘッドコーチもろともとなると、チームとしてはツートップに責任ありと見たのではないか。


個人的には藤本監督が1軍監督として初めてのシーズンなので、経験がある森ヘッドコーチの復帰は頼もしく思う。何せ森ヘッドは日本シリーズを連覇したヘッドコーチなのだから。選手が入れ替わったから前と同じことをして勝てるかというとそうではないが、柔軟性が感じられなかった小久保ヘッドでは藤本新監督を支えるのは難しそうと思う。ヘッドコーチ交代は全く注目されていないが、一つ安心材料には感じられる。


元に戻ると言えば外国人選手もそう。デスパイネとグラシアルは退団の報道もあったが結果的に契約継続。グラシアルはけがの回復がどの程度なのか不安が拭えたわけではないが、未知数の新外国人だらけになるよりはマシだろう。経験があるこの2人に加え、ガルビスという、ショートを中心に内野を守れる新外国人が加入。これは今宮や牧原、グラシアル、中村晃の負担軽減も考えられてなかなかよい補強と見た。あとはどれだけ打つか、ではあるが。投手ではマルティネス・ロスが気になるが、レイが復帰。先発ローテにはまれば心強い。


工藤監督辞任から長谷川引退、高谷と川島戦力外、平石コーチも倉野コーチもマルティネスも去るなど、なんか頼りにしていた人が次々といなくなるなぁとファンとしてはダメージを感じていたが、コーチとして残った人もいる。即戦力は厳しいかもしれないが、将来が楽しみなドラフト1位の風間も取れた。あとは昨年1軍に定着できた三森や、後半から存在感を出してきたリチャードも真価が問われる2022年。4位からの逆襲を楽しみにしている。


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