黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

2016-01-01から1年間の記事一覧

人が輝けるかは時と場合による~南海を首になった高橋里志は広島で大ブレイクし20勝で最多勝

ブログ開始から通算300号となった。これも読者の皆様のおかげ。初年度のため制球が定まらず読者の皆様のストライクゾーンと合致したかは怪しいものだが。 およそ1割が固定客。残り9割が新規。固定読者増を目指したいがそこは考え方次第。毎日新しい出会いの…

人を大切にしない組織は栄えてほしくない~マリノス功労者の中沢佑二は年俸半減提示、闘莉王は1年で2度の戦力外

皆勤賞でも査定がマイナス。耐えられるだろうか。マリノスの中沢佑二が年俸を半減する通告を受けた。さすがに見直しになったらしいが。 www.sponichi.co.jp 同じスポニチの初報では「提携するシティー・グループの編成面に対する影響力が強く、チームの顔、…

青木宣親2000安打まであと35本なのに話題にならず~2017年アストロズファンは祝福してくれるのか実に不安

青木宣親が2000安打まであと35本だと新聞記事で読んだ。大記録にも関わらずほとんど話題になっていない。BBM2010 ヤクルトスワローズ 背番号1の系譜 プロモーションカード No.NV3 青木宣親出版社/メーカー: かーど屋本店メディア: この商品を含むブログを見…

「プロは入ってから稼ぐもの」名スカウト木庭教さんの考えに共感~楽天ドラフト1位藤平尚真の契約金1億円は高い?安い?

カーラジオからスポーツニュースが流れてきた。2016年楽天ドラフト1位の藤平尚真が契約金1億円だという。 まだこんなことをやっているのか。プロ野球でまだ一球も投げていない高校生に払う金額だろうか。 それは期待の表れだろと言う人もいるだろう。高校BI…

外木場義郎のノーヒットノーランを車内アナウンスした国鉄職員さん~広島優勝パレード関連の新聞記事より

広島が11月5日に優勝パレードを行った。関連記事が、黒柴スポーツ新聞編集局長が購読している新聞に掲載された。中でも広島ファンである元国鉄職員さんの話が心に残った。オワコンだなんだと言われるがこうした思わぬ出合いがある新聞。まだ購読の価値はある…

ストライク先行だけの投手は二流~稲尾和久はなぜ年間42勝もできたのか

仕事の流れが不安定な1週間だった。仕事が出来る人というのは好不調の波が少ないのだろう。いつでも力を発揮できる人って素晴らしい。調子が悪いところから盛り返す人はさらにカッコいい。 気分転換に野球の本でも買おうと古本屋に寄った。心の師匠、近藤唯…

大田泰示は日本ハムで再ブレイクした富田勝になれるのか~トレードが成功かどうかは結果次第

巨人の大田泰示と日本ハムの吉川光夫ら2対2のトレードが公表された。どちらが積極的だったのか分からないが人材活用の観点では面白いトレードだ。(ミズノ)Mizuno 北海道日本ハムファイターズ レプリカキャップ 2011 (F ホーム) - Free [ウェア&シューズ]メ…

男気と草魂~納得の黒田博樹の永久欠番と球団合併で消滅した鈴木啓示の永久欠番

黒田博樹の背番号15が2016年シーズンをもって永久欠番になる。「お金だけではない価値観」を示したことがポイントだそうだ。 www.hochi.co.jp Number(ナンバー)878号 黒田博樹とカープの伝説。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))出…

信頼関係は無言のうちに作られる~2016年夏で甲子園「勇退」鬼嶋一司さんの名解説は早慶戦で健在だった

やはり鬼嶋節は健在だった。テレビ中継があった早慶戦で鬼嶋一司さんが解説されていた。2016年夏、鬼嶋一司さんは甲子園解説を電撃引退。黒柴スポーツ新聞編集局長にとっては黒田博樹引退をしのぐビッグニュースだった。引退理由は分かっていないのだが画面…

飼石と勇猛心が組織を強くする~日本ハム優勝の2016年日本シリーズを振り返って

石垣といえばそこそこの大きさの石が重なっているイメージ。だが大きな築石(ちくいし)の間には飼石(かいいし)という小さな石が詰まっている、と下のサイトで見た。実は我が家の石垣がほんの一部崩れたのでテキトーに小さな石を詰めたのだが、石垣とは絶…

ちょっとデキる人は1.5刀流のまま頑張ればいい~岡大海が気迫で西川遥輝のサヨナラ満塁ホームランをアシスト

日本シリーズで気になる男がいる。大谷翔平? 西川遥輝? 黒田博樹? タナキクマル? 違う。岡大海である。 BBM2016/1st ■レギュラーカード■046/岡大海/日本ハム ≪ベースボールカード≫出版社/メーカー: ベースボールマガジンメディア: この商品を含むブログ…

視野が広い人はカッコいい~2016年日本シリーズ解説が細かすぎて「神ってる」宮本慎也

同じ場にいても人によって見ている所も違うしとらえ方も違う。アンテナの張り方が違うのだろうし、感度も違うのだろう。 それを日本シリーズの解説をしている宮本慎也で再認識している。第1戦のTBS中継にがっかりして途中からNHKラジオの宮本慎也解説を聞い…

ブランドは自分でつくるしかない~前進守備をとらせなかった大谷翔平と、とってもらえなかった大瀬良大地

日本シリーズ第3戦中継は朝日放送系列だったため黒柴スポーツ新聞編集局長はいつものように日本シリーズ難民となった。第3戦は黒田博樹ラスト登板(の可能性)ということもあるが、個人的にはいかに日本ハムが立て直せるかに興味があった。見たい、見たい…

生き時間と死に時間~移動日と休養日で復活した稲尾和久

日本ハムファンには申し訳ないが、日本シリーズが面白い展開だ。劣勢こそ栗山英樹のマネジメント力が発揮されそうだからだ。 案の定連敗後に言っていた。自分たちのやりたいことができているか、それが大事なんだと。 並の指揮官なら勝敗にこだわる。だが栗…

やらない勇気~日本シリーズ第1戦、第2戦の大野奨大と増井浩俊の送球による失点を例に

日本シリーズ第1戦、第2戦と日本ハムらしからぬプレーが出た。負ける時はそういうものかもしれないが。 第1戦、広島先制のシーンは重盗だが1死1、3塁で1塁走者がスタート。キャッチャー大野奨大が2塁に投げるもセカンド、ショートが入っていなかった…

似たタイプの人を並べると組織は単調になる~2016日本シリーズ第1戦で宮本慎也が指摘した中田翔と陽岱鋼の打順

2016年の日本シリーズが始まった。大谷翔平対ジョンソンの投げ合いは予告先発で分かっており予想する楽しみがなくなってしまった。まあほとんどの人がこの取り合わせを想像できただろうけれど。 日本ハムと言えば「世紀の奇襲」と表現される故・工藤幹夫さん…

必死にもがけ。自分次第だ~ドラ1田中正義担当の山本省吾スカウトが心に刻んだコーチの言葉

ドラフトの目玉、田中正義(創価大)が5球団競合の末、ソフトバンクに交渉権が与えられた。そのことよりも、というと少々オーバーだが「おっ」と思ったことがあった。ソフトバンクホークスのツイッターに「『空振りが奪えるストレート』が真骨頂。ローテーシ…

人生はどう転ぶか分からないから楽しい~後藤正治氏が綴るミスターラグビー平尾誠二の楕円的人生論

ミスター神戸製鋼、ミスターラグビー。平尾誠二氏が亡くなった。53歳という若さ。何より2019年ワールドカップを前に亡くなったことが悲しい。黒柴スポーツ新聞編集局長はラグビーファンでもないけれど、合理的な平尾誠二の思考には引かれていた。「知」のス…

流れをつかむなら一気にやるべし~2016年日本シリーズ第1戦で田中広輔は1998年の石井琢朗ばりに奇襲するのか

短期決戦とあれば勢いがついた方が勝つ。その火種は長打とは限らない。キーマンは1番打者。2016年セ・リーグCSファイナルステージで打率.833とDeNAを翻弄した田中広輔が最たる例だ。BBM2016/2nd ■レギュラーカード■545/田中広輔/広島出版社/メーカー: ベース…

黒田博樹引退表明の夜に敢えて加藤健論~第3の男が意地を見せ戦力外通告に

加藤健が戦力外通告を受けた。巨人ファンにしかピンと来ない話題だろう。小林誠司、実松に次ぐ第3のキャッチャーだから試合に出られないことの方が遥かに多い。かといっていなければもしもの時はキャッチャー不在となる。ぶっちゃけ保険なのである。オーナ…

自分を客観視できない人は間違いに気付かない~日本ハム投手陣を充実させた吉井理人の「オフィス」

CSを突破した日本ハム。大谷翔平を軸にたくさんの記事が書かれているがダントツで面白かったのが現代ビジネスの吉井理人投手コーチの記事。本日のテキストとしてぜひご覧いただきたい。 「大谷翔平という天才を預かって」吉井投手コーチが明かす一流の秘密 g…

ミスをしたらその後こそ大事~2016年CS第5戦明暗分けたソフトバンクと日本ハムの継投

ミスをしたらやることは一つ。後片付けだ。その後、落ち着いて挽回すればよい。 ここでやってはいけないのが責任の追及。つい誰が悪いかとか言いがちだがその場で責め立てても失敗が成功にひっくり返るわけではない。スポーツならその試合を、ビジネスならそ…

最優秀救援投手は「津田賞」に衣替えを~中﨑翔太は被本塁打2でタイトル逃す

抑え投手は相手の反撃を食い止めるのが仕事。無事お務めを果たすとセーブが記録される。セーブが最も多い投手がそのシーズンの最優秀救援投手となる。 10月15日、広島はDeNAを下し25年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。ラジオ中継を聞いていたが耳を疑った。…

パの各エースは2016年の目標を達成したのか~3月27日のサンデースポーツを検証

3月27日のサンデースポーツでパ・リーグ各球団のエース級に2016年度の目標を問う企画があった。きょうはその結果発表をしてみる。 それぞれ何と答えていたか。カッコ内は掲げた数字の理由である。・則本昴大21勝1敗(これだけ勝てば優勝に近づく) ・武田…

鈴木尚広、代走で残したオレンジ色の軌跡~スペシャリストと単能工

巨人の鈴木尚広が引退を表明した。足のスペシャリスト、走塁のプロフェッショナル。一芸に秀でた選手だった。 代走が主戦場の鈴木が出てくるのは終盤だ。追いつきたい、追い越したい、ダメ押ししたい。そんなチームの願いを、磨いた走力で何度もかなえてきた…

自分よりレベルが上の「やつら」を見ることは大事~日本代表・原口元気のインタビューより

サッカーのアジア最終予選を見越し、代表の原口元気のインタビュー記事を掲載した。黒柴スポーツ新聞編集局長の本業は新聞記者。といっても現在は主に紙面レイアウトを担当している。新聞記者は記事を書くばかりではない。 いかにしてカッコいい紙面を作るか…

筒香嘉智に球団記録34号を抜かれた藤井勇~人に言いたくなるホームランの小ネタ集

2016年セ・リーグCSファーストステージはDeNAが巨人を下し、広島への挑戦権を得た。巨人を応援していた黒柴スポーツ新聞編集局長だったが、何だろうこのすがすがしさは。分かっている。今の状態はDeNAの方が上。無理して巨人が勝ち上がったとしても広島に返…

2017年の2000安打達成者は誰か~あと一歩の荒木雅博と苦しい福浦和也を内川聖一がごぼう抜きと予想

パ・リーグのCSのネット速報を見て、福浦和也が出ていたのに気付いた。今、現役で2000安打に2番目に近い選手である。 npb.jpオーナーズリーグ20弾/OL20/ST/福浦和也/ロッテメディア: この商品を含むブログを見る福浦和也の上にいるのが荒木雅博。2016年中の2…

大舞台に縁がある人、ない人~元世界王者の浅見八瑠奈、五輪の畳に立てないまま引退

柔道の浅見八瑠奈が引退表明した。黒柴スポーツ新聞編集局長が購読している新聞の見出しには「世界2連覇」とあった。だがその栄光よりも、五輪を逃した人としての印象が拭えない。 もう、吹っ切れたのだろうか。 www.nikkansports.com 近代柔道 (Judo) 2013…

結果を出せば風景が変わる~リオパラ・五輪メダリストが初の合同凱旋パレード

「車椅子ラグビー」「ウェルチェアラグビー 銅 池」。そんな検索を経て黒柴スポーツ新聞にお越しになる読者がいるようだ。 うれしい。何がうれしいって、ウィルチェアーラグビーや、その日本代表で銅メダリストの池透暢選手が検索対象になっていることが実感…


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