黒柴スポーツ新聞

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青山学院大学に箱根駅伝5連覇の可能性を見た~楽しむ人と削り出す人

第94回箱根駅伝青山学院大学が総合4連覇を果たした。往路は東洋大学に優勝を譲ったが、6区の山下りと、以降の7区、8区も磐石。選手層の厚みを感じさせた。

学年もポイント
視聴者なりに強さを分析したが、やはり黄金時代を作るには「学年」もポイントと見た。単純に、主力が4年生など上級生だけではその年か翌年に卒業してしまい、戦力ダウンは避けられない。この辺りは高校野球にも通じる。

青山学院大は3年前は神野大地という山の神がいたし、去年も一色恭志というエースがいた。今年は下田裕太が8区に起用され勝利へダメ押し。毎年のように柱がいる。

エースは両刃の剣
東洋大学青山学院大学の独走に唯一、太刀打ちできそうな地力があるがやはり往路までだったとの印象は否めない。その東洋大学はかつて柏原竜二という山の神がいたが、このような絶対的エースの存在は頼りになる半面、代わりがいない点で両刃の剣と言える。だから4年以上の黄金時代を築くには一人の主流だけでは無理なのだ。

その点、青山学院大学は6区山下りの小野田、8区で区間新の林がまだ3年。来年がある。この点だけでも青山学院大学5連覇は可能性がある。

悲壮感がない、楽しんでいる
そして勝因をもう一つ。
解説の渡辺康幸氏が放送中に言っていた。
「青学の選手は、悲壮感がない。楽しんでいる」

確かに箱根駅伝は歴史と伝統を脈々と受け継いでいる。母校の誇りもかけているわけで、プレッシャーも相当あろう。さらには失敗した場合、次回は予選会からのチャレンジになる場合もある。他にもお世話になった方や、出られなかった控え選手への思いも背負っていたら硬くなるなという方が無理だ。

しかし。青山学院大学は今回ディフェンディング・チャンピオンとして追われる立場にも関わらず、焦りが感じられなかった。勝利を確信できる貯金があったからかもしれないが、下田裕太はキツさの中にも笑みさえうかがえた。

それは原晋監督の授けた前向きな発想の賜物なのだろうか。

アメリカでは…
一つの単語を思い浮かべた。
「game」
日本では試合、という仰々しい単語だがアメリカではゲームという。単にイメージの問題かもしれないが、そこには「楽しむ」というニュアンスを感じることができる。

どちらかというと挑戦者
他の大学はまだまだ青山学院大学を必死で追わねばならないから、gameなんて雰囲気ではなかろう。東洋大学の「1秒を削り出せ」もチームの絆を感じさせて好感が持てるが、王者のフレーズというよりは挑戦者が使いそうに思える言葉にも聞こえる。

東洋大にも伸びしろ
楽しんで走れている青山学院大学は死角がなさそうに見える。青山学院大学に入って箱根駅伝を走りたい。そう思って有望な選手が入る流れが出来上がってしまっているのかもしれない。しかし、東洋大学のエントリーメンバーを見ると来年への楽しみも感じられた。下級生が多かったのだ。

楽しんで走る、勝ち方を知っている王者・青山学院大学と、1秒を削り出す東洋大学。早くも来年が待ち遠しい。

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