たった50メートルの箱根駅伝~第94回、山梨学院大の西山令と上田健太
第94回箱根駅伝、往路は東洋大が制した。青山学院大は復路で巻き返すに違いない。
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しかし、書きたいのは別のことだ。2018年、最初に感動したシーン。下位に沈んだ山梨学院大の5区での話…
歯を食いしばるキャプテン
山上りに挑んだのは上田誠仁監督の次男で、キャプテンの上田健太。4年生として、主将として順位を上げねばならないが16位と苦しい位置だった。坂道を上るが、歯を食いしばり苦しい表情が絶えなかった。
盟友からの給水
給水ポイントには盟友の西山令が待っていた。山梨学院大学付属高校で共に駅伝日本一になったメンバーで、当時はキャプテンだった。
一緒に箱根駅伝を走れたらよかったが、西山令はメンバーから外れてしまった。本番の中継ではペットボトルを持った姿がとらえられていた。
「走ることはありませんでした」
「西山が箱根駅伝を走ることはありませんでした」
給水ポイントで、実況のアナウンサーは恐らく西山令の努力に敬意を表しつつも事実を伝えた。しかしー。
上田健太に水を渡しながら西山令は50メートルほど「箱根路」を走った。何ごとか、上田に声を掛けながら。きつい時だからこそ、上田健太には西山令の存在が染み渡ったに違いない。ある意味給水の水よりもー。
健太はカッコよかった
西山令はTwitterに思いをつづっていた。わずか50メートルでも箱根駅伝を走れたこと。そして結果はどうあれ上田健太はカッコよかった、と。
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本物の関係とは
結果を出した人が有名になると「親戚が増える」なんていうが、調子がいい時だけ群がる人はいつしか離れていくものだ。逆に不調な時でも離れず側にいてくれる人は「本物」の関係だ。だからこそ大切にしないといけない。
すごく気が早い話だが、いつか上田健太監督、西山令コーチの体制で山梨学院大が箱根駅伝で優勝ー。なんて素敵な夢を描いてみた。
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