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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

関東学生連合の選手に区間賞は不要~学生連合を率いて上位に食い込んだのはあの名将だった

2017年1月2~3日に行われた第93回箱根駅伝で10区の照井明人(東京国際大4年=関東学生連合の一員として出場)が区間1位のタイムながら区間賞扱いにならなかったことに対し異論があると知った。区間賞は2位タイムだった順天堂大の作田直也が獲得した。

 

 

 

 

 

【幻の区間賞異論の理由1】

1位になったのに区間賞にならないのはおかしい。

【異論の理由2】

繰り上げで区間賞になる人もうれしくない。

 

 

ごもっとも。

 

 

しかし黒柴スポーツ新聞は幻の区間賞扱いでよいと思っている。ベストではないがベターではある。照井明人選手の頑張りはものすごく感動した上でもそう思う。

 

 

大前提として、関東学生連合の選手は自校成績によって出場資格を得た訳ではない。だからそもそも走る資格がない。

 

 

じゃあ関東学生連合なんていらねえじゃん、最初っから走らせんなよ!というツッコミもあろう。

 

 

ごもっとも。

 

 

だが関東学生連合というチームは存在意義がある。これがあるから出場校以外の学校の選手にも門戸が開かれる。各校からの選手は母校の誇りを胸に東京ー箱根間を走ってその自信や成果や反省を持ち帰る。そうした「お土産」をどう生かすかは各校次第なのだが箱根を目指す学校だったら自然と生かすに決まっている。学生陸上界のレベルアップに貢献しているのだ。

 

 

照井明人のゴールシーン、見ましたか? 胸の「東京国際大」を指でつまんでアピール。東京国際大魂を全国に見せたのだ。十分かっこよかった。写真は日刊スポーツのHPでぜひ見てください。

www.nikkansports.com

 

 

 例えば。都道府県単位で死闘が繰り広げられる夏の甲子園地方大会。49代表が決まるわけだが出場権を逃した学校から優秀な選手が選ばれて高校生選抜チームが結成されたとする。この「50番目のチーム」が仮にも優勝してしまったらどう思うかという話。物議を醸すのは間違いない。それに選手自身も母校の仲間と目指すからこその甲子園。たとえ優勝しちゃってもうれしくはないだろう。

 

 

というわけで区間賞は本来の出場権がある学生によって争われる現行スタイルでよいと考える。ただしタイムが残らないのはやりすぎだから学生連合チームの選手の個人記録は残してあげてほしい。もし2位選手の繰り上げ区間賞が意味ないものだと言うならいっそ「該当なし」で誰にもあげないでいい。本戦出場を逃した人による区間賞阻止。それだけでも立派な勲章だ。

 

 

ちなみに。かつて学連選抜と言われた「寄せ集め軍団」が4位になったことがあると知った。第84回のことだ。その時の監督は…もしや…まさか、ねえ……

勝ち続ける理由(祥伝社新書)

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ウワーオ、出た! そう、青山学院大学の原晋監督である。

 

 

ここまで来ると笑うしかない。自分の学校の学生だけでもこの戦国時代、シード権をとれるかも怪しいのにバラバラの学校の選手を束ねて4位なんだからやっぱりこの人は只者ではない。というかこの時点ですでに片鱗が見えていたのだ。

 

第84回東京箱根間往復大学駅伝競走|取材レポート|関東学連選抜に注目!!

 

上記記事をぜひ見てほしい。

・合宿の目的は「心を一つにする」

・チーム名は「J・K・H SMART」

・目標は3位

 

原カラー全開である。

 

合宿の目的は読んで字のごとく。次のチーム名だが各選手の出身校のアルファベット(Jは上武、Mは明治、Rは立教など)を上手に並べたものだ。それだけでなく「K(関東)・H(箱根)からJ(Japan日本)を目指すかっこいい(smart)ランナーになろう」という意味もあるそうだ。

 

 

総合3位という目標も何と大胆。挑発的ですらあるが原晋監督のことだ。本気で狙っていたに違いない。

 

 

正直言うと第93回箱根駅伝では青山学院大に勝ってほしくなかった。別に青学が嫌だなんてことではなく他大学にも頑張ってもらってまた青学がそれを超えてと切磋琢磨してほしいという気持ちからだった。

 

 

だが青学3連覇の後、ネット記事で原晋監督の手記などを見るとやっぱりこの人を応援したくなる。東洋経済オンライン記事では観察することの大切さが説かれていた。

toyokeizai.net

 

 五つの提言はどれもうんうんとうなずかされる。

1.ランキング制の導入

2.情報共有

3.ニューイヤー駅伝、日本選手権のショーアップ

4.実業団の移籍自由化

5.ゼッケン広告の拡大

www.nikkansports.com

 

 青山学院大箱根駅伝3連覇を決めた瞬間。それはゴールではなく、原晋ワールドのさらなる拡大を知らせる号砲だったのだ。

 

 

箱根駅伝関連記事はこちら。まだの方はぜひご覧ください。

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

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箱根駅伝OBも出場したニューイヤー駅伝記事はこちら。

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