打撃を球場サイズに合わせるな~不惑のホームラン王、門田博光が語る打撃の極意とは
打撃を球場に合わせるな、と門田博光が言っていた。Sportivaの記事「門田博光が本塁打増に持論。『打撃を球場サイズに合わせたらあかん』」の見出しを見ただけではピンとこなかったが、読んで納得。さすが門田博光とうならされた。谷上史朗氏の文章。サラリーマン向けとしてもおすすめだ。
サイズやら風向きの兼ね合いで、ホームランの出やすい球場だとバッターは気が楽だそうだ。実際ホームランが出ると、このくらいでも入るんだ、という感覚が芽生える。これが危ないと門田は言う。
つまり、こんなもんだ、という感覚。これくらいやれば結果は出るのだ、と。別に手を抜くつもりはなくとも、結果が出てしまうのだから、それ以上に頑張ったり力を入れる必要もない。フェンスを越えればホームラン。飛距離が違っても一本は一本だ。それは間違いないのだが、いつしか飛ばす力は衰えていく。ここを意識するかどうか。
もちろん門田は意識した。どこに行っても場外にかっ飛ばそうとした。あるいは低い弾道でスタンドインを目指した。だからあんなにパワフルなスイングだったんだ、と合点が行く。ホームランでもようやくフェンスを越えるようなものではいけない。球場サイズに合わせるなんてことはしなかった。常に理想のバッティングを追い求めた結果がホームラン通算567本につながったのだった。
私は限界を自分で設定する傾向がある。それではいつまでたっても規格外のホームランは打てない。門田博光のように、場外に打ち込んでやろうとか、低い弾道で突き刺そうという強い意思が必要だ。球場サイズに合わせることなく、自分の打球を追求していこう。