黒柴スポーツ新聞

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上林誠知、悔し涙から1年後あわやCS初のサイクルヒット

上林誠知がCS史上初のサイクルヒットを逃したものの3安打6打点と大当たり。これでホークスは西武との対戦成績を2勝2敗とした。


思えば1年前。ホークスがCSファイナルステージ突破を決める中で上林誠知は涙を流していた。まさかの選手登録抹消。感じた自分への不甲斐なさ。たまらなかったのだろう。



結局、アスリートも社会人も結果がすべて。成長する、または結果を残す。現役の間はエンドレスでやるしかない。新井貴浩なんかまだうまくなりたいと思っている。荒木雅博なんか伸びしろがなくなったから辞めるという。レジェンドたちは発想もまた別格である。
撓まず 屈せず 挫折を力に変える方程式

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そういう向上心からくる涙は価値がある。2018年、上林は持ち前の長打力を発揮。65年ぶりとなるシーズン14本目の三塁打を記録。本塁打は自己最多の22本。見事に成長した。

とはいえセ・リーグCSでは、今年大ブレークした岡本和真が大ブレーキ。やはりCSは違うのか。上林もまた本調子ではなかったので心配してしまったが、ファイナルステージ第3戦では3安打と結果を残した。内川聖一も戻ってきており、打線のさらなる活性化に期待が高まる。
そんな盛り上がりを見せるホークスベンチでまたもや涙する若者がいた。育成出身の大竹耕太郎だ。先発の千賀からのリレーで登板機会があったもののすんなり抑えることはできずイニング途中で降板。ダグアウトでは思わず涙をこぼし、内川に肩をたたかれるシーンもあった。工藤公康監督も気付いていたが、さあ、どのように受け止めただろう。

毎試合どちらかが2桁得点しており、今後も西武とは打ち合い必至。ゆえに大竹耕太郎も登板機会があるはずだ。上林誠知みたいに1年後、なんて悠長なことは言ってられない。半沢直樹ばりにやられたらやり返す。倍返しするしかない。シーズン終盤の貢献はファンも分かっている。西武打線は勢い付けたら手が付けられない。大竹耕太郎にはぜひ先輩たちと一緒になって、強気で攻めるピッチングを期待したい。去年も今年もCSで若鷹が涙を流すソフトバンクホークス。常勝の系譜はこうやって繋がっていくのかもしれない。