黒柴スポーツ新聞

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展望しない人は目標が言えない~ソフトバンク上林誠知がメジャー志向明言

野心。最近目にしない言葉だが、元旦、西日本スポーツ記事を見てこのことばが浮かんだ。見出しは「年男ソフトバンク上林を直撃!メジャー志向を激白 高3夏の屈辱が起点」。上林誠知がメジャーを目指していたことは初めて知った。

上林誠知はなかなかのことを言っている。トリプルスリーを狙う。2000安打は通過点。日本にいるうちに1000安打しておきたい……。


仙台育英高校時代から上林は名前を売っていたし、ソフトバンク入団後は特にこの3年、着実にステップアップ。2018年は全143試合に出場し、ホームランは自己最多の22本。歴代4位タイの14三塁打を記録した。



柳田悠岐が仮にメジャーに行ったら穴を埋められるのは上林しかいない。まだまだ力強さは柳田に負けるが長打力は魅力的。確実性が上がれば3番、4番も夢ではあるまい。
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ゆえに記事中でトリプルスリーやら2000安打を目標に掲げても、ほらを吹いているようには見えない。むしろ、具体的に目標を掲げていることを頼もしく思った。



それに、向上心の源が高校時代の苦い経験、というのがいい。高3夏の甲子園で9打数1安打だったという。同世代でナンバーワンになりたい。メジャーで活躍したら認められるのではないか……。なるほど、すごい負けん気だ。
あのシーンを思い出した。2017年ポストシーズン楽天を下して日本シリーズ進出を決め、喜びにわくホークスナインの中で、上林は涙を流していた。不調の上林はファイナルステージ第5戦、出場登録から外されたのだ。ふがいなさから流れる涙。ほとばしる悔しさ。気持ちがものすごく伝わってきた。それをバネに2018年CSは1試合6打点の最多タイ記録など大暴れ。日米野球でも両軍最多の10安打を放ち、存在感を示した。上林は発奮する男なのだ。
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若いうちからドーンと目標を言ってしまうと、あいつ何なんだ、となる風潮はまだまだ根強い。しかしあいつ何なんだと言う顔ぶれを思い浮かべてほしい。そう、得てしてなにも成し遂げていない方々なのである。


ドーンと目標が言えるくらいの覚悟がある。やり遂げてやろうという野心がある。だから元旦から西日本スポーツの上林誠知の記事を見て、いいもの読ませてもらったなと思った。具体的に目標が言えないのは、何も先を考えていないのと同じ。野心あふれる上林を見習って、なりたい自分になれるよう、アグレッシブに行動しよう。


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