黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ジャニーズよりもマライア・キャリーを聴きたくなるバレーボール中継

現在、リオデジャネイロ五輪バレーボール世界最終予選がやっている。高校時代にバレーボールをやっていたものの、ほぼそれっきりということもあり黒柴スポーツ新聞でバレーボール記事を書いた記憶がない。が、ちょうどいいネタも浮かばなかったのでチャレンジしてみたい。

www.fujitv.co.jp

 

バレーボール中継と言えば本紙編集局長が大好きなフジテレビのお家芸。ジャニーズとのコラボのみ気に入らないが、お客さんがそれで会場に入ってくれてそのうちの何人か、新しくバレーボールファンになればいっか、と高校生の時は思っていた。でなければ代々木第一体育館はただのジャニーズコンサート会場と化す。バレーボール選手にしてみればこれ以上の屈辱はない。V6が1995年のワールドカップでデビューしたんだよな。でもなんだかんだでお客さんはニッポンチャチャチャと応援してくれるからまあいいか。

MUSIC FOR THE PEOPLE/THEME OF COMING CENTURY

MUSIC FOR THE PEOPLE/THEME OF COMING CENTURY

 

 

それにしても男子はジャンピングサーブやらバックアタックやら容赦ない強打でいわゆるラリーが少ない。その意味でもつれる女子の方がまだ見ていて面白い。それに男子は過去の栄光はすごいがメダルを狙える競技ではなくなっている。女子も強くはないが2012年ロンドン五輪では銅メダルを獲得。中国も強いしよくメダル取ったなと思った。 

 

 

実業団では昔から紡績系の会社がある。日紡貝塚(東洋の魔女の母体)は258連勝をしたらしい。その後ユニチカ佐伯美香らがいた)を経て東レになった。東洋紡は廃部になった。流通系はイトーヨーカドー(斎藤真由美らがいた)とダイエー(山内美加らがいた)。ダイエー系譜は現在の久光製薬スプリングスに受け継がれているそうだ。男子では川合俊一らの富士フイルムも廃部。中垣内祐一らの新日鉄もプロクラブチームに様変わりした。こうみるとバレーの実業団チームはもろに会社の業績に左右されている。 

 

 

またバレーボールの国際大会あるあるだがだいたい初戦はペルーとか格下の相手。気持ちよく勝って弾みを付けたい意図が見え見えである。いきなり韓国とか中国とガチンコでやったりはしない。このへんはどなたかが構成作家でもいるのかと勘繰りたくなる。ワールドカップに至ってはウィキペディアで見たが1977年から日本開催。放映もフジテレビだ。まあ運営や中継ノウハウがあって選手が気持よくプレーできているなら他人がとやかく言うこともあるまいが。国際大会なのにいつもホームで日本はプレーできていて有利なことこの上ない。

 

 

以前、「ルールと選手はどちらが尊重されるべきか」記事でもちらっと触れたがバレーボールのすべてのセットでのラリーポイント制導入にテレビ局側の思惑(サーブ権のあるチームのみの得点方式だと試合が長くて中継しづらい)があった説は本当なのだろうか。だとしたら試合前にジャニーズが歌を披露する何倍も選手に失礼なルール改正だった。正直に言えばあまりにサーブ権が行ったり来たりするとやってる選手も少々うんざいりはしたがそういう競技だから仕方がない。それがオトナの事情で「ラリーポイントで」と決まっていたとしたらあまりにも選手が置いてけぼりを食らっている。ただもういいかげん定着しているだろうからサーブ権に固執するのは化石世代と言われることだろう。ちなみに昔はバレーボールは下肢でプレーできなかったから、脚で蹴ってはいけなかったんだぞ、キミたち。バレーボールでサッカーするとボールがマンガみたいに飛んでいくから面白いのだが実際にやっていると怒られたはず。

 

だんだん収拾がつかなくなってきたので最後にバレーボールと関わりのある音楽を。マライア・キャリーの「オープン・アームズ」。1995年ワールドカップテーマソングだ。熱戦の後、余韻に浸りながらクールダウンするにはいい曲だった。1991年のテーマソング、森高千里の「ファイト!!」も明るくてよかったけどね。さて、日本チームは世界最終予選を無事突破できるでしょうか。それぞれの選手が4年間費やしてきた時間がよい形で結実しますように…。

オープン・アームズ (アルバム・ヴァージョン)

オープン・アームズ (アルバム・ヴァージョン)

 

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