黒柴スポーツ新聞

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こだわりがなくなったらおしまい~イチローに日本開幕戦でヒットを打ってほしい理由

あのイチローの顔、見ましたか? 「いつ引退の判断をするのか?」という趣旨の辛辣な質問で、イチローの顔色が変わった(ように見えた)。7年ぶりの日本での試合を「ギフト」と表現したことからも分かるように、イチローは東京での試合を楽しみにしていた。そこへ、あの質問である。



イチローは引退云々を考えていない。もちろん客観的には試合に出られていないからバリバリの戦力だったころとは違うと分かっている。だが、イチロー自身はまだまだやれると分かっているから引退するという選択肢がない。

あのムッとした表情。これこそがイチロー最大の魅力と思ってしまった。華麗なテクニックやスター性はもちろんだが、負けん気というか自信というか。これこそがイチローイチローたらしめている要素に違いない。
エンスカイ イチロー 2019年カレンダー

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逆に言えばムッとしなくなった時が潮時だ。正直なところ、20打席以上ヒットが出ていないという、イチローでは考えられない状態を見るとイチローが現役に執着しているように見えてしまう。本当はバットを置くタイミングにきているのではないのか、と。
だが、イチローは本番に強いタイプ。日本開幕戦ではきっとわれわれをときめかせてくれると信じている。それに、限界なんて人が決めるものじゃない。とやかく言われる筋合いはない。私がちょっとイチローの引退を想像してしまったのは、低迷し続けるイチローをあまり見たくないという勝手な願望からだ。イチローがギリギリまで粘るのなら、今まで以上にイチローはさすがだなと思うだろう。あれほど実績を残してなお引かない。それは執着ではなく執念だ。
イチローの流儀 (新潮文庫)

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同じように現役を続ける三浦知良も言っていた。試合に出られないのは悔しいと。イチローとカズ。レジェンドがグラウンドに、ピッチに立ち続ける原動力はこの悔しがる気持ちなのだ。
やめないよ (新潮新書)

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現役最終年にホームランを30本打ちながらも「王貞治のバッティングができなくなった」と引退した王さんもプロだし、自信があるうちは絶対にやめないイチロー三浦知良もまたプロフェッショナルだと思う。

こだわりがなくなったらおしまい。そうなるまではとことんやりたいことを追求したいものだ。私自身も文章を書くことをあきらめずにいたい。環境がなければつくるまでだ。イチローやカズを見習って、悔しい気持ちを糧に環境を整えていこうと思っている。

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