黒柴スポーツ新聞

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必要とされるうちが華~内海に続き長野久義が人的補償、広島移籍の衝撃

2018年~2019年のシーズンオフはFA史に残る年となった。巨人に目玉選手が行くのは相変わらずだが、生え抜きのスター選手が人的補償として移籍したからだ。内海哲也も話題になったが、広島移籍の長野久義も各紙一斉に驚きをもって報じられていた。



これまでは脂の乗りきったスター選手が巨人を目指し、人的補償で「これから」の若手が他球団へ巣立っていった。内海や長野は明らかに経験や実績が買われている。

本人たちにしてみれば巨人で引退したかったかもしれないが、その前にまだ現役なのだ。必要とされることは素晴らしいことだ。特に広島が長野を選んだことは、4連覇さらには1984年以来の日本一を本気で狙っている証拠と見た。広島は伸び盛りではあるが、ベテランの強打者がもう一人いたらあれほどズルズル日本シリーズソフトバンクにやられることはなかったのではないか。
長野久義メッセージBOOK 信じる力

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また、長野久義のポジションも注目したい。センターやレフトで実績があるが、センターでは丸佳浩の代役として期待される野間への刺激になるし、レフトでは鈴木誠也に不測の事態が起きてもバックアップできる。まあ、補完するための年俸としては安くないのだが。

長野には代打要員としての役割も期待されるが、9年連続で100安打という実績からしてスタメン起用も十分ありえる。その場合は長野にどこを守らせるか注目だ。

一方の巨人。何年もV逸でチームの変革期ではあるが、内海哲也長野久義をプロテクトしなかったのはこれまた出血覚悟でチームを変えようという意気込みとも取れる。内海や長野の移籍を若手はチャンスととらえねばならない。

野球通の中には早速、和田恋に注目する人がいた。2018年は岡本和真が大ブレイクしたが、和田もそろそろ大爆発しないとチャンスは減る一方だ。岡本に続いてもう1枚くらい若手が台頭しないと巨人は優勝できないだろう。少なくとも広島とは互角に打ち合えない。ベイスターズにも打ち負けてしまう。この長野の移籍で巨人の特に右打者はチャンスと思わねばなるまい。

そして、長野。日本ハム、ロッテと2度の指名拒否を経て巨人に入ったが、広島に行くとは夢にも思わなかっただろう。だがここで長野の人間力が問われるはずだ。石井琢朗の例もある。ちょうど新井貴浩が引退し、松山竜平のスタメン起用が増えた今、長野が代打の切り札になる可能性は十分ある。何より、3連覇中のカープが指名してきたのだ。ここは素直に意気に感じてよいのではないか。人間、必要とされるうちが華なのだから。
心の伸びしろ

心の伸びしろ



内海哲也同様、長野久義クラスなら巨人がコーチとして呼び戻す可能性も大。その時、カープの熱さを知っていることはアドバンテージになるに違いない。実は内海も長野も、そこまで好きな選手ではなかった。だが私は社内異動が多かったこともあり、彼らの動向がすごく気になっている。そして応援したい気持ちもある。希望の球団に行くために誰かの人生が変わる今の人的補償制度はものすごく暴力的にも思うが、ぜひとも内海も長野ももうひと花咲かせてもらいたい。内海も長野もFA権を行使して移籍先を飛び出す可能性はあるが、そのためにも彼らには結果を出すことが求められる。

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