鷹党に朗報。日本ハム復刻ユニフォーム着用時の1974年前期は最下位
柳田悠岐が9月1日の西武戦で、捕球の際に薬指を骨折。レギュラーシーズンが絶望視されている。イケるなら行くタイプの柳田だけに、全力プレーは誰も責められまい。まさにホークスの総合力が問われる正念場だ。
こうなったらもう他力本願でもなんでもいい。優勝することが大事なのだ。黒柴スポーツ新聞はあることに気付いた。宿敵日本ハムが使っている復刻ユニフォームは縁起がよろしくないのだ。
2016年の企画で登場したこのユニフォームは1974年前期のもの。それまでは東急だったり東映だったり日拓ホームだったりしたがフライヤーズという名前だった。それが74年からはファイターズになったため、このユニフォームがファイターズ初代なのだ。
詳しくは専門家の分析を見てみよう。黒柴スポーツ新聞編集局長が敬愛する綱島理友先生が解説したカードがある。今使っているホーム用は「当時の水準から行くとまあまあ」だそうだ。紺色が雰囲気を引き締めている。nhマークもダサかっこいい。ファイターズの文字もシャープな感じで嫌いじゃない。
だが綱島先生も書いているように、問題はビジター用。水色がベースなのだがNippon Hamという文字が丸いナール文字。親会社のロゴらしいが、ユニフォームで使うと何だか覇気がない。ホーム用の紺色に当たるラインは白。全体的に印象が弱い。カードには「あるOBは『日拓の7種類のユニフォームより恥ずかしかった』と語っており」とあり、このユニフォームはオールスター前に廃止されたそうだ。
じゃあ74年の順位はどうだったんだと調べてみたら前期6位。後期も6位。思わずニヤついてしまった。いかん、こういうのはよくない。正々堂々と倒してこその王者だとは分かっているが、柳田の離脱はあまりにも痛い。だから復刻ユニフォームを着た試合ではハムに失速してほしい、とつい思ってしまったのだった。
じゃあ、じゃあ、南海はどうだったんだよとハムファンは突っ込むだろう。ペナントレースをおさらいしてみよう。
1位 ロッテ
2位 阪急
3位 南海
4位 太平洋
5位 近鉄
6位 日本ハム
前期後期制なので通しての勝率のようだ。とりあえず南海はAクラスである。結局プレーオフはロッテが阪急を下し、ロッテは中日を倒して日本一になった。
なお、セ・リーグこそ2016年のパを思わせる僅差。
1位 中日 70勝49敗11分け 勝率.588
2位 巨人 71勝50敗9分け 勝率.587
実にゲーム差ゼロである。引き分けの持つ意味合いが、勝ち切れなかっただけなのか、よく粘って引き分けに持ち込んだのかはその時々だが、2016年のホークスも頑張って引き分けた試合はあった。例えばバンデンハークの連勝が止まりそうになった5月3日の札幌での日ハム戦も粘りに粘って追いついたし。シーズンの最後の最後にそういう粘りが生きてきそうな気がする。
それにしても編集局長の少年時代、ハムとホークスと言えばBクラスが定位置だった。両球団とも上手に経営して強いチームになった。実はこのことが大事だと思う。さらに言えば弱かった頃からずーっと応援しているファンが一番えらい。何を隠そう編集局長はまだまだファン歴が浅くて恥ずかしい。初めて見た福岡で見たホークス戦があの杉内俊哉と涌井秀章の魂の投げ合い。長谷川勇也大先生が同点打とサヨナラ打でCS突破に花を添えた一戦だったがあれで一発でホークスファンになったのだった。優勝すればファンが増える。その声援に選手が応えてまた優勝して…その繰り返し。
果たして柳田はCSに間に合うのか。日本シリーズは…。2015年日本シリーズは内川聖一抜きでも勝ったホークス。まさに全員野球で王座を守ってほしい。
前回記事のクイズの解答です。※配信後半日、書き忘れておりました。大変失礼しました。
規定打席ピッタリの首位打者は1975年の白仁天、81年の藤田平、91年の平井光親でした。
※関連記事「角中勝也が大谷翔平の例外規定首位打者阻止に必要なアイテムとは」
http://tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com/entry/2016/09/01/212242