黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

バンデンハーク初登板以来14連勝のプロ新記録を祝いつつ1966年堀内恒夫13連勝もリスペクトする

ソフトバンクが100勝ペースらしい。NPBのホークス年代別成績を見てまたびっくり。1954、1955、1956年と3年連続で90勝以上していた。そしてさらにびっくり。54年が2位、55年が1位、56年は2位。当時のパリーグはどんだけレベルが高いんだか。

 

さらにさらにびっくりしたのが鶴岡(山本)一人監督の成績。長期政権は知っていた(23シーズン連続)がいわゆるBクラスがたったの2回。優勝11回、2位9回、3位は1回しかない。そりゃ、辞める理由がないわな。

npb.jp

 

 

お、バンデンハークが新記録になりそう。いま2アウト。がんばれサファテ。やりました、新記録。堀内恒夫の記録を抜いて初登板から14連勝となった。前回は0-4で降板したので終わったなと思ったがチームメイトが驚異の粘りでひっくり返した。田中将大の時の楽天もそうだった。負けさせようなんて味方打線はないわけで、その日打つかどうかも時の運なのだ。もちろん、投球のテンポがいいとか四球が少ないとか、打線が活発になる要素はあろう。

 

きのうは秋山翔吾のピースうなぎTシャツの話を書いたがホークスも記念Tシャツ販売するとみた。

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

 

ホークスファンとしてはバンデンハークの新記録を喜びたい。が、堀内の勲章が消えたのはちょっと寂しい。以前も書いたが堀内は高卒でいきなりの13連勝。バンデンハークはアメリカ、韓国、日本でプレーしており2016年が10シーズン目。黒柴スポーツ新聞編集局長としては新人だった堀内の13連勝をいま一度かみしめてもらいたい。営業系のサラリーマンに置き換えたら新人が13件連続で新規顧客獲得みたいなもの。途中、契約がだめになりかけても先輩が助けてくれてものにした、みたいな。そう、連勝記録はピッチャーが頑張るだけではだめでバックの攻守がよくないと途切れてしまうのだ。だから堀内もバンデンハークも素晴らしいチームメイトに恵まれたことになる。

 

宇佐美徹也氏のプロ野球記録大鑑を下敷きに、堀内の13連勝をもう一度味わってみる。

【記念すべき初登板(1966年4月14日対中日戦)】1-2で降板し負けるところを逆転してもらって初勝利。

【6度目登板(5度目登板だった6月12日の完封勝利後のダブルヘッダー第2試合)】さすがにリリーフだったが、1-1だった10回裏にヒットを打たれてサヨナラ負けになりそうなところをバックの強肩でタッチアウトにしてもらい引き分けに。

【7度目登板】1-1の8回からリリーフ。森(昌彦か?)が10回サヨナラ打で5勝目。

【9度目登板】12回を投げ引き分け。

【10度目登板】9回2死からリリーフ。7-4で勝ったがわざわざ投げさせなくても…

【11度目登板】11回を投げ11回に自ら決勝ホームラン。どんだけすごいねん。

【12度目登板】5-3の9回裏にリリーフし、1点差で逃げ切る。危ない危ない。

【13度目登板】9回4連打されるも5-4で逃げ切る。なんか投げるたびヒヤヒヤ。

【18度目登板】3-3の9回にリリーフ(だから投げさせるなっつーの)。12回に柳田(たぶん俊郎)が決勝本塁打。堀内に記録を作らせる意図がまったく感じられない。

【20度目登板】初回3失点から逆転してもらい13連勝を達成。

 

 

2回に1回は危なかったことが証明された。全然記録達成へのおぜん立てがされていないどころかほぼ嫌がらせにも思えるくらい過酷な場面で投入もされている。まあ当時は登板間隔だの連投だの四の五の言わない時代だったのかもしれないが。それに負けない堀内はすごかったんだな。ますます堀内の記録に愛着がわいてきた。オランダ出身で遠いニッポンで頑張るバンデンハークも褒めたたえるとして、堀内の記録も純粋な新人としての初登板からの連勝記録としてプロ野球ファンの心に刻んでもらいたい。

 

というわけできょうの1枚は予想通り堀内恒夫。最優秀選手1回、最多勝利1回、最優秀防御率1回、最優秀勝率3回、新人王と同時に沢村賞(ルーキーイヤーは16勝2敗、防御率1.39)。通算203勝139敗。監督としては残念だったがすごい人であることは間違いない。まあ見てください。この帽子がずれるほどの力投。力強さを演出せんがためのサイズの大きな帽子ともされるが、そのへんはヘルメットをかっこよく飛ばすミスターを思わせる。黒柴スポーツ新聞読者の皆様の職場にも13連勝くらいイケそうなフレッシュな新人さんはいらっしゃいませんか? 次期エースになってもらうためにも先輩として優しい手を差し伸べようではありませんか。間違っても川上哲治監督みたいにピンチでリリーフさせないように。

 

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