1000奪三振の新垣渚にプロ野球新記録149暴投を目指してほしい理由
新垣渚が5月10日の広島戦で1000奪三振を記録した。黒柴スポーツ新聞編集局長が購読している新聞記事によれば史上144人目。初奪三振はダイエー時代の2003年、近鉄のローズから。ダイエー、近鉄、ローズ。時代を感じさせる単語だ。
1061回3分の1での達成は同年代の松坂大輔を上回る史上9番目のスピードという。最速は野茂英雄の871回。どうせなら1位から9位まで調べたかったが裏が取れなかったのでやめておく。
すでに他のメディアもやっているが、きょう展開したいのは新垣の代名詞である暴投論だ。新垣は史上3人目の100暴投に王手だという。
じゃあ上位2人はというと、1位の村田兆治(148個)は想定内として2位の石井一久(115個)は名前が思い浮かばなかった。そこまで制球難のイメージがなかったのだ。村田は切れ味すごいフォークがあったから「職業病」と言ってしまってもいいかもしれない。うわ、この「ダイヤモンドヒーローズ」のカード、かっこいいな。多分持ってないが。力感が半端ない。
村田は通算215勝。石井は日米通算182勝。NPBのホームページは日本のみの記録にしているようで石井の記録は紹介していなかった。純粋に通算勝利ランキングを見たい場合はちょっと不親切だがやむを得ないか。当然ながら野茂英雄(日米201勝)の名前もランクインしていない。2016年3月に支配下選手登録されたからと言って山本昌を2016年シーズン現役選手とみなしている心の広さとえらい違いである。昌は引退試合ありきの措置ではなかった???
新垣は通算64勝なので暴投は勝利の副産物とは言い難い。純粋に新垣の個性と言ってしまおう。ウィキペディアによれば2007年にシーズン25暴投のプロ野球記録樹立。1試合5暴投もプロ野球記録。1イニング3暴投もある。暴投は得点圏にランナーがいたら失点につながるがそうでない時は「ボール」と判定されるだけだ。よって開き直ってもいい。新垣の武器はスライダーなのでこれがキレすぎるのかもしれない。
非プレーヤー目線で恐縮だが上体と下半身がアンバランスな投げ方に見え、無理やり投げている感があるのは気のせいか。セパ両リーグで1試合4暴投記録を持っているそうだ。ちょっと味方のキャッチャーを気の毒にも思う。そう言えば袴田英利は村田の投球をノーサインで受けていた説があるが本当だろうか。
新垣に関してはちょっとほっとしている。なぜなら暴投するということは新垣がマウンドに立っている何よりの証拠なのだ。2013年から1勝、0勝、3勝。ヤクルトでは2015年にこの3勝ではあったが15登板あった。2016年はどこまでできるだろうか。松坂世代は松坂、杉内俊哉、和田毅、藤川球児らけがの影響を抱えているプレーヤーが多い。新垣も万全ではないだろう。昔は剛速球でねじ伏せていただろうがそれができなくなってくる年代。社会人も若い時みたいにイケイケでなんとかなっていたものがそうできなくなる時は来る。新垣も奪三振へのこだわりはなくなっているようだ。じゃあ何で相変わらず暴投が…と突っ込みたくもなるがここまで来たら村田を抜く149暴投を記録してから引退してやるぞというくらいの意気込みでやってほしい。そうすることで1試合でも多く登板できるはずだから。ガンバレ、新垣。
きょうの1枚は村田兆治。黒柴スポーツ新聞編集局長が物心ついた時にはすでにヒジを痛めていた。全盛期を見たかったなあ。だが200勝を目指す試合は応援しながらテレビで見ていたっけ。ロッテのユニフォームかっこいい。そう言えばここ数日「横浜大洋ホエールズ復刻ユニフォーム」特需なのかアクセスが増えた。今の選手が着るとどうもおしゃれに見えすぎるなあ。ロッテも2013年に水色バージョンを復刻したが伊東勤監督がいいイメージではない(当時のロッテは弱かったので)と言ったとか。伝統に敬意を表せないのはいただけない。着る人が着ればかっこいいのは村田のカードをご覧いただければ分かるはずだ。この赤いラインの太さに加え、紺色の縁取りがたまらんです。