黒柴スポーツ新聞

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いいイメージを持つ~サヨナラ本塁打を打ったロッテ清田と打たれたソフトバンク松田遼馬

松田遼馬が清田育宏サヨナラホームランを喫した。8回にデスパイネが同点ホームランを放ち、ソフトバンクファンの私は小躍りしたのだが、2019年のソフトバンクにとって、ロッテは厄介である。

 

清田いわく、「(本塁打を放った打席を)思い出しながら打席に入りました」(スポニチ記事「ロッテ・清田 人生初のサヨナラ弾!『“打ったことないんだよな”とか話していたんですけど、まさか』」より)。清田は松田遼馬から5月にもホームランを放っていた。やはりいいイメージを持つことは意味がある。

 

逆に松田遼馬は前回ホームランを打たれた場面が頭をよぎったのでないか。もちろんやられた相手とその内容を覚えておくことにも意味はある。やられたらやり返す。倍返ししてやろうと思うのは半沢直樹プロ野球選手も同じこと。同じ相手と何度も対戦し、切磋琢磨するからこそプロ野球は面白い。

 

松田遼馬の記事はまだ見つけられていないが、「打たれてチームに迷惑をかけた。申し訳ない」(西スポ記事「ソフトバンク 千葉でサヨナラ悲弾 やっぱり鬼門、今季1勝6敗」より)とうなだれた。結果はともかく、どんな気持ちで清田に立ち向かったのかは気になる。

 

何かに取り組む時、どんな結果になるかをイメージすることは大切だ。と自戒を込めて書いている。かくいう私は悲観主義者。だからこそ割と準備に時間をかけるタイプだ。慎重に事を進めたおかげで大事故は少ない。だが、大成功も少ない。逆に周りを見渡してみると、結果を出している人は完成形までしっかりとイメージできているように見える。だからこそ何をいつまでにやらねばならないのか、しっかり工程管理ができるのだろう。これは本当に見習わねばならない。

 

気持ちの持ちようで結果が出ることはある。今年は甲子園に行けなかったが、昨年度の夏の甲子園に出た高知商業は「予祝(よしゅく)」というイメージトレーニングをしていたという。
「選手たちは朝練の中で、部員一人一人がお互いを褒め合い、最後には日本一になることをみんなで想像しながら、どんな状況でも最終的には『勝つ』ことをイメージする習慣をつけていたそう」(高知県のサイト「甲子園で光り輝いた高知の星!高知商業高校野球部ナインと甲子園を振り返る」より)

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事前にお祝いのイメージだなんて、悲観主義者からすると考えられないのだが、実際、甲子園に出て勝ち進んだ姿を見ると、明らかに結果が出ている。もちろんいくらイメージだけしても実力を伴わなければ絵にかいた餅だ。昨年の高知商にはいいイメージを具現化する力があったということだ。

 

というわけでソフトバンクの松田遼馬に話を戻すが、リリーフピッチャーはいつ登板指令が来るかは分からない。また勝負どころで清田と対戦するかもしれない。だからこそ次こそは抑えるんだと今からいいイメージを持つように努めてもらいたい。二度あることは三度ある、なのか、三度目の正直、なのか。次こそは松田遼馬が清田のバットをへし折ることを期待している。


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