球団職員になりたいと思ったことはありませんか?~読売巨人軍が2018年度新入職員募集
野球好きなら一度や二度、思ったことがあるだろう。「あーあ、球団職員になれないかな」。黒柴スポーツ新聞編集局長もそのクチだ。だが実際になれる人はそんなに多くはない。募集自体頻繁には見ない。が、久々に見つけた。
ジャイアンツである。2017年3月1日から応募スタート。期間は4月12日までで郵送分は4月14日必着だ。夢を追いたい人はぜひチャレンジを。
野球が好きな人イコール野球が見たい人だろう。だから実は球団職員になると試合なんか見ていられないのかもしれない。見る人が楽しめる場づくりが本業になるだろうから。ある意味アイドルが好きでコンサートの警備員になったものの実際はお客さんの方を向いているからアイドルが見られない的なポジションというイメージを持っているのだが本当のところはどうなんだろうか。
DeNAも職員を募集していた記憶があった。探してみたら2017年度新卒採用は締め切られていた(まあ時期的に当たり前だが)。2018年度についての募集は見当たらなかった。
そう、このようにある年度に募集したとしても次の年にやるとは限らない。だから本当に行きたい人はチャンスを逃してはいけないのだ。
それぞれのサイトを見ていただければ分かるがただ野球が好きというだけでは仕事をこなせなそうな雰囲気。グラウンドから遠い所の仕事もいっぱいありそうだ。
一方で野球なりそのチームが好きだからこそできる職務もあるだろう。黒柴スポーツ新聞編集局長は巨人とソフトバンクを応援しているが今、もしどこでも球団職員になれるよと言われたらDeNAに興味津々。横浜という街と一体化する形でブランドが着々と作られているイメージだからだ。
その一つが座席の「横浜ブルー」化。すでに色が付いている部分もあるが横浜ブルーの割合を増やすという。
2016年の日本シリーズが分かりやすいが日本ハムの選手もビビるほどマツダスタジアムは赤く染まった。威嚇である。甲子園はハンパないホーム感が有名だがカープファンも負けてはいない。甲子園ですらだいぶ赤い割合が増えた気がする。
DeNAは2016年初めてCSにも出場したし筒香嘉智や今永昇太ら楽しみな選手がいる。いろんな意味で今流れが来ている。きっと新しいことにチャレンジしようという「気」に満ちているのだ。だから今選ぶならDeNAなのだ。
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きっと上記の座席の横浜ブルー化も球団職員がアイデアを形にしたものだろう。何やかんやでチームの側面支援、そして裏方としてのサポートが球団職員の仕事。やりがいという賃金以外の報酬は、まさにやった人にしか分からない手ごたえ。黒柴スポーツ新聞編集局長はそういう「やりがい」を感じられそうだなという意味で球団職員という仕事をいいな、素敵だなと思っている。
なお、球団職員は、球団運営とはそんなにスマートなもんじゃないよと言われそうなことも承知している。こんな本もあったからだ。坂井保之著「波瀾興亡の球譜ー失われたライオンズ史を求めて」。
西鉄ライオンズから太平洋クラブになるあたりを書いているから余計に大変そうに見える点はある。たぶんこの本を読んで球団職員になりたい人は少ない。お金の工面とか球場がある自治体との折衝とか、いかにも大変そうなのだ。プロ野球が「興行」であることがよく分かる。
こんな本もある。足木敏郎著「ドラゴンズ裏方人生57年」。
元選手であり、トレーナー、広報、マネージャー、通訳などいろいろと経験された足木敏郎氏。球団内部にいたからこその情報量。57年というキャリアには脱帽するばかりだ。作新学院のエースから中日の投手になった加藤斌についても、亡くなった交通事故などを振り返っている。球団職員はこういうつらい瞬間にも立ち会わなければならない。
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リーグ優勝や日本一を成し遂げたチームだけに許される胴上げ。以前よりは裏方さんが混じる率は高まったとはいえ本当の裏方さんはそこにいない。2017年シーズンはどのチームが優勝するか分からないが優勝した瞬間はそのチームの球団職員さんの気持ちをちょっと想像してみたい。