ロッテ限定ユニフォームからサンライズピンクユニフォームに思いを馳せる
6月11日のロッテーヤクルト戦を、テレビで少し見た。NHKは翌日も西武ー中日戦を中継。いろんなカードを地上波でやってくれて素晴らしい。もはや巨人戦のみやるという時代ではない。ロッテは限定ユニフォームでプレーしていた。
黒柴スポーツ新聞編集局長の少年時代はパ・リーグのユニフォームがテレビで見られるのがオールスターと日本シリーズのみだった。当時のホークスは今では考えられないくらい弱かったので、日本シリーズで見た記憶はなく、門田博光をオールスターで見ることがすなわちホークスのかっこいいユニフォームを見る唯一の手段であった。
BBM2007本塁打列伝/ホームランクロニクル【レギュラーカード】03門田博光/南海
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それはロッテも同じであり、金田正一政権下で優勝したことはあってもオリオンズ晩年は優勝争いは望めず、テレビではリアルタイムで見られなかった。水色に赤い太いライン入り、もしくは白地に赤いライン入りのユニフォームはかっこいいのに見る機会がオールスターの落合博満くらいしかなかった。10.19絡みの映像では何度も見たけれど。
BBM2007本塁打列伝/ホームランクロニクル【レギュラーカード】06落合博満/ロッテ
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今年ロッテが限定ユニフォームで採用したのはチームカラーに、千葉移転時に採用されたサンライズピンク、千葉県のマスコットキャラクター・チーバくんの赤が掛け合わされたサンライズレッド。復刻とも言えず、西武のレジェンドブルーと同じくビミョーに見える。もちろんマリーンズファンが喜んでいれば第三者がとやかく言うこともないのだが、黒柴スポーツ新聞はマスゾエさんの調査の第三者よりは優しくないので正直に言えばときめかなかった。
裏返せばそれくらいサンライズピンクの方が衝撃だったのだ。今やサラリーマンがピンクのネクタイやピンクのカラーシャツを着てもお洒落の範疇だが20年も前、しかも野球のユニフォームなのだからよくぞアイデアが採用されたものだ。
2008年のベースボールマガジン3月号「いつも、心に、ユニフォーム」によるとサンライズピンクは陽気さ、親しみやすさ、楽しさを表現。未来に拡がってゆく千葉のイメージをも感じさせる色との意味付けがあった。
千葉移転は現在の熱心なファンの姿を見るにつけ成功だったなあと思わされるが唯一残念だったのがオリオンズの名称消滅。低迷期もあったが毎日オリオンズからの伝統がなくなった気がする。これはブレーブスにも言えることだがチーム名をなくすことの重大さを関係者は重く受け止めてほしい。ともかくピンクへの転換は明らかに過去との決別でありオリオンズファンにさよならを告げるには十分すぎる鮮烈さであった。優しい南海・杉浦忠監督が福岡移転時に大阪のファンに「行って参ります」と言ってしまったのと対照的である。
ロッテのユニフォーム変更で一番左右されたのは選手や監督、コーチ。若手はスムーズに移行できたと思われるが八木沢壮六監督や西村博文らベテランは昭和のサラリーマンがピンクのネクタイを着けているようだった。個人的には宇野勝のピンクユニフォームのカードがときめく。よくぞこの時期に移籍してくれた。ちなみに長嶋清幸もいた。
BBM1995 ベースボールカード サインパラレル No.473 西村徳文
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川崎から千葉時代に一通りのユニフォームを来たのは誰かと思い浮かべた。初芝清はバッチリ。しかもどれもイケてた。個人的には縦じまのユニフォームがお似合いと見たがロッテファンはどう見えるだろうか。
BBM1995 ベースボールカード サインパラレル No.233 初芝清
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ピンクユニフォーム時代は伊良部秀輝もいた。巨体とのギャップがいい。まだこの時期はスマートさもあり、いかにも速球を投げそうに見えた。まさか後に独立リーグで投げる姿を見ることになるとは。だがそのおかげでサインももらえ、握手もでき、ほんの一言だが会話も交わすことができた。独立リーグ時代のサインだからこそ黒柴スポーツ新聞編集局長のお宝なのだ。
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黒柴スポーツ新聞編集局長が最初に集め始めたカードのシリーズはベースボールマガジン社の1993年版でまさしくロッテはピンクユニフォームだった。ファイルをめくってみた。牛島和彦、堀幸一、愛甲猛、平沼定晴、荘勝雄、成本年秀、河本育之、前田幸長…しびれる面々だ。上川誠二も着てたのか…。このメンバーが着ていたと思うとサンライズピンクユニフォームは案外かっこよく見えないだろうか。
2012 日本プロ野球OBクラブセット?エースの系譜 プロモーションカード No.P-MYM 前田幸長
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だが1995年に就任したバレンタイン監督がノーと言ってサンライズピンクはお蔵入り。第2次バレンタイン政権でユニフォームがリニューアルされた際に復活したという。
スポーツカードマガジン 付録カード No.60 バレンタイン
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なお物珍しさで昔、ロッテのピンクのメガホンを持っていた。チームのマークはカモメと帆船をモチーフにしたものだった。おしゃれだったがマスコットを定着させるには今のキャラクター入りの方がいいだろう。やくみつる氏か誰かの風刺漫画ではロッテがサザエさんのフネさんをキャラクターにしたらというネタが載っていた。
きょうの一枚は最もサンライズピンクユニフォームが似合うと黒柴スポーツ新聞的に考えた伊良部に決定。南渕時高と悩みました。小宮山悟もいい感じでした。でも伊良部は体格かいいので一番かっこいい。ピンクユニフォームと共に伊良部の勇姿をぜひご堪能ください。