黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

今すべきことに最善を尽くす~林文子・横浜市長の「一生懸命って素敵なこと」を読んで

2020年東京オリンピックパラリンピックの会場について、バレーボールは有明か横浜か、なんてことが話題になっている。テレビに林文子・横浜市長が出ていたのを見た。

 

 

数年前に林文子市長の本を読んだ。タイトルは「一生懸命って素敵なこと」。林文子さんの肩書は本では「株式会社ダイエー代表取締役会長兼CEO」となっているから政治の世界に入る前のものだ。林文子さんはダイエーの再建を託されていたのだった。

 

一生懸命って素敵なこと

一生懸命って素敵なこと

 

 

 

その本は中古のものを購入したのだが立ち読みした時にビビビときた。ダイエーでの取り組みについても書いてあるのだが、黒柴スポーツ新聞編集局長的には、ホンダやBMWで車の敏腕セールスウーマンだった林文子さんの経歴に興味を持ち、林文子さんの考え方、物の見方、行動力から学んでみようと思ったのだった。

 

 

この本を読む前にはNHKで林文子さんをモチーフにしたドラマ「トップセールス」を見たことがあった。主演は夏川結衣。営業経験の乏しい編集局長が営業の何たるかなんて語れるわけがないが、やはり行動あるのみ。それは記者も同じだ。ネタがなければ探しに行くのみである。

 

cgi2.nhk.or.jp

 

ちなみに黒柴スポーツ新聞編集局長がお客様に物を売った経験と言えば大学生時代にやった神宮球場でのコーラ売りのアルバイト。固定給が1日1500円。後は1本売るごとに20円の歩合給。1本目が売れた時点で1520円が確定し、1540円、1560円とその日の稼ぎが増えていく。

 

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

 

 

もう一つは新聞社に入った時、正確に言えば入社前の販売研修。研修日程中だけでは目標数に達しないので空き時間を使って新規読者を探した。ある日の夕方、留守と思った訪問先の方が帰宅したので新聞をお勧めした。「取ります」。「!!!」。初めての成約。飛び上がりたい気持ちだった。飛び上がったかもしれない。よくよくうかがうと以前も取ってくださっていたので正確には「購読再開」なのだが新聞社(そして販売所さん)にとってお客様が増えたことには変わりない。販売研修の成績が優秀だったわけではないだけに人様に物を買っていただくことの難しさは骨身にしみており、広い意味で営業職の方々を尊敬している。

 

 

というわけで林文子さんの「一生懸命って素敵なこと」を読めばどうして林文子さんがトップセールスウーマンになれたのかが分かるかと思ったのだった。もちろんテクニック論というよりは心構えを知りたい気持ちからだったがざっくり言えば林文子さんはとにかく行動したのだった。

 

 

セールスの仕事をし始めてすぐ1日100軒訪問のノルマを自らに課した。トヨタトップセールスマンだった椎名保文さんという方の本を見て1日100軒訪問したと書いてあったからだった。Amazonで「椎名保文」さんを検索したらこの本が見つかった。林さんがホンダに入った1977年のものだから林さんが読んだものかもしれない。

 

 

 

 

「人間、なにごとも素直なことが一番である。このときも、まず本のとおりやってみようと思った」(「一生懸命って素敵なこと」82ページ)

 

即断即決即実行。行動力というのはまずその態勢にすぐ移れる腰の軽さなのかもしれない。ちなみに留守宅だった場合は1軒と数えない。脱帽しっぱなしである。

 

 

ショールームに来たお客様の家にはその日のうちにうかがった。林文子さんはこれを「答礼訪問」と名付けている。その日のうちですよ? このあたりが並じゃない。複数の来店があった場合、最後の方に訪問する時は遅くなってしまう。午後11時を回ったらインターホンは押さない。そして手紙をポストに入れると本に書いてあった。「その日」だから訪問の意味がある、ぐっと近くなれるからだそうだ。

 

 

 

こんな感じで書いていたら本をまるまる紹介しないといけない。興味がある方はぜひ実物をご覧ください。

 

黒柴スポーツ新聞編集局長は今回、なぜ久しぶりにこの本を手に取ったか。何となく「一生懸命になる」気持ちを高めたかったからだ。日々一生懸命な「つもり」だがつもりは所詮つもり。一生懸命やっている、と言いきれないならそれまでだ。林さんは1日15時間も16時間も働いていたんだなあ。別に同じことをやろうとはしないけれどがむしゃらになることも必要だな、そう感じている。

 

 

一番心に響いたのはこのくだり。今後についてくよくよ考えるヒマがあったら、「今すべき仕事に最善を尽くしてください。何かを一生懸命やっていたら、かならず答えは返ってくる」(203ページ)。最善、という言葉がストレートに心に入った。一生懸命やれ、という言い方だったら反発してしまったかもしれない。最善を尽くす。それなら心を込めてやればいいのだから。

 

 

本を読み終わって最初の休日。休憩時間を挟みつつ、大掃除としてひたすら窓を拭いた。拭きながら考え事をするので時間がかかった。今年お世話になった人の顔も浮かんできたし。2017年は掃除も一生懸命やろうかな。そんな気持ちが湧いた。

 

 

きょうの1枚は木村拓也。いつも一生懸命だったイメージ。木村拓也のように前向きに、ひたむきに努力できる人って素晴らしい。努力し続けられることもまた才能である。

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