黒柴スポーツ新聞

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マサに対照的だった中日とヤクルトの背番号リレー

 

 

2015年オフ、中日とヤクルトで背番号を扱う対照的な動きがあった。

中日は数々の最年長記録を打ち立てた山本昌の「34」、エースとして活躍し再起を目指している川上憲伸の「11」、2000本安打達成者の和田一浩「5」をそれぞれ新人に引き継いだ。ヤクルトは大ブレイクした山田哲人の「23」から「1」に変更した。

これらは単体のニュースとして取り扱われたが、球団の姿勢の違いとして対比させてみる。

レジェンドナンバーを新人に…落合GMの背番号“安売り”が波紋

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※1995年版ベースボールマガジンの野球カードを使わせていただきました。

 

Numberでも注目

中日の背番号変更に注目が集まった最大の理由は番号の重みと受け継ぐ人のバランス。34はドラフト4位の福敬登(JR九州)。11はドラフト1位の小笠原慎之介(東海大相模)。5は阿部寿樹(Honda)。阿部はそこまで話題にならなかったが、まず福が34を背負い切れるのかという指摘があった。これについてはNumberがファンに賛否を問う投票を行って結果が出た。

number.bunshun.jp

どうせなら小笠原に

本紙編集局長としては意外に感じたが、記事に書いてある通り64%が賛成。残りは反対だった。編集局長も反対派だ。34の扱いが軽すぎる。そして、せっかく甲子園優勝のサウスポー小笠原が入るのだから小笠原に34を引き継がせればすんなり、もっと多くのファンに納得してもらえたのではないか。そもそも落合GMは「納得してもらわなくてもいい」というお考えなのかもしれないが。「あのね、背番号の重みってのはね、自分で作るものなの」というおなじみの声が今にも聞こえてきそうだ。

 

青木も協力のサプライズ

対照的だったのがヤクルト。山田哲人の大ブレイクの機を見逃さず、スパッと23から1に変更。このパターンは同じく23だった青木宣親をほうふつさせる。スターを作る。これも球団の大事な仕事だ。ヤクルトは背番号継承の儀式をサプライズで演出。山田が契約更改の会見場にいる間、青木は別室で待機。合図とともに現れ、青木から新しいユニフォームを渡されたのだ。

www.nikkansports.com

www.sponichi.co.jp

 

術中にはまった

青木の前は岩村明憲、その前が池山隆寛、その前が若松勉。実力、人気で「背番号1はミスタースワローズ」とされるのがよく分かる。山田への継承とサプライズ演出が誰のアイデアかは分からないが、ファンもマスコミも術中にはまったように反応している。

sports.yahoo.co.jp

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ヤクルトの圧勝

案の定だが、ちょっと探したくらいでは中日の新人の背番号が、キャンプイン後話題になっているか定かではない。ネットの世界ではパパッと検索してヒットしなければ「ない」とされても仕方ない。目につくのはネガティブな記事ばかり。少なくとも話題づくりの意味ではヤクルトの圧勝だ。

 

たしかにマサもそうでした

なお、34を新人に渡してもよいという意見でなるほど、というものもあった。そもそも34を前に付けていたのは小松辰雄だったという指摘だ。なかなか鋭い。昌自身も期待含みで受け継いだ番号だったのだ。小松もエースナンバーの20になっている。そういう意味では中日の若手にも、自分たちのブランドづくりを期待したい。

 

背番号20でさえも

ここで終わろうと思ったが、歴代背番号20のリストを見つけてしまったらやはり中日は伝統づくりが下手に思えてしまう。20と言えば古くは杉下茂権藤博星野仙一から小松の背番号リレーはファンも納得したことだろう。宣銅烈への継承も実績からして許容範囲。だが、川崎憲次郎はピークを過ぎており、中田賢一もエースではなかった。現在は野村亮介という若手が背負っているがまだまだ20の顔ではない。この点巨人は確実な継承者にしか18番を背負わせない。杉内が左投手なのは若干引っ掛かったが実績は申し分ない。けがからの復活が待たれるが、18に恥じない投球を取り戻してほしい。中日は東海地方のファンをがっちりつかんでいる。だが全国区にしたいのなら、こういう話題づくり、伝統づくりも必要ではないだろうか。

 

0時15分から10時45分まで歌番組が!

11日午後0時15分から10時45分までNHK-FMでプロ野球の歌番組が放送されます。本紙でネタにする可能性もありますので、放送に間に合う方はぜひラジオを聞いてみてください。いつもご愛読ありがとうございます。星をつけてくださる方も増え励みになっております。これからもよろしくお願いいたします。

 

レジェンドの軌跡 山本昌の32年

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