NHK竹林宏アナウンサーのプロ野球ラジオ実況が聴きやすいのには理由があった
もはや巨人を球界の盟主という人もいないと思うが、いまだに巨人戦はラジオ中継されている。ぱらぱらとパリーグの試合も中継されているが。パの試合はたまにNHKの地上波や衛星放送でテレビ中継もされている。黒柴スポーツ新聞編集局長の少年時代はパの試合を見る機会が本当に稀だった。ゆえにオールスターでパの色とりどりのユニフォームが見られただけでもお得な気分だった。
5月20日の中日ー巨人戦はラジオでニッポン放送系が解説・山本昌。NHKが大島康徳。BS-TBSが木俣達彦と3人は確認ができた。さあ、あなたならどの放送を視聴しますか?
本紙編集局長はカーラジオでこの人の声が聞こえた瞬間、決めた。大好きなNHK竹林宏アナウンサー。声がいい。聞きやすい。エキサイトした時でさえ上品。必要以上に盛り上げようとしないところがいい。あくまでもプレーが、選手が主役ということをきっちり理解してくれている。名古屋放送局にいらっしゃるらしい。サイト(現在は見当たりません)に書いてあったが、わたしの心身リフレッシュ術=いい試合を見ること。わたしのモットー=忠実に実況する。素晴らしい。
配属された高知県での高校野球実況がスタート地点だったという。「何回で何対何か」という試合経過と、ピッチャーの投球に合わせて「投げました!」というのが実況の基本なのだそうだ。このへんも竹林宏さん(本紙編集局長が大好きな松倉悦郎さん同様、どうも呼び捨てにしづらいのでさん付けで)の実況が聞きやすい理由かもしれない。
ラジオとテレビの実況の違いにも触れており、ラジオでは聴いている人がイメージしやすくなることを心がけている。例えば色。バットの色、空の色、ユニフォームなどなど。そう言えば5月20日の中日戦は「昇竜デー」。竹林宏さんも「青いユニフォームが…」と放送で言ってたっけ。
1974年当時のドラゴンズブルー。金色のラインはまだまだ微妙に見えてしまうがきっと中日が勝ち続けるとこのユニフォームもかっこよく見えてくることだろう。
記事に併用する商品を探していたらAmazonですごいCD「昇竜魂」を見つけた。ドラゴンズファンなら知っていて当然のアイテムだろうが他球団のファンだと度肝を抜かれる。2枚組なのだがうち1枚目16曲がすべて「燃えよドラゴンズ」なのだ。この歌は本当に素晴らしい歌だと思う。
話を竹林宏さんに戻す。あの分かりやすい実況の必須アイテムとしてA4サイズの紙とノートがある。ノートはセパ両リーグの打者編、投手編があるのでシーズン計4冊。もちろん自作。インタビューの時点で15年前から作っているという。ほかの人もやってることだと書いてあるが、アナウンサーはただしゃべる人なのではないのだ。
それにしても自作の資料から話せる割合がたった1割とは。素人はもったいなく感じるがそこは竹林宏さんいわく「目の前のプレーの意味を伝えるのが第一」「資料に目を通すために下を向いてしまい、その間に起きたことを伝えるのがおろそかになったらアナウンサー失格」ときっぱり。まさにプロである。何でもかんでもつめこみたがる本紙編集局長も見習いたいなあ…まあ、コメ粒みたいなことからどんぶりを作るのが黒柴スポーツ新聞の真骨頂でもあるが。
2016年シーズン、竹林宏さんの実況にあと何回行き当たれるか。楽しみにしておこう。
きょうの1枚は1974年の中日ユニフォームを探してみて「これでは?」と出てきた星野仙一。中日ユニフォームは1974年~80年と、1981~83年のものが似ていて写真だと違いがよく分からない。星野がプレーしたのは1982年までなので両方着ているのだ。81~83年のものは頭からかぶるプルオーバー。この写真を見るとボタンがいくつもあるので前開き=74~80年のものと推定した。間違っていたらごめんなさいだがいずれにしてもかっこいいので許して下さいね。