変則フォームで自らの希少価値を高めた永射保
模倣。競技を上達する近道の一つである。昨日の高井保弘の回に書き込めなかったが、首位打者をとった佐々木恭介は高井のフォームを参考にしたという。
もちろん参考にしても自分の中に取り入れて結果を出さなければただの真似になってしまう。やはり相応の努力は必要だ。きょう紹介する永射保もフォームを固めるまでには苦労があったに違いない。
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今でこそソフトバンクの森福らのようにワンポイントリリーフはいるが、永射保はそればかりかロングリリーフ、先発もやった。1979年、80年、84年とリーグ最多登板も果たした。YouTubeで西武時代の投球を見たがいやらしく外角いっぱいに投じたり、内角高めで打者の胸元を持ち上げたりとやりたい放題。リーやソレイタは永射保が大嫌いだったという。
18年で606試合も登板できたのは、若き日にオンリーワンになるべく努力したから。本格派を目指すか、異色の存在になるかはその人次第。だがオーソドックスな生き方だけが人生じゃないよと永射保のピッチングは教えてくれている。
※2017年6月25日追記
永射保さんは24日、がんのため亡くなりました。ご冥福をお祈りします。