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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

幕張のスパイダーマン・岡田幸文が連続打席本塁打なしパ新記録でもかっこいい理由

書くネタはどうやって決めているかと言えば、見るもの聞くものからだ。その中に新聞も含まれている。インターネットはどちらかというとピンポイントで調べることや最新最速の情報を取りに行くときに重宝する。新聞は見ていて何かの記事に目が止まるというパターンが多い。どちらがいいということではなく組み合わせれば自分の興味以外の出会いが生まれて非常によい効果があると思っている。

 

それはけさの新聞でも起きた。プロ野球開幕日の出来事を報じる新聞を見た。高橋巨人の白星発進、金本知憲新監督は黒星発進。ソフトバンク摂津正が打たれて2年連続開幕黒星。どれも昨晩ニュースで見たことである。そして楽天則本昂大の新人から4年連連続開幕投手プロ野球史上初だったんだなと勉強になった。

 

 

 

 

そして一番勉強になったのは連続打席ホームランなしのパ・リーグ記録2089という新記録が生まれたこと。記録保持者はロッテの岡田幸文。確かに俊足と鉄壁の守備の印象が強いがホームランを期待する選手ではない。どうせなら中途半端に3本とかで引退するのではなく0本で引退するのがかっこいい。ホームランを打つだけがプロ野球選手ではないのだから。ちなみにセ・リーグ記録は阪神赤星憲広の2528打席だそうだ。一般紙でこれだけ勉強になるのだからスポーツ新聞を毎日読んでいたら野球博士になるに決まっている。そういう目の肥えたファンがまたプロ野球文化をつくる一翼を担っている。

 

 

岡田はホームランを打たなくても素晴らしい選手である。ウィキペディアを見たが2011年には外野手として連続守備機会無失策359のパ新記録をつくり表彰を受けた(記録は602でストップ)。足が速い。身軽。幕張のスパイダーマンである。 

 

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打つ方でも印象に残る一打がある。2010年中日との日本シリーズ第7戦延長12回表。中日の抑え・浅尾拓也から決勝打を放ちロッテファンを大喜びさせた。ナゴヤドームなのに千葉マリンみたいな雰囲気になった。岡田は育成選手からはい上がった選手。有名なエピソードだがご家族に「2年でいいからプロにチャレンジさせてほしい」と申し出た岡田も、それを後押ししたご家族も立派である。最初の背番号は132だった。それがあの浅尾を打ち砕くのだからプロ野球はロマンがある。

 

 

 

 

別に営業がトップクラスでなくてもこの人脈はあの人でなければというサラリーマンはいそうな話。組織はホームランバッターだけで成り立っているわけではない。以前巨人がホームランバッターをずらりと並べたのに勝てなかったのは野球がそんなに薄っぺらいものではないからだ。それぞれの個性が生かされてチームとして結果を出せばいい。岡田の小さい記事からそんな思いをふくらませた。

 

 

そして黒柴スポーツ新聞の人気コーナーに育てたい「きょう1」こときょうの一枚。本日は快足つながりでもちろんこの人です。素晴らしい選手でしたよね。

 

 

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